人類統合体
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4ヵ国の中で最大の勢力を誇り、6000億余りの人口を擁する。リクパルという共通語を使用している。4ヵ国中、もっとも「自由と民主主義」の布教に熱心であり、それゆえか4ヵ国の中でアーヴとその帝国を反民主的であると特に憎み、敵対的である。 しかし、その「自由と民主主義」の運用面での実態は、併合した惑星国家に対して「人類普遍の価値観」と称して自国の価値観を一方的に押し付けたり、所属する星々に文化的同化を半ば強要するなど独善的傾向が強い。自らの自由意志で惑星間国家への併合を決定したミッドグラットのように、啓蒙と称して文化に干渉してくる統合体よりも惑星の内政や文化に干渉しない帝国の方がマシと判断し、後者への併合を選択した例すらある。惑星間の交流が4か国中もっとも活発であるが、これも統合体国内の政治的・文化的統合を強化するために半ば強制的に交流を推奨する政策が取られているためである。このような考え方は4ヵ国第2の勢力であるハニア連邦=スーメイ人の間でも一部に見られる。元々複数の星間国家が連合して誕生した国家であり、政体も星系ごとの連邦制であるが、そのために数々の政策にも関わらず内実はばらばらでそれほど統一されていないとされる。 また、アーヴへの憎悪のあまり、反民主主義とは直接関係無いようなアーヴ的な要素までも嫌悪し徹底的に排除・差別する政策が公然と行われており、かえって自由と民主主義を損なう結果を生み出している。その甚だしい例として、シレジア不老族に対する差別が挙げられる。人類統合体に併合される以前のシレジア共和国において遺伝子改造による不老化処置を受けた彼らは、軍事独裁国家であった同共和国の支配階級の子孫でもあるためか「先天的に民主主義の本質を理解できない」と決めつける偏見が軍内部においてもまかり通っている。また、シレジア不老族同士以外の人間との間で自然受胎によって生まれた子供は例外なく胎内で癌化するが、人類統合体においては受精卵段階での遺伝子検査および遺伝子調整はいかなる目的であっても違法であるため、シレジア不老族の結婚には厳しい規制が設けられている。占領したスファグノーフ侯国の惑星クラスビュールの一般住民に対しても、髪をアーヴ風に青く染める行為を「帝国に隷属的な奴隷民主主義の表れ」と決めつけた上で「人類に相応しい色に染め直す」ように指示し、指示を無視し続けた市民の髪を強制的に刈り取るなどの行為が行われていた。 麻薬は当然のことタバコも禁止されるなど妙に厳格な点も多い。死刑制度は無く(ただし、ロック・リンを処刑したハイド伯国のように、各星系の法はある程度尊重するらしい)、更生不可能な犯罪者は惑星全体を刑務所とした「更生施設」に収容される。 国民は星系単位のみの政治に関与できる星系市民と統合体の政治に関与できる統合体市民の2種類に分けられており、この両者の権利の格差から、前者を2級市民、後者を1級市民と考える者もいる。なお、星系市民が統合体市民に格上げされるには、共通語のリクパルを操れることが条件の一つとされている。 軍事力においては艦艇の性能自体は帝国の同種艦とほぼ互角であり、多弾頭機雷のような新兵器を開発するなど技術力も決して低くはないが、作戦内容が硬直的で柔軟性に欠ける傾向がある。また、戦場に督戦官や報道官などの官僚を随伴させる風習がある。 上記の勢力図ではラスィース王国とスュルグゼーデ王国により楔を打ち込まれる状態になっており、『戦旗I』では帝国は両王国を出撃基地として人類統合体を攻撃している。 『戦旗V』にて、平和維持軍の主力を密かにハニア連邦領内に送り込み(連合艦隊の約8割)、防御が手薄であったクリューヴ王国へ侵攻、一気に帝都ラクファカールに奇襲攻撃をかける。帝都攻防戦で、帝国側の自爆攻撃のために多大な損害を受けつつも、史上初めて帝都ラクファカールを攻略することに成功した。その勢いのまま、臨時帝都へ脱出する帝国軍に追撃をしかけたが、これは不死鳥第七艦隊によって撃退された。 『戦旗VI』においてはスキール門からの侵攻部隊の9割以上を占めている。
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人類統合体
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「星界の紋章・戦旗惑星一覧」の記事における「人類統合体」の解説
詳細は「4ヵ国連合#人類統合体」を参照 アプティック星系→アプティック伯国 ウィンブル星系 エグモント星系 サルクス星系→サルクス伯国 ダルマプ星系→ダルマプ侯国 デメテル星系 ネオポル星系 ノヴァシチリア星系4ヵ国連合が締結された地。 バスコットン星系 マイラル星系 マルスクティ星系 ミオフランディア星系 ミスケル星系 ロブナス星系→ロブナス伯国
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人類統合体
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「星界シリーズの登場人物」の記事における「人類統合体」の解説
サンプル・サンガリーニ 声 - 小山武宏 開戦当時帝国に派遣されていた大使。人類統合体で最も経験を積んだ外交官を自称していた。 フィッツダビド 中央評議会議員。正確な時期は不明だが評議会でアーヴについての演説をした(『星界の紋章II』冒頭に一部が収録されている)。
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人類統合体
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「星界の戦旗 (ゲーム)」の記事における「人類統合体」の解説
固有の名前とグラフィックを持つ敵キャラクターは一切登場しない。
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人類統合体
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「星界の紋章 (ゲーム)」の記事における「人類統合体」の解説
ファースト 第1世代のレプリカント。10歳程度の子供の姿をしている。セーラー服・半ズボン・ルーズソックスを着用。 戦闘能力は極めて高く、星界軍のヴォベイルネー鎮守府を苦も無く壊滅させるほど。しかし気が弱い上に感受性が強い性格のため、戦闘で敵を殺す事に強い罪悪感を抱き、また自身の強大な戦闘能力にも恐怖心を抱いていた。その優しい性格を欠陥と看做されてしまう。 なお後述のセカンドとサードも含め、レプリカントは素体にされたルーフの想人に外見が瓜二つである。 セカンド 第2世代のレプリカント。ローティーンの少年の姿をしている。人類統合体の軍服を着用。ファーストの6か月後に生産された改良型。 ファーストの気弱な性格を逆方向へ修正した上、何かにつけファーストと比較され続けたために人間不信となっており、能力は優秀だが情緒不安定で性格的に破綻してしまっている。その起伏の激しい性格を欠陥と看做されてしまう。 サード 第3世代のレプリカント。ハイティーンの少年の姿をしている。人類統合体の軍服を着用。感情を排除する修正を加えられた完成型。与えられたアーヴ抹殺という使命を粛々と遂行する。 特務艦隊ルートでは最終ボスに当たる。 アルベルト・クーンツ 男性。登場時は大佐。かつては士官学校の教官を務めていた。 精鋭部隊を指揮する優秀な指揮官だったが、第1次帝都防衛戦で主人公に敗北したために失脚した。以降、主人公を倒す事に全てを賭けてくる。 強襲分艦隊ルートでは最終ボスに当たり、撃沈すると艦が爆散するまでのわずかな間に、主人公の手腕を賞賛するメッセージを送ってくる。 マクマラ 男性。クーンツの副官。教官時代のクーンツの教え子でもある。 フェアバンクス 男性。3ヵ国連合軍准尉。レプリカント開発の責任者で、柔和な顔付きに反して非常に冷酷な人物。非人道的な研究も良心の呵責を覚える事なく実行する。レプリカント達の保護者という立場でもあるが、彼を慕うレプリカントを実験動物程度にしか見ていない。 カノー 男性。3ヵ国連合軍少尉。フェアバンクスの護衛としてレプリカント研究チームに配属され、その非人道的なプロジェクト内容を知って憤慨した。転属を申請したが認められず、レプリカントに愛情を注がないフェアバンクスに代わって、せめて自分が父親役になろうと努めた。 カーク・ランディッシュ 男性。3ヵ国連合軍元帥。出番は少ないが、本作における敵側の総司令官である。 ランドクリフ 男性。少尉。クレールの兄。門発生装置「セイレン」開発チームのスタッフ。 妹の恋心を利用して彼女を死に追いやった上官のシュルツを恨んでおり、後に報復した。 クレール 女性。准尉。ランドクリフの妹。門発生装置「セイレン」開発チームのスタッフ。 上官であるシュルツに想いを寄せていたが、その心情をシュルツに利用されて命を落とす。 ロイス・シュルツ 男性。3ヵ国連合軍准将。元人類統合体兵器研究所所長で、門発生装置「セイレン」開発チームのスタッフ。 自身の研究のために部下のクレールの恋心を利用して彼女を死なせたためランドクリフの恨みを買い、後に報復に遭って死亡した。 カシエル・ラガーフェルド 男性。3ヵ国連合軍少佐。「ネイサン・オドネル」という偽名を使い、特務艦隊本部旗艦第38区環境整備班所属の従士として勤務していた工作員。 ルーフを脅迫して星界軍の情報を提供させようとしたが、逆にルーフの仕掛けた罠にはまり逮捕された。 ジョーンズ 男性。人類統合体大佐。艦隊指揮官だが身勝手な性格の上に無能だったため、部下の反乱を招いた。 アイヒマン 男性。人類統合体中尉。ジョーンズの補佐官。ジョーンズがあまりにも無能であったため、彼を排除して艦隊の指揮権を掌握した。
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