「冒険の共有」を実現するための活動について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:34 UTC 版)
「栗城史多」の記事における「「冒険の共有」を実現するための活動について」の解説
栗城の著書『一歩を越える勇気』で[要ページ番号]、「わらしべ登山家は毎日、各界で活躍する人たちに会いに行っている。」と記している。わらしべとはわらしべ長者を意味する。通常、エベレスト登頂のためには、入山料、渡航費用、シェルパを含むスタッフなどの多くの費用が必要となる。このため、金なし・コネなしの若い登山家が登頂を実現するためには、スポンサーの資金協力が必須となる。登山活動以外に、日本全国で講演活動を行い登山活動資金を集めていた。また、自ら多くの企業のトップの人たちと面談を行い、協力のための営業活動を行っていた。2010年のエベレスト挑戦の際には、複数のスポンサー協力を実現している。 栗城のいう「冒険の共有」は、挑戦における失敗と挫折の共有を意味し、それを共有することで「否定」という壁に向かっている人や、見えない山を登るすべての人の支えとなるとともに、人生という山登りを楽しめる人を増すことだという。栗城がこうした考えを持つにいたった背景には、大学3年時にマッキンリー単独登頂を目指した際に、周囲から起こったのは、応援ではなく否定の声ばかりであったため、一人で山にいる時よりも深い孤独感にさいなまれた経験が影響していたと自述している。このとき、唯一肯定的な言葉をかけたのは、栗城の父で、出発直前の空港で、電話で一言「信じてるよ」という言葉をかけられたことで一歩踏み出すことができ、今の自分がいると公式ウェブサイトで語っていた。
※この「「冒険の共有」を実現するための活動について」の解説は、「栗城史多」の解説の一部です。
「「冒険の共有」を実現するための活動について」を含む「栗城史多」の記事については、「栗城史多」の概要を参照ください。
- 「冒険の共有」を実現するための活動についてのページへのリンク