楷書とは? わかりやすく解説

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かい‐しょ【楷書】

読み方:かいしょ

漢字書体の一。点画正確に書き、現在、最も標準的な書体とされている。隷書から転じたもので、六朝(りくちょう)中期始まり唐のころ完成した真書正書


楷書

縦線太く横線細く、やや右肩あがりで一点一画がはっきりとした書体現代でも日常的に使用されている書体

楷書体

(楷書 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 15:51 UTC 版)

楷書体(かいしょたい)とは、漢字書体の一つ。「手書き書体」と「印刷書体」の2種類に分かれ、前者を楷書、後者を楷書体という[要出典]


  1. ^ 黒田洋子「楷書体について」古瀬奈津子 編『古代日本の政治と制度-律令制・史料・儀式-』同成社、2021年 ISBN 978-4-88621-862-9 P205-208.
  2. ^ 石川九楊『説き語り中国書史』(初版)新潮社、2012年、93頁。ISBN 9784106037085 



楷書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 07:25 UTC 版)

中国の書論」の記事における「楷書」の解説

の定義:「に定名無く、独り正書にのみ之を当てず。(中略)衛恒の『書勢』に云く「王次仲始めて法を作る」とは、是れ八分為すなり。又た云く「伯英下筆すれば必ず為す」とは、則ち為すなり。」(というのは楷書のみの名称ではなく定まったものがない。たとえば、王次仲のといえば八分指し張芝法は草書のことである)…『芸概』 「正書は静に居して以て動を治め草書は動に居して以て静を治む。」(楷書は静けさ中に動き感じられるものにし、草書動き中に静けさ感じられるものとする)…『芸概』 「書法正書に備わり、溢れて行草為る未だ正書能くせずして、行草能くせんとするは、猶ほ未だ嘗て荘語せずして、輒ち放言するがごとし。是の無きなり。」(楷書がうまく書けないのに行草をうまく書こうとするのは、まともな議論もしない無責任なことを言うがごとしで、このような道理はない)…『東坡題跋』 「小楷作す須らく大力用ひ、筆をし紙に著け、千金鉄杖を以て地をするが如くすべし。」(小楷は、力を込めて直筆で書くべし)…『字訓

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楷書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 14:35 UTC 版)

松本芳翠」の記事における「楷書」の解説

唐代の楷書を取り入れ端整秀麗な楷書は「芳翠流」といわれ今なお新鮮さ持って受け継がれている。時には鄭道昭風に、また時には六朝風と同一書体様々な作風魅了した代表作に「雄飛大鵬一舉九萬里)」八尺作品があるが、現在所不明である。

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楷書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:24 UTC 版)

中国の書道史」の記事における「楷書」の解説

楷書は隷書からの変異であるが、行狎書や草書隷書影響与え後漢末から三国にかけての時代に楷書発生の要因となっている。新書体は速書き需要から生まれる自然の変異であるが、当時の楷書・行書現在の運筆法とはかなり異なり、相当に隷意が多いものである。なお漢の正体隷書であるため、この補助として新しく生まれた楷書は後世隷書または今隷称していることが多々あるので注意要する

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楷書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 09:54 UTC 版)

王羲之」の記事における「楷書」の解説

楽毅論がっきろん) - 永和4年348年戦国時代の燕の宰相であった楽毅言行を、三国時代の魏の夏侯玄論じたもので、羲之の小楷として第一位置かれる日本では光明皇后臨書したもの正倉院宝物として遺されている。 黄庭経こうていきょう) - 永和12年356年老子養生訓で、羲之の小楷中でも気韻が高い。真跡として唐に伝わったものは安史の乱消失し今日見られるものは、これの臨模本模刻したもので、宋の拓本最古とする。 東方朔画賛とうほうさくがさん) - 永和12年356年漢の武帝仕えた東方朔という奇人画像の賛として書かれた。 孝女曹娥碑(こうじょそうがひ、『曹娥碑』とも) - 升平2年358年小楷法帖曹娥碑の建碑後漢であり、後に王羲之がその碑を臨書したといわれ、末尾に「昇平升平)二年」(358年)の年紀見える。しかし、本帖は南宋になって初め文献出たもので、王羲之の書である確証はない。現存するのは、六朝の手よるもの推測される臨模本絹本遼寧省博物館所蔵)と『筠清館帖』・『群玉堂帖』・『停雲館帖』・『三希堂法帖』などに刻入された拓本がある。建碑由来は、後漢の上虞(現在の浙江省紹興市上虞区)の曹盱(そうく)という者が溺死し、その娘の曹娥嘆き悲しみ、父を慕ってその場所に身を投げ5日後に父の屍を抱いて浮かび上がったという事跡から、その曹娥孝心を讃えて上虞県長邯鄲淳撰文させ、建碑したというものである。 『楽毅論』(余清斎帖本、部分) 『黄庭経』(部分

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楷書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:59 UTC 版)

顔真卿」の記事における「楷書」の解説

真卿は初唐以来流行である王羲之流(院体)の流麗清爽書法反発し、その燕尾法は、時代代表する革新性をもっていた。彼は「蔵鋒」の技法確立した力強さ穏やかさとを兼ね備えた独特の楷書がその特徴である。伝説では、顔真卿貧しかった頃、屋根裏染みた雨漏りの痕を見てこの書法編み出したといわれている。叔父顔元孫編纂した干禄字書」の規範意識に基づく独自の字形を持つものも多いが、その字形当時標準とされた楷書とは異なり正統的な王羲之以来の楷書の伝統破壊するものであったため、賞賛と批判評価として入り混じっている。これらの楷書は「顔体」(顔法、北魏流)とも呼ばれ、楷書の四大家一人として後世大きな影響与えた。楷書作品には『顔氏家廟碑』、『麻姑仙壇記』、『多宝塔碑』、『顔勤礼碑』などがある。

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