「きちがい」の用語使用抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 01:33 UTC 版)
「精神障害者家族会」の記事における「「きちがい」の用語使用抗議」の解説
1974年5月28日、毎日放送(NET、現テレビ朝日系列)で放送された「新・荒野の素浪人、第22話・くノ一情話」の台詞に対して、大阪府精神障害者家族連合会(大家連)は家族は萎縮し、患者にショックを与える等の医学的な根拠を理由に初めて抗議したのをきっかけに、テレビ・ラジオを一日中モニターする体制を整え、NHK、民放を問わず大阪の各放送局に対し繰り返し抗議するなど、激しい行動を行った。その結果、例えば毎日放送では謝罪し、8月にはスタジオに「きちがいというコトバは禁句」の掲示板を常設することになった。当時、理事長や事務局長の独断で抗議するということがあったという。 このように放送局が屈伏しなければならない程の激しい抗議行動になった理由は、当時の大家連の体制に一因があった。団体幹部には精神科病院の中宮病院(現・大阪府立精神医療センター)内で激しい闘争を行なっていた経験があるものがおり、若い頃から部落解放同盟での活動も行なっていた。大阪府や大阪市など行政機関に絶大な影響力を持っていたという。 精神科医・吉川修のコメントなどによると、上記にあるような医学的な根拠はあくまで大家連幹部による研修など五項目の条件を受け入れた上での毎日放送の説明であって、医学的には合点がいかないとしている。
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