ŽSR/ZSSK 812形ディーゼル動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 05:37 UTC 版)
「チェコスロバキア国鉄810形ディーゼル動車」の記事における「ŽSR/ZSSK 812形ディーゼル動車」の解説
スロバキア国鉄812形ディーゼル動車は、地方線区の体質改善と安全性の向上を目的に、機関を独マン製D-2866-LUH-21型(257kW)に、液体変速機をフォイト製DIWA-863.3型電子制御液体変速機に換装し、室内のアコモデーションを更新したものである。制御装置をマイクロプロセッサ化し、ミレル製RM-1型運行情報記録装置およびVZ-1型自動列車停止装置を搭載。客室座席はヘッドレスト付きモケット張りのものに交換し、暖房装置を温水循環式に交換するなどした。側面プラグドアのパルス製ドアエンジンへの交換(021以降)、ボッシュ製自動空気圧縮機への交換(037以降)も実施している。改造コスト抑制のため811形で行った運転室部分の車体改造は行っておらず、810形との外観上の変化はほとんどない。 2001年 - 2002年にズヴォレン鉄道検修工機が011形付随車10両の動力車化改造で製造。鉄道企業体株式会社(旧ZSSK)に列車運行事業が移管された2003年以降は810形の改造に移行し、2007年までに64両が製造された。ズヴォレン、ポプラト、プレショウ、コシツェの各機関区に配属され、観光輸送需要の高い中部タトラ山麓の地方線区を中心に運用されている。 最終ロットはさらにアコモデーションを改良し、座席を2+2列の集団見合型固定クロスシートとし、側扉開閉ボタンの取り付け、客室出入り口ドアの自動化および鴨居部へのLED式情報表示器設置、便所の新形ユニット化、車内空調化および側窓の全面固定窓化を行った。
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