劇場版三部作とは? わかりやすく解説

劇場版三部作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 01:56 UTC 版)

機動戦士ガンダム」の記事における「劇場版三部作」の解説

1980年10月2日発売の『日刊スポーツ』で、「ポスト・ヤマトはガンダムだ」との見出し本作映画化スクープ報じられた。 1週間後9日には築地東劇ビル最上階にあったレストランエスカルゴ」で公式に劇場版の製作発表記者会見おこなわれた富野や安彦のほか、日本サンライズ配給元の松竹からも複数関係者出席した大々的会見となったが、その中で富野は、単なる再編集ダイジェスト版にはしたくない、43話を2時間半の1本の映画にまとめるのは不可能であり、何本かにならざるを得ないことを松竹了承してもらった上でこの話を受けた語ったもとより富野映画化決定以前インタビューでも、映画化するなら4部構成やりたい発言していた。しかし、現実的に続編の制作1作目業績次第であり、そのため劇場版第1作には富野望んだ連番の "I" およびサブタイトル付けることは(慣例的にも)許されなかった。 第1作公開先立つ1981年2月22日プロモーション一環として2つイベントおこなわれた午前中に新宿松竹会館入場者数限定した「ガンダムフェスティバル」が開催され大成功のうちに終了。そして午後には、新宿アルタ前(新宿東口ステーションスクエア)で「アニメ新世紀宣言大会」が開催された。「ガンダム5000キャンペーン」と銘打たれたものの、実際に公称約2万人(各ファンクラブ集計によれば実数1万2千人)ものファン詰めかけた。中には本作登場人物MSコスプレ当時はまだ一般的ではなく雑誌ファンロード』では「トミノコ族」と称された)をした者たちもおり、代表としてアニメ新世紀宣言」をスピーチしたファンシャアララァコスプレをしていたが、このふたりはのちに富野作品や『ガンダム』の続編にも携わることになる永野護川村万梨阿であったまた、予想はるかに超える動員によって警備員ボランティアによる整理追いつかず、将棋倒し起こりかねない危険な状況もあったが、富野マイク握り、ここで事故があれば世間は「所詮アニメファンイベント」と判断するだろうと発言したことで参加者冷静さ取り戻したといわれ、イベント無事に終了した結果的に劇場版第1作大ヒット終わった。特に前売り券行列ができるほどの驚異的な売れ行き見せ続編実現の鍵になったとされる続編においても行列ファン参加できる「祭り」として重要な役割担ったという。最終的には、当初の構想より少な3部構成テレビ版の最終話までの映画化実現された。 2000年初めDVD化されたが、「特別版」として音声ドルビーデジタル5.1chにするためにオリジナルキャスト一部除く)でアフレコ直され効果音BGM一部変更されたものであった大きな違いの例としては、IIIエンディングスタッフロール部分オリジナル版は「ビギニング」が流れたが、特別版は「めぐりあい」がそのまま続けて流れる等)。2007年の『機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス』ではオリジナル音声改めDVD化され、2012年には3作それぞれ単独でも発売された。 その後も、本作節目の年には劇場版さまざまな形上映された。テレビ放送開始から30周年2009年には、三部作HDリマスター版DLP興行6月から7月にかけて各地映画館おこなわれた2019年には「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として8月に「劇場版『機動戦士ガンダム』シネマ・コンサート」と題し劇場版第1作の上映に合わせてフルオーケストラ(編曲指揮 - 服部隆之 / 演奏 - 東京フィルハーモニー交響楽団)が劇中の音楽パート生演奏おこなったまた、ガンダム映像新体TOUR」としてガンダムシリーズ劇場版が特殊スクリーン上映されたが、本三部作9月から10月にかけてULTIRAで、2020年1月にはDOLBY CINEMA上映された。2021年には、YouTubeの「ガンダムチャンネル」で1月下旬から2月上旬にかけて3作それぞれ24時間限定配信10月の「サンライズフェスティバル2021」では4Kで3作連続上映されたほか、11月には3つのイベント上映された(1つ第1作のみ)。 機動戦士ガンダム劇場版テレビ版の第1話から第14話前半までを再編集した第1作で、1981年3月14日全国松竹系にて公開された。配給収入は9億3700万円機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 第16話から第31前半までを再編集した第2作で、1981年7月11日公開された。本作では、テレビ版と第1作録音監督である松浦典良降板。「松浦さんが降りるなら、僕たちも降りる」と古谷徹鈴置洋孝井上瑤鵜飼るみ子主だった声優陣松浦続こうとしたが、サンライズ拒否した結局自宅訪れた声優陣松浦説得したことで騒動収束したが、松浦復帰せず録音監督浦上靖夫交代、この騒動の余波で『ガンダム』の声優陣待遇改善されたという。配給収入は7億7000万円機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編 第31後半から第43話までを再編集した第3作で、1982年3月13日公開された。75パーセントが新撮であったテレビ版の終盤降板した安彦良和が前2作以上に多く新作カット担当したこともあり、作画クオリティテレビ版より大幅に向上している。配給収入は、同年公開アニメ映画第1位129000万円ヒット記録した

※この「劇場版三部作」の解説は、「機動戦士ガンダム」の解説の一部です。
「劇場版三部作」を含む「機動戦士ガンダム」の記事については、「機動戦士ガンダム」の概要を参照ください。

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