その他の引退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 08:17 UTC 版)
サッカー、ラグビーなどの団体競技ではナショナルチームへ今後参加しない意思を表明する「代表引退」が存在する。この場合、クラブチームでの活動は継続される。あくまでも選手が公に意思表示をするだけのものであるため、代表引退後の代表再復帰に関しては特に制約はない。また、「第一線から退く」という意味で「引退」と表現することもあり、プロやトップレベルの実業団などから「引退」しても地域レベルのアマチュアやいわゆるマスターズクラスなどで選手活動を継続するケースは適宜見られる。個人競技においても「国際大会からの引退」など、特定の活動からのみ退く引退も存在する。たとえばマラソン選手が「引退」を表明しても、市民ランナーとして走り続けることまでは否定しない例が多い。宗猛は第一線を退いていた時期にアジア大会代表選考レースで代表クラスの成績をあげてしまい、「代表に選ばれても辞退する」と表明したことがある。これらとは対照的なケースとして競泳選手の寺川綾は、「水泳は生涯スポーツ」と言う考えから競技活動から退く際、「引退」ではなく「卒業」と表現した。なた、フィギュアスケート選手の羽生結弦は競技活動の終了を「プロ転向」と表現している。 また、芸能界においても、「歌手引退」「グラビア引退」(宣言以後は俳優業のみに携わり、歌わない・写真集は出さない)など、特定の活動を終えるために引退と表現することもある。この場合、その活動を終えても、他の芸能活動については継続する例も少なくない。 鉄道路線や、鉄道車両、名称がある列車が廃止される場合も引退と言われることがよくある(路線の場合は廃止・廃線のほうが一般的である)。また、飛行機や船の場合も同様である。これらに関してはさよなら運転も参照のこと。 ゲーム(オンラインゲーム、アーケードゲーム、パチンコなど)のプレイを止めること、スラングで「引退する」と言い、オンラインゲームでの場合はゲーム内で引退式を開く者もいる。しかし、オンラインゲームでIDを削除しない限り、そのゲームが存続している限り自分の意思で復帰は自由であり、(極端に言えば引退式を行った翌日に)ゲームに戻ってくる者もいる。ただし、ゲーム自体が廃止になり最終日にプレイをしていて終了を見届けて止めたとしても引退とは言わない。 また、長年親しまれた、愛着のあった道具や機械が新型と入れ替わる場合も引退と言うことがある。 会社を退職することを「引退」と呼ぶこともある。
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