ミュージックフェア
ミュージックフェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:31 UTC 版)
1964年の放送開始からフジテレビ系列の一部(2022年4月現在17局ネット、11局非放送、TVerでのサイマル配信やBSフジでの遅れ放送は皆無)で、今日まで放送されている音楽番組『ミュージックフェア』(2001年4月7日から2008年9月27日までは『ミュージックフェア21』)のスポンサーを40年以上にわたって継続している。但し、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響から2011年3月19日放送分のみスポンサー自粛を行い、ACジャパンなどのCMで穴埋めをすることとなった。 長きにわたって、企業CM中心で放送しており、1970年代からは、声優でナレーターの野田圭一→仲村秀生を起用し「シオノギはあなたの健康に奉仕するため 今日もたゆみない努力をつづけています」と銘打ち、総合ビタミン剤のポポンS、総合感冒薬(カプセル剤)のパイロンカプセル(現在はパイロンMX。なお、風邪が比較的少ない冬以外の季節は放送がなかったこともある)、解熱鎮痛剤のセデスA錠(現在は新セデス錠)の3つをセットとして、薬店で手に入る市販薬(OTC医薬品)の宣伝をミニ・インフォマーシャル形式でオンエアしていた(薬の紹介についてのナレーションは宮崎総子→北浜晴子が担当した)。本編終了後のエンディングでは、シオノギの社章である分銅マークについての説明を述べるCM、という構成になっていた。 1970年代当時、日本のテレビ業界では、まだCMにおけるBGMの必要性を認識していた人物が少なかったことや、映像機材が高価であったことに加え、宣伝にも多額の費用がかかる時代だったこともあり、この番組でのシオノギのスポンサークレジットの読み上げや、CMは全て無音映像ならびに、スチル画像の連続による映像の構成、野田圭一→仲村秀生と宮崎総子→北浜晴子によるナレーションのみで放送されていた。なお、『ミュージックフェア』開始初期の1971年頃まではスチル映像ではなくフィルム構成の映像が使われていたが、バックが無音で、ナレーションが入る構成はこの頃から変わっていない。 番組内で流れるCMは、その後、1983年は上記の構成を踏襲しながらも、スキャニメイトを用いたVTR形式に変わりBGMも追加された。1984年からは現在の一般的なCM放映に変更されたが、1997年3月までの番組開始ならびに番組終了の際のスポンサークレジットの読み上げは、2001年4月に「ミュージックフェア21」として土曜18時枠へ移動するまで、依然として無音ならびに固定画面映像という状況が続いた。 更に2009年10月以降、番組終了の際のスポンサークレジットの読み上げは、地上アナログ放送がセミレターボックスでの放送に移行後も、依然として歌手やシンガーソングライターやアーティストなどの人たちがスタジオで歌っている固定画面映像、という状況が今も続いている。 なお、2001年の『ミュージックフェア21』のスタートと同時に、同社のローマ字表記であるSHIONOGIから「SONG(ソング)」を取り上げた、歌とクスリをテーマにした「SONG For You(ソング・フォー・ユー)」という企業CMを放送中である(三原徹司→磯部弘のナレーション付)。この時はこれに加え、「SONG For You」のキャッチフレーズが、個々の製品CMにも使用されていたが、2013年6月に当社の公式サイト及びセデス・ハイのCMがリニューアルしたことを皮切りに、この前述の企業CM及びポポンSプラスのCMを除いてキャッチフレーズを外していた。2015年3月以降は「クッションコレクトEZ」のみだったが、同年11月は「コレクトXYLクリーム/さわやかコレクトW抗菌」のCMにもキャッチフレーズを付加しており、2016年4月から2019年まではシオノギ製薬のロゴ部分をシオノギヘルスケアに差し替えしただけであるためキャッチフレーズはそのままである。 当番組の出演では、同業他社のCM出演中の歌手は原則として出演していないが、同業他社契約中であってもシオノギが手がけていない製品の場合、歌手の出演は可能となっている。また、2001年から2016年3月までの司会者だったホンジャマカの恵俊彰の場合は、相方の石塚英彦が同業他社(第一三共ヘルスケア)の一般用胃腸薬のCMに出演しているものの、グループではなく個人で扱っている関係上、恵が出演していないため問題はないとしている。 前述の『ミュージックフェア』のスポンサーを長年にわたって担当していることもあり、フジテレビとの関係は非常に密接で、『ミュージックフェア』以外にも、現在も提供している『FNSの日(タイトルはその年により異なるが、2002年以降は基本的に『FNS27時間テレビ』と称している)』や、過去には『笑っていいとも!』や『クイズ!ヘキサゴン』などのスポンサーを担当したこともあった。 なお、コンシューマーヘルスケアについては事業がシオノギヘルスケアへ分社化された2016年4月以降、『ミュージックフェア』のスポンサークレジットは従来通り「シオノギ製薬」のままだが(塩野義製薬本体も医療用医薬品事業などの企業CMを出稿しているため)、同年7月に放送された30回目の『FNSの日』である『FNS27時間テレビフェスティバル!』のスポンサークレジットは「シオノギヘルスケア」となった。 1970年代中期以降、スポンサードネットの対象を人口規模の多い都道府県の系列局限定としているため、1973年に当時3系列クロスで編成が逼迫していたNST新潟総合テレビが放送を打ち切り、1981年に2・3局といった収益の面で割に合わない片田舎と判断した県の系列局を中心に、スポンサー出稿や放送の打ち切りを通告している(秋田テレビ・石川テレビ・さんいん中央テレビ・沖縄テレビなど)。また、他系列優先だった期間が長かった福島テレビや鹿児島テレビでは放送経験がない。またこれらの地域で(タイトルから『シオノギ』を外した上での)別スポンサー(またはスポットCMのみ)での番組販売扱いでの放送を可能とする便宜も一切図っていない。ただし、その他の複数社提供番組については当該地での放送分(他系列局の番組を含む)でもスポンサーを降板せずにそのまま出稿しているほか、スポットCMの出稿や各局制作ローカル番組への小口提供スポンサー(複数社提供)への参加については頻度は少ないが皆無ではない(いずれも、分社後は個人向けを対象としたシオノギヘルスケア単独での出稿が中心)。
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