グラム染色とは?

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グラムせんしょく [4] 【グラム染色】

グラム考案した細菌分類のための染色法体を濃紫色に染色したあと,アルコール脱色して再び別の染色を施す。脱色されず濃紫色のままならグラム陽性脱色されてのちの染色に染まればグラム陰性という。

グラム染色

英訳・(英)同義/類義語:Gram stain, Gram staining

顕微鏡観察用に細菌染色する古典的手法で、塩基性色素染色した細菌をヨードヨー化カリウムで処理語に脱色し、さらに別の色素染色する。最初に用いた塩基性色素染色された色が残る細菌グラム陽性菌脱色されるグループグラム陰性菌とよび、細胞壁構造違いペプチドグリカン)によるとされる

グラム染色 [Gram staining]

 一般に細菌大きさは大体1μm(1mmの千分の1)であるから、普通の光学顕微鏡(対物レンズ: x 100,接眼レンズ: x 10,総合倍率: 1,000倍)でようやく観察(1mm相当に拡大)できるが、コントラストあまりないので観察にくい。そこで、細菌染色して観察する方法広く用いられている。その中で代表的方法がC.グラム(ドイツ)によって考案されたグラム染色法で、細菌基本的に大きくグラム陽性菌グラム陰性菌鑑別する方法である。したがって、その結果細菌の形とともに分類上非常に重要な特徴となる。
グラム染色法は複染色法よばれる2種類の色素用いてグラム陽性菌グラム陰性菌をはっきり色別でき、細菌の形も観察しやすい利点がある。一般にハッカー(Hucker)の変法が用いられている。実際操作細菌塗抹した標本をまず、クリスタル・バイオレットまたはゲンチアナ・バイオレットのような塩基性色素(青藍色)で染色し、次にルゴール液(よう素-よう化カリウム)という媒染剤(色素安定化させる作用)で処理したあと、エタノール(エチルアルコール)で脱色する。脱色したあとサフラニン液(赤桃色)で染色する。このときパイフェル液(フェノール-フクシン)で染色してもよい。 そこで、塩基性色素液の青藍色または青紫色に染まればグラム陽性菌サフラニン液(またはパイフェル液)の赤色ないし赤桃色に染まればグラム陰性菌判定する。
細菌によってグラム染色性が異な原因として、グラム陽性菌細胞壁ペプチドグリカンタイコ酸などの多糖のみから成るので、これらの成分結合した塩基性色素ルゴール液よう素化合してアルコール不溶性物質変わり青藍色ないし青紫色に見える。これに対してグラム陰性菌ではペプチドグリカン層の外側タンパク質リン脂質リポ多糖から成る外膜をもっているので、よう素浸透妨げられ、アルコール可溶塩基性色素のまま脱色され、あとで染色されたサフラニンなどの色素赤色ないし赤桃色にみえると考えられている。ただし、グラム陽性菌では古い菌株場合一見グラム陰性菌のように染色されることがある

グラム染色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/18 16:35 UTC 版)

グラム染色(グラムせんしょく、:Gram staining)とは、主として細菌類を色素によって染色する方法の一つで、細菌を分類する基準の一つ。デンマークの学者ハンス・グラムによって発明された。






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