クアラルンプール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 07:25 UTC 版)
政治
連邦政府機能移転計画
クアラルンプールに連邦行政機関が点在し、また市内が慢性的な交通渋滞に見舞われており、市内は特に悪化の傾向にある。このため政府は行政機能の非効率性を解決するために、マルチメディア・スーパーコリドー計画の一環としてクアラルンプール郊外のプトラジャヤにITを基盤とした行政都市を建設し、連邦政府機能を移転する計画を決定した。プトラジャヤの開発は1995年に着手された。
1999年に首相オフィスと首相府の移転が行われ、2000年以降各省の移転が順次始まる。計画では国防省、連邦議会など一部を除くほとんどの連邦政府機能が2010年までに移転する予定。しかし2011年初頭も計画は継続中。
なお、連邦政府の移転が完了した後も、マレーシアの首都はクアラルンプールのまま[10]。
対外関係
姉妹都市・提携都市
- マシュハド、イラン (2006年10月)[11]
- イスファハン、イラン[12]
- カサブランカ、モロッコ[13]
- マラッカ、マレーシア (1989年4月5日)[13]
- 大阪市、日本[13]
- アンカラ、 トルコ[14]
- デリー、インド[15]
教育
大学
日本人学校
交通
空路
空港
クアラルンプールの空の玄関であるクアラルンプール国際空港 (KLIA) は中心市街地の南50kmの熱帯雨林の中に位置している。同空港からは日本の東京(羽田空港・成田空港)や大阪(関西空港)、札幌(新千歳空港)、福岡(福岡空港)、那覇(那覇空港)へ直行便が運航されている他、各地の空港とのチャーター便が運航されることも多い。日本の他、アジア地域では香港、バンコク、シンガポール、ベトナムなどへの直行便が運行されており、マレーシア航空や日本航空、全日本空輸といった大手航空会社に加え、エアアジアのような格安航空会社も就航している。
空港とクアラルンプール市内を結ぶ交通手段としてはKLIAエクスプレスとKLIAトランジットがあり、市内のKLセントラル駅からクアラルンプール国際空港駅までをノンストップで28分間で結んでいる。駅構内にはマレー語、英語、日本語の案内看板が設置されている。旧LCCターミナルにはエアポートエクスプレスは乗り入れていなかったが、2014年5月のKLIA2(新LCCターミナル)開業に伴い、停車するようになった。その他、タクシーを利用することもできる。
また、市の南西に位置するスバン空港からは一部の国内路線が出ている。
鉄道
クアラルンプール大都市圏内にはKTMコミューター、KLIAエクスプレス、KLIAトランジット、KLモノレール、ラピドKLの鉄道路線が整備されており、近年路線網が拡大している。英語とマレー語の表記があるため外国人でも気軽に利用できる。中心となる駅はクアラルンプール・セントラル駅で、KTM各路線、KTMコミューター、KLモノレール、ラピドKL、KLIAエクスプレス、KLIAトランジットの発着駅となっている。明るく開放的な雰囲気で、案内板には日本語も併記されている。
KTM Commuterの2路線が交わるマスジット・ジャメ駅やペトロナスツインタワーの最寄り駅であるKLCC駅も、市内の主要駅である。
バス
市内では、バスの路線網やタクシーを使って安価な移動が可能である。バス運行会社、Rapid KL(ラピドKL)は市内電車(LRT)やモノレールなども運行している。
市外からクアラルンプールに発着する長距離バスの多くは、2010年ころまでチャイナタウンの近くにあるプドゥラヤ・バスターミナルに発着していた。
2011年初頭には、クアラルンプール郊外のBandar Tasik Selatanに新たにバスターミナルが建設され、マラッカ・ジョホールバル・シンガポール向けなどクアラルンプール以南方面発着便はこの新設されたバスターミナルを使用している。(T.B.S.バンダー・タシック・スラタン・バスターミナル<Terminal Bersepadu Selatan Bandar Tasik Selatan (TBS-BTS)>
長い間使用されていたプドゥラヤ・バスターミナルは、2010年から大改装され、2011年4月頃に再オープンした。しかし、クアラルンプール以南は上記TBS-BTSからの発着となり、新プドゥラヤは主にアロースター、イポー、ペナンなどマレー半島の北部主要都市および、クアラルンプール近郊区間(ゲンティンハイランド、スレンバンも近郊エリアに含む)、クアラルンプール国際空港(メインターミナル経由、LCCターミナル行き)方面も運行されている。
- ^ マレーシア基本情報 マレーシア観光庁 2023-07-18閲覧
- ^ “クアラルンプールの語源とマスジッドジャメのボードウォーク周辺散策”. 地球の歩き方 (2018年2月21日). 2023年7月9日閲覧。
- ^ “マレーシア基本情報”. マレーシア政府観光局. 2023年7月9日閲覧。
- ^ Global Cities 2017 AT Kearney 2017年公表 2017年8月4日閲覧。
- ^ 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2016 森記念財団都市戦略研究所 2016年11月2日閲覧。
- ^ “World Weather Information Service - Kuala Lumpur”. World Meteorological Organization. 2013年1月13日閲覧。
- ^ “Climatological Information for Kuala Lumpur, Malaysia”. Hong Kong Observatory. 2013年1月13日閲覧。
- ^ “Average Conditions: Kuala Lumpur”. BBC. 2013年1月13日閲覧。
- ^ Demographia: World Urban Areas & Population Projections
- ^ a b マレーシアの首都機能移転 国土交通省
- ^ “Mashad-Kuala Lumpur Become Sister cities”. FARS News Agency. (2006年10月14日) 2007年12月4日閲覧。
- ^ “Sisterhoods”. Isfahan Islamic Council (2005年). 2007年12月4日閲覧。
- ^ a b c Kuala Lumpur fact file, Asian-Pacific City Summit. Retrieved on November 3, 2007.
- ^ Lam, Edwin Chong Wai (2006年6月24日). “Kuala Lumpur: the Scent of a City”. Chessbase News 2007年12月4日閲覧。
- ^ Delhi to London, it’s a sister act The Times of India. Retrieved on August 30, 2008
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