デファクトスタンダード デファクトスタンダードの概要

デファクトスタンダード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/03 05:09 UTC 版)

解説

ISODINJISなどの標準化団体等が定めた規格ではなく、市場における競争や広く採用された「結果として事実上標準化した基準」を指す。デファクトスタンダードに対して、国際標準化機関等により定められた標準をデジュリ(デジューレ、デジュール、デジュア)スタンダード英語: de jure standard)と呼ぶ。

インターネットの通信規格であるTCP/IPや、接続規格の多いコンピュータ関連分野で使われ始めた言葉だが、現在[いつ?]ではこれらの分野に限らず各種商品やサービスに広く使われるようになった。

電気製品など、商品開発サイクルの短い分野では、決定まで何年もかかる標準よりも、その時点での市場で一般的な規格である、デファクトスタンダードの重みが大きい。また、このようなデファクトスタンダードが後の国際規格の土台となる場合もある。

当然ながら、デファクトスタンダードは市場の状況により変化するため、これを獲得した企業は大きな利益を手にすることができる。そのためデファクトスタンダードの積極的な採用がかえって市場の独占を推し進め、結果として製品の価格を引き上げてしまったり、競争の鈍化を招く恐れがある。一部企業によるデファクトスタンダードは、ベンダーロックインにつながることもある。

また、デファクトスタンダードを目指す複数の規格の対立により、消費者が製品やサービス同士の連携で不便を強いられる問題(規格争い、顧客囲い込み)も生じている。

デファクトスタンダードの例

規格の対立の例

ビデオ用メディアにおける規格争い

関連項目




「デファクトスタンダード」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「デファクトスタンダード」の関連用語

1
事実上の標準 デジタル大辞泉
100% |||||

2
100% |||||

3
業界標準 デジタル大辞泉
100% |||||


5
デジュール‐スタンダード デジタル大辞泉
76% |||||

6
国際標準 デジタル大辞泉
76% |||||



9
70% |||||


デファクトスタンダードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



デファクトスタンダードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデファクトスタンダード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS