リベラル・アーツ 脚注

リベラル・アーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 03:52 UTC 版)

脚注

参考文献

  • アリストテレス 著、渡辺邦夫・立花幸司 訳『ニコマコス倫理学』 下巻(初版第1刷)、光文社、2016年1月20日。ISBN 978-4334753245 
  • アルクイヌス著、山崎裕子訳「文法学」『中世思想原典集成 第6巻 カロリング・ルネサンス』上智大学中世思想研究所編訳・監修、平凡社、1992年。ISBN 978-4582734164 
  • 桂, 猛「短期大学における教養教育に関する一考察」『国際研究論叢:大阪国際大学紀要』第25巻第1号、大阪国際大学、2011年10月31日、99-116頁、NAID 110008916968教養教育(liberal education)は、周知の通り中世欧州の大学に始まるリベラル・アーツ(自由人の諸技術・liberal arts)の科目群の伝統を受け継ぐ教育を指す言葉である。” 
  • 加藤, 信朗「ギリシア哲学/用語」『日本大百科全書 ― Encyclopedia Nipponica 2001』 第7巻(きよえ―くん)(第2版)、小学館、1994年。ISBN 978-4095261072 
  • 熊野, 雅仁(著)、龍谷大学理工学会(編)「映像の言語と文法(10)―文理工芸融合に向けたリベラルアーツのトリヴィアムと映像の弁証法・文法・レトリック―」『龍谷理工ジャーナル』第21巻第2号、龍谷大学理工学会、2009年9月、50-62頁、NAID 40016961608“古代ローマにおいて,技術(ars)が,自由人の諸技術(artes liberales)と,機械的技術(artes mechanicae)に分けられた.この自由人の諸技術の英語表記がリベラルアーツである.” 
  • ティエリ(シャルトルのティエリ)英語版著、井澤清訳「ヘプタテウコン(七自由学芸の書)」『中世思想原典集成 第8巻 シャルトル学派』上智大学中世思想研究所編訳・監修、平凡社、2002年 ISBN 978-4582734188
  • Dakers, John R. (2022-11-21). A Nomadic Pedagogy about Technology: Teaching the Ongoing Process of Becoming Ethnotechnologically Literate. Brill. ISBN 9789004537002 

関連項目


注釈

  1. ^ 北コロラド大学の原文:
    Importance of the Liberal Arts
    Why should you get a degree in the Humanities and Social Sciences?
    To gain marketable skills[11]
  2. ^ ネブラスカ大学の原文:
    For you, studies in the Liberal Arts may provide the necessary practical skills that you will apply on the job; or they may prepare you to move on to a graduate or professional school.
    For others, the key value of a Liberal Arts education may be the personal satisfaction and fulfillment that studying philosophy or art makes possible.
    Still others will be able to excel in today’s global business world because the foreign language skills developed in their Liberal Arts education gave them an important edge.[12]
  3. ^ 特にリーダー知識人としての人格形成
  4. ^ アリストテレスは『ニコマコス倫理学』第1巻第1章で、次の通り書き出している[21]
    どのような技術研究も、そして同様にしてどのような行為選択も、なんらかのを目指しているように思われる。それゆえ、善はあらゆるものが目指すものであるとする人々の主張はすぐれていたのである。[21]

    邦訳者ら(渡辺邦夫・立花幸司)の訳注によると、ここでの「善」は、数学者天文学者兼哲学者エウドクソスなどの主張を指している[22]

    同書の第6巻第4章にはこうある[23]
    技術とは、真なるロゴス分別)をそなえた、制作にかかわる性向なのである。[23]
  5. ^ Academia.eduに掲載されたジョン・R・デイカーズの経歴原文:"John started his career in architecture, eventually starting his own practice in Glasgow in the late 1970s. ... he began an honours degree in technology education as a mature student. He graduated in 1997 with first class honours and took up teaching in a secondary school in Glasgow. After a few years teaching he was offered a post as a lecturer in Educational Studies at the University of Glasgow. It was during this time that he became interested in the philosophy of technology as related to technology education, particularly technological literacy"[24].
  6. ^ 語源辞典によると、「アートフル artful」という英語の語源は1610年代であり、原義は「学んだ、(リベラル)アーツに精通した」、「技術的熟練によって特徴付けられた、芸術的な」[26]1739年以降に「巧妙な、狡猾な、手段を目的に順応させることに熟練した」という意味が加わった[26]
  7. ^ 現代の英和辞典によると、「アートフル artful」の意味は「巧妙な、巧みな、悪賢い、狡猾な」、「技巧的な」[27]
  8. ^ プラトンの『ゴルギアス』によると、ソクラテス数論計算幾何などを
    言論によってすべてを成し遂げる技術
    として論じていた[29]。同書でソクラテスは、「技術」と技術でないものとの区別についてこう論じている[30]
    ぼくとしては、きちんとした説明もできないようなものを、技術と呼ぶつもりはないのだよ。[30]
    ぼくは、料理術は技術でなく熟練だが、医術は技術だと思うと言った。そして、それを次のように説明した。

    すなわち、医術は、自分が世話しているものについて、その本性も、自分が施す治療根拠も、よく研究している。だから医術は、それらのいずれについても、きちんと説明することができる。

    これに対して、料理術のほうは快楽に関わっていて、その世話はすべて快楽に向けてなされる。そして、それが快楽に向かっていくしかたは、とても技術とはいえないようなものだ。それは、快楽について、その本性も根拠も、なにも研究しようとはしない。そこにはひとかけらの理論もなく、[さまざまな快楽を]区別することすらほとんどない。それはたんに、たいていの場合こうなるということを、熟達と熟練を通して記憶し、それによって快楽を提供しているにすぎないのだ。[31]
  9. ^ 「エンキュクリオス」は形容詞で、「輪の中で」「円形の」そこから転じて「通常の」「日常的な」「一般におこなわれている」を意味する[40]
  10. ^ クセノクラテスに関する断片などからの推測による[45]
  11. ^ プラトン自身は、立方体(3次元)に関する研究もなされるべきとするが、学術としては未開拓のまま残されているとして具体的な科目を挙げていない[要出典]
  12. ^ 「アルテス・リベラレス」が「エンキュクリオス・パイデイア」と対応づけられるのも、このセネカの書簡に由来する[38]
  13. ^ 12世紀シャルトル学派のテオドリクス(シャルトルのティエリ英語版)の『ヘプタテウコン』(七自由学芸の書)で報告される[49]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 岡山 2018, p. 「リベラルアーツ」.
  2. ^ discipline〔ディシプリン〕」英辞郎
  3. ^ 熊野 2009, p. 51.
  4. ^ 桂 2011, p. 100.
  5. ^ 精選版 日本国語大辞典 2023.5.7閲覧
  6. ^ プリンストン大学アドミッション2023.5.7閲覧
  7. ^ 国際基督教大学 リベラルアーツの歴史を読む2023.5.7閲覧
  8. ^ a b c d Dakers 2022, p. 16.
  9. ^ 南出 & 中邑 2023, p. 1196.
  10. ^ a b 国際基督教大学 リベラルアーツ教育の概念とは2023.5.7閲覧
  11. ^ a b University of Northern Colorado 2023, p. "Importance of the Liberal Arts".
  12. ^ a b University of Nebraska Omaha 2023, p. "Why Be a Liberal Arts Major?".
  13. ^ StudyInTheUSAR5.4.23閲覧
  14. ^ a b ベネッセ海外進学・留学ラボ2023.5.7閲覧
  15. ^ 特定非営利活動法人 留学フェローシップ2023.5.13閲覧
  16. ^ 山崎 2021, p. 技術.
  17. ^ a b c d 樋笠 2021, p. テクネー.
  18. ^ a b 加藤 2021, p. ギリシア哲学/用語.
  19. ^ a b 加藤 1994, p. 106.
  20. ^ a b アリストテレス 2015, p. 82.
  21. ^ a b アリストテレス 2015, p. 22.
  22. ^ アリストテレス 2015, p. 23.
  23. ^ a b アリストテレス 2016, p. 42.
  24. ^ a b John R Dakers - Tudelft [Delft University of Technology], Department of Science Education and Communication, Researcher
  25. ^ Dakers 2022, pp. 13–17.
  26. ^ a b "artful"『オンライン・エティモロジー・ディクショナリー
  27. ^ artful」『英辞郎
  28. ^ a b c d e f g h i j k 半田 2010, p. 150.
  29. ^ プラトン 2022, p. 31.
  30. ^ a b プラトン 2022, pp. 83–84.
  31. ^ プラトン 2022, pp. 224–225.
  32. ^ a b c d e f g h 半田 2010, p. 149.
  33. ^ a b c d 半田 2010, pp. 149–150.
  34. ^ Michael Augros ... Ph.D., philosophy, Boston College, 1995
  35. ^ a b ARTS OF LIBERTY - GEOMETRY - Course
  36. ^ 菱刈 2010, p. 37.
  37. ^ a b c 鈴木 2019, p. 35.
  38. ^ a b 納富 2014, p. 72.
  39. ^ 小林 2007, p. 7.
  40. ^ a b 小林 2007, p. 4.
  41. ^ a b 菱刈 2010, p. 31.
  42. ^ a b c 山田 2008, p. 217.
  43. ^ 山田 2008, p. 218.
  44. ^ 山田 2008, p. 218f.
  45. ^ a b c 納富 2014, p. 70f.
  46. ^ 国家』7巻[要文献特定詳細情報]
  47. ^ 『国家(下)』(岩波書店)藤沢令夫の訳[要ページ番号]
  48. ^ a b 小林 2007, p. 6.
  49. ^ a b 半田 2010, p. 158.
  50. ^ 山川 2005, p. 136.
  51. ^ a b 小林 2007, p. 10.
  52. ^ a b 鈴木 2019, p. 36.
  53. ^ 半田 2010, p. 155.
  54. ^ a b 菱刈 2010, p. 38.
  55. ^ a b 半田 2010, p. 156.
  56. ^ 半田 2010, p. 157.
  57. ^ アルクイヌス著、山崎裕子訳 1992.
  58. ^ 菱刈 2010, p. 42.
  59. ^ 菱刈 2010, p. 44.
  60. ^ a b 斎藤 1995, p. 11.
  61. ^ Marrou, Henri-Irénée (1969). "Les arts libéraux dans l'Antiquité classique". pp. 6–27 in Arts libéraux et philosophie au Moyen Âge. Paris: Vrin; Montréal: Institut d'études médiévales). pp. 18–19.
  62. ^ 大口 2014.
  63. ^ 埼玉大学の沿革”. 2015年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月25日閲覧。
  64. ^ グローバル・リベラルアーツ学部 | 神田外語大学”. 神田外語大学 - 外国語を学ぶなら. 2021年2月4日閲覧。






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