「再結成」騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/01 08:16 UTC 版)
「ロッド・エヴァンス」の記事における「「再結成」騒動」の解説
1980年、エヴァンスはロック史に残る事件を起してしまう。いわゆる「偽ディープ・パープル事件」である。エヴァンスはこの当時解散状態にあったディープ・パープルの名前を使用し、無断で活動を行ったのである。 エヴァンスはメンバーによく似た見た目のマイナーミュージシャンを集め、新聞に広告を載せ、アメリカでコンサートを開いた。コンサートでは自身が在籍した時期のものでない人気曲(『スモーク・オン・ザ・ウォーター』『ハイウェイ・スター』)などを数多く採り上げたこともあり、実体としては単なる偽者に過ぎなかった。公演中にそう気付いた観客は激怒し、ビンをステージに投げつけるなどをしたという。こうしたコンサートは数回行われたが、ディープ・パープル側のスタッフが広告などで虚偽を知らせる表明をした結果、騒動は終局した。 エヴァンスはディープ・パープルのマネジメント会社に訴えられ、672,000ドルの損害賠償を命じられたうえ、自身が関わったディープ・パープル時代のアルバムの印税所得権利を放棄させられた。 この一件の後、エヴァンスは表舞台に姿を表しておらず、ディープ・パープルのメンバーとは2017年現在も絶縁状態にある。また、2016年にエヴァンスを含めた元メンバーを含めて、ディープ・パープルがロックの殿堂入りを果たした際にも、授賞式には顔を出さず、バンドの現メンバーによるスピーチでもエヴァンスの名前が挙がることはなかった。
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