遊牧民の食生活とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 遊牧民の食生活の意味・解説 

遊牧民の食生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:14 UTC 版)

遊牧民」の記事における「遊牧民の食生活」の解説

モンゴルでは人間は「赤い食べ物」と「白い食べ物」で生きているという考えがあり、赤が肉、白が乳製品を指す。冬場は肉を食べる。干し肉等に加工して保存する。乳からはバターチーズヨーグルト馬乳酒なども作る。朝は乳茶も飲む。肉食中心遊牧民の生活において、馬乳酒貴重な野菜替りビタミンミネラルを補うものとして夏場中心に大量に飲まれている。酒とはいうもののアルコール分1-3%程度であり、水分エネルギービタミンC補給源として赤ん坊から年寄りまで飲用する。酒というよりは限りなくヨーグルトに近い乳酸飲料であり、これだけ食事替りにしてしまうほどの夏のモンゴル主食存在である。大体1日0.5 - 1.5リットル位を摂っているという報告が殆どだが、中には1人1日平均4リットル飲んでいるという驚くべき調査結果もある。馬乳酒1日3リットル飲むと1,200キロカロリー相当し基礎代謝相当する発酵過程増殖する酵母乳酸菌は、モンゴルでの乏し食物繊維替わりに、菌体腸管老廃物吸着して排出させている可能性がある。北京農業大学研究では、馬乳酒には12種類人体必須微量元素18種類アミノ酸、数種類ビタミン群が含まれていた。乳酸菌ビタミンC生成し野菜を摂らない遊牧民ビタミンC補給となっている。馬乳酒にはビタミンC100 mlあたり8-11 mg含まれている。馬乳中の乳糖発酵によりその多くアルコール、乳酸または炭酸ガス変換されるので乳糖不耐症問題起こりにくい。。夏季遊牧民食事を摂らず馬乳酒のみで過ごしていることが旅行記記されている。ただ乳糖不耐症モンゴル人なかにはいる淡水魚野菜、果物通常入手できないため、ほとんど食べない上記のように肉(馬肉山羊肉ホルホグなど伝統料理がある)、乳製品馬乳酒必要なエネルギータンパク質提供し不足している糖分体内でのアミノ酸からの糖新生補われミネラルビタミン類馬乳酒提供し酵母乳酸菌食物繊維代替果たしている。必須脂肪酸については、家畜が自然のを餌とするため肉、乳製品馬乳酒ω-3脂肪酸ω-6脂肪酸ほどよいバランス含まれている。偏った食事ではあるが、必要な栄養素はすべてそろっていて健康を維持できることになる。また食べることもある。

※この「遊牧民の食生活」の解説は、「遊牧民」の解説の一部です。
「遊牧民の食生活」を含む「遊牧民」の記事については、「遊牧民」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「遊牧民の食生活」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「遊牧民の食生活」の関連用語

遊牧民の食生活のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



遊牧民の食生活のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの遊牧民 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS