新島(東京都)
432m 北緯34度23分48秒 東経139度16分12秒 (宮塚山) (世界測地系)
概 要
南北11.5km、東西3kmの島。南部と北部に向山・宮塚山・阿土山(あっちやま)などの流紋岩(SiO2 75~77%)の溶岩ドーム群があり、集落のある中央部の低地は向山円頂丘に先立つ活動で生じた火砕岩台地。北端部には海中噴火による玄武岩(SiO2 51%)の火山礫層がわずかに分布。島内で最も新しい向山(301m、SiO2 76%)は9世紀の噴出。 噴火間隔は長いが、噴火すれば激烈で、火砕サージ・火砕流を生じやすい。向山では抗火石の採石を行っている。島民約3100名(平成16年)。
最近1万年間の火山活動
若郷(わかごう)火山は新島北方にあり、3000年以前に噴火した。噴火様式は玄武岩質マグマによるマグマ水蒸気爆発で、ベースサージを噴出した。約3000年前~886年の間には阿土山火山が噴火した。この噴火は、流紋岩質マグマにより、マグマ水蒸気爆発の発生で始まり、火砕丘の形成、溶岩ドームの形成に至った。その後、向山火山は886年に噴火した。この噴火は新島南部の浅海域で発生し、噴火活動は流紋岩質マグマによるマグマ水蒸気爆発で始まり、火砕流、火砕サージの噴出、火砕丘の形成、溶岩流ドームの形成に至った(横山・徳永,1978;一色,1987;伊藤,1993,1999)。
記録に残る火山活動
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