切腹とは? わかりやすく解説

せっ‐ぷく【切腹】

読み方:せっぷく

[名](スル)

自分腹を切って死ぬこと。平安時代以降中世近世通じて武士の自決法として行われたはらきり割腹

江戸時代武士科した死罪の一。検死役の前で、自ら腹を切ろうするところ介錯人(かいしゃくにん)が首を斬り落としたもの。

[補説] 作品名別項。→切腹


せっぷく【切腹】


切腹

読み方:セップクseppuku

近世死刑罪の一。


切腹

作者五味康祐

収載図書秘玉の剣
出版社勁文社
刊行年月1987.4
シリーズ名ケイブンシャ文庫

収載図書戦国武将列伝 2 秀吉
出版社徳間書店
刊行年月1992.4
シリーズ名徳間文庫

収載図書秘玉の剣
出版社徳間書店
刊行年月1997.2
シリーズ名徳間文庫


切腹

作者星野智幸

収載図書無間道
出版社集英社
刊行年月2007.11


切腹

作者柴田錬三郎

収載図書裏返し忠臣蔵
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2008.11
シリーズ名時代小説文庫


切腹

作者藤沢周平

収載図書龍を見た
出版社新潮社
刊行年月1987.9
シリーズ名新潮文庫

収載図書極め付き時代小説選 1 約束
出版社日本経済新聞社
刊行年月1991.5

収載図書龍を見た改訂新版
出版社青樹社
刊行年月1991.9

収載図書藤沢周平全集 第5巻
出版社文芸春秋
刊行年月1993.2

収載図書藤沢周平珠玉選 7 龍を見た
出版社青樹社
刊行年月1994.7

収載図書海坂藩大全
出版社文藝春秋
刊行年月2007.1

収載図書龍を見た改版
出版社新潮社
刊行年月2008.3
シリーズ名新潮文庫


切腹

作者早乙女貢

収載図書明治兄妹
出版社新人物往来社
刊行年月1990.12


切腹

作者高階航

収載図書いつか北風向かって
出版社民衆
刊行年月1993.12


切腹

作者柏木春彦

収載図書異色時代短篇傑作大全 2
出版社講談社
刊行年月1994.2


切腹

作者白石一郎

収載図書切腹
出版社文芸春秋
刊行年月1996.10
シリーズ名文春文庫


切腹

作者戸川幸夫

収載図書剣よ月下舞え新選代表作時代小説 23
出版社光風出版
刊行年月2001.5
シリーズ名光風文庫


切腹

作者菊地秀行

収載図書人魚の血―異形コレクション綺賓館 4
出版社光文社
刊行年月2001.8
シリーズ名カッパ・ノベルス

収載図書妖愁
出版社光文社
刊行年月2001.12


切腹

作者藤井邦夫

収載図書帰り花秋山久蔵御用
出版社ベストセラーズ
刊行年月2004.12
シリーズ名ベスト時代文庫


切腹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 03:15 UTC 版)

切腹(せっぷく、Seppuku)は、刃物などで自らの腹部を切り裂いて死ぬ自殺の一方法。腹切り(はらきり)・割腹(かっぷく)・屠腹(とふく)・伐腹(ばっぷく)・斬腹(ざんぷく)ともいう。日本では、主に武士などが行った独特の習俗。


注釈

  1. ^ 井上哲次郎『明治三十四年陸軍中央幼年学校講演記録』より「近頃新渡戸稲造と云ふ人が武士道といふ書物を英文で書き~」
  2. ^ 津田左右吉「新渡戸の『武士道』が誤った日本像を海外に広め、あるべき概念を混乱させている」
  3. ^ 徳川家康は下知なき行動(抜駆け)に対し、一族郎党全員の切腹という厳しい軍律を設けていた。ノモンハン事件では、優勢なソ連軍の猛攻を受けた指揮下の部隊を許可なく撤退させ、全滅から救った指揮官に自決が強要されている
  4. ^ 「或は痛手追ふて腹掻き切り川へ飛入る者もあり」平家物語巻四 橋合戦
  5. ^ 形としては切腹だが、晒し首にされている
  6. ^ 江戸城大広間で林鵞峯が「武家諸法度」を読み上げたのち老中酒井雅樂頭忠清によって宣言された。
  7. ^ 軍記物の記述として、『北条五代記』(『北条盛衰記』本巻二)の三浦義同があり、『土佐物語』巻三にも、「腹十文字にかき切りければ」と記述がある。
  8. ^ 本当は白の山形模様のついた火事装束は『仮名手本忠臣蔵』などの創作によるもので、史実では「黒い小袖」に「モヽ引、脚半、わらし」であとは思い思いの服装だった。

出典

  1. ^ 1867 - Harakiri d'un noble japonaisL. Crépon著 1867年出版
  2. ^ CHAPTER VI.The 'HARA KIRU.'J. M. W. Silver著『日本の礼儀と習慣のスケッチ』、1867年出版
  3. ^ 氏家幹人『かたき討ち』中央公論新社〈中公新書〉、2007年、33-50頁。ISBN 9784121018830 
  4. ^ 山本博文『殉死の構造』弘文堂、1994年。 
  5. ^ 『森銑三著作集』 第11巻、中央公論社、1971年。 
  6. ^ 語彙と概念.
  7. ^ a b 山本 博文 (2003-05-20), 切腹 日本人の責任の取り方, 光文社, pp. 34,236-239, ISBN 9784334786441 
  8. ^ 八切 止夫 (2003-03-01), 切腹論考, 八切意外史, 11, 作品社, pp. 18-19, ISBN 9784878935480 
  9. ^ 清水克行『室町は今日もハードボイルド―中世日本のアナーキーな世界―』(新潮社、2021年6月)P165、166
  10. ^ 福井県敦賀郡 (1915) (日本語). 敦賀郡誌 第五編 人物. pp. 1126-1127. doi:10.11501/950917. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950917/597 2021年4月22日閲覧。. 
  11. ^ 京都府. 京都府史料 一三 政治部 刑賞類2(明治元‐7年)(164-168コマ) (JPEG,PDF) (Report). 2021年7月17日閲覧
  12. ^ 児玉圭司「明治前期の監獄における規律の導入と展開」『法制史研究』第64巻、法制史学会、2015年、1-57,en3、doi:10.5955/jalha.64.1ISSN 0441-2508NAID 1300080008612021年8月20日閲覧 
  13. ^ 明治六年政表>司法処刑ノ部>明治六年司法省及ヒ各府県処刑人員(コマ番号12)”. 正院第五科 (1876年). 2021年7月17日閲覧。
  14. ^ 石川県立図書館 (2015年12月1日). “「明治忠臣蔵」「明治最後の仇討ち」と言われた、本多政均(ほんだまさちか)暗殺について載っている簡単な資料はないか。”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館. 2021年4月21日閲覧。
  15. ^ a b 谷正之「弁護士の誕生とその背景(3) : 明治時代前期の刑事法制と刑事裁判」『松山大学論集』第21巻第1号、松山大学総合研究所、2009年4月、279-361頁、ISSN 09163298NAID 1100075792002021年8月20日閲覧 
  16. ^ 手塚 豊 (1960-04), 刑罰と国家権力 国家的刑罰権と非国家的刑罰権――明治前期の場合に関する一未定稿, 法制史学会, pp. 182-185, doi:10.11501/2527269, NCID BN0366777X, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2527269 
  17. ^ https://www.sankei.com/article/20190511-JOCGO6FPEBKNREPXEBKCZAU4QU/
  18. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2023年8月16日閲覧。
  19. ^ 死をも恐れぬ武士の精神は憧れか?尊敬か?お土産にもなった「ハラキリ写真」”. 2023年7月7日閲覧。
  20. ^ 日本刀専門家のイギリス人男性、実家の寝室で切腹”. 2023年7月7日閲覧。
  21. ^ A.B.ミットフォード 著、長岡祥三 訳『英国外交官の見た幕末維新』〈講談社学術文庫〉1998年、153-154頁。 (原書は1915年刊)
  22. ^ 山本博文『武士と世間』中央公論新社、2007年。ISBN 978-4121017031 
  23. ^ 三田村鳶魚「元禄快挙別録』「赤穂義士遺聞」「横から見た赤穂義士」
  24. ^ 『赤木義臣対話』(安永7年写し)
  25. ^ 大濱徹也『「続・「忠臣蔵」という物語 その誕生と展開について』(2008年1月)
  26. ^ 「江赤見聞記」巻六
  27. ^ 内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展”. 赤穂民報 (2019年12月13日). 2022年12月16日閲覧。
  28. ^ 永倉新八『激白新撰組 七たび斬られた男の実録』毎日ワンズ 2017年 137-138頁
  29. ^ 名和弓雄『間違いだらけの時代劇』河出書房新社、1989年、34-36頁。 
  30. ^ 加藤徹『怪力乱神』中央公論新社、2007年、66-72頁。ISBN 978-4-12-003857-0 
  31. ^ “朴正煕 逝去30周年記念連載⑫ ― 企てられたクーデター”. 統一日報. (2009年6月6日). http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=48841&thread=15 2010年4月25日閲覧。 
  32. ^ モーリス・パンゲ 著、竹内信夫 訳「第1章 カトーのハラキリ」『自死の日本史』〈講談社学術文庫〉2011年6月。ISBN 4062920549 



切腹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 19:45 UTC 版)

唐崎士愛」の記事における「切腹」の解説

寛政8年1796年曽祖父忌日11月16日長生寺訪れ、その墓前切腹した。長生寺運ばれ動機尋ねられるも、「聊か憤激のことあり」とのみ応え18日七ツ時絶命した。なお、切腹場所を庚申堂とするのは誤り明治31年1898年7月6日正四位贈位された。

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切腹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:32 UTC 版)

赤穂事件」の記事における「切腹」の解説

元禄16年2月4日 (旧暦)1703年3月20日)、幕府の命により、赤穂浪士達はお預かり大名屋敷切腹した。 切腹の場所は庭先であったが、切腹の場所には最高の格式である畳三枚(細川家)もしくは二枚(他の3家)が敷かれた。 当時の切腹はすでに形骸化しており、実際に腹を切ることはなく、脇差を腹にあてた時に介錯人が首を落とす作法になっていた。ところが、久松松平家では無体に扱った記録残っており、特に大石良金については「切腹者が小脇差取り上げ腹に当てる前に首を打つ」「左の手にて髻(たぶさ)を持って落とした首をもち上げ目付見せる」などの記述がある(松平家扱い揶揄した狂歌が今に伝わる)。 また、間新六のみ肌脱ぎせずにすぐに脇差を腹に突き立てたため、実際に腹を切り裂いている。毛利綱元遂に赤穂義士に会う事は無く、切腹場所が何処か判らなくすべく家臣指示している。 赤穂浪士遺骸主君浅野内匠頭と同じ泉岳寺埋葬された。赤穂浅野家菩提寺である花岳寺にも37回忌元文4年1739年)に赤穂浪士達の墓が建てられている。(墓には赤穂浪士遺髪埋められたと伝えられる)。

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切腹

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テニスの王子様の登場人物」の記事における「切腹」の解説

処刑法其ノ一。相手ラケットトップ狙ってグリップエンドを腹に突き込ませるショット相手はまるで切腹したかのような状態になる。

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切腹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:21 UTC 版)

間光風」の記事における「切腹」の解説

江戸時代の切腹は、実際に腹切り行わず形骸化していた。自身では実際に腹は切らず、切腹の座について短刀に手をかけたところで介錯人が首を落とした光風はただ一人肌も脱がずいきなり、三宝脇差取って腹に突き刺し横一文字切り裂いた驚いた介錯人江良清吉急ぎ首を落とした検視役の斎藤治左衛門らは駆け寄ると見事と褒め称したと伝わる。

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切腹

出典:『Wiktionary』 (2021/05/07 08:55 UTC 版)

名詞

せっぷく

  1. 刃物用いて自分腹部切開し死ぬことによって、武士としての名誉を保つ行為

活用

サ行変格活用
切腹-する

翻訳


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