その他のゼーラ星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 02:25 UTC 版)
「大空魔竜ガイキング」の記事における「その他のゼーラ星人」の解説
地球人より遥かに早く科学を発達させていたゼーラ星人は、すでに数千年前から他の星への移住を試み、地球にも到達していた。世界各地の古代遺跡・オーパーツはその名残であり、地球の地下には彼らの置き土産というべき暗黒怪獣が多数眠っている。 最終回近くでゼーラ星居住の市民とダリウス大帝一派が対立する一幕も見られた。市民は元々和平で地球人との共存を望んでいたが、ゼーラ星崩壊直前まで移民交渉が全く行われていないことを知らされておらず、ダリウスによる地球侵略行為を強く咎めた。市民の多くは良心的な平和主義者である。ゼーラ星崩壊時にはゼーラ星全土で僅か1都市しか居住地区が残されておらず、残された市民もごく僅かで、ほとんど絶滅寸前であったことが明らかになる。 種族的特長として、個人差があるものの大きく尖った耳、額、鼻筋、目の脇の皮膚の色が濃い等が挙げられる。浅黄色の皮膚を持つ者や、顔の皮膚の色に階調差がない者もいる。寿命や成長速度、精神面では地球人と大差ないが、子供でも宇宙船の操縦が出来る程、知能は非常に高い。 803号 声 - 野田圭一 第3話に登場。妻のローザをブラックホールに吸い込まれてしまい、男手一つで幼い娘ラーサを育てていた。暗黒騎士の徴兵を断ったため、無理矢理連行され、抵抗したラーサを目の前で殺されダリウスに復讐を誓う。暗黒鳥人に改造されるが復讐心で洗脳に打ち勝ち、サンシロー達を暗殺計画から救い出す。サンシローに協力を申し出るが、裏切者として再び連行されダリウスに暗黒騎士に再改造、再洗脳されてしまう。暗黒怪獣ガンタロールに乗り込みガイキングを窮地に追い詰めるが、戦闘中に負傷した際、妻と娘のペンダントを見て正気を取り戻す。グロテクターからの攻撃からガイキングを守るために盾となり爆死する。 ラーサ 声 - 小山茉美 第3話に登場。803号の娘。父を暗黒騎士に連れ去られる際、必死に暗黒騎士に追いすがって抵抗したため、無情にも射殺されてしまう。 ローザ 声 - つかせのりこ 第3話に登場。803号の妻、ラーサの母。夫と娘の目の前でブラックホールに吸い込まれてしまい命を落とす。 ゲルバー 声 - 山田俊司 第5話に登場。アシモフが推薦した勇猛なデスクロス騎士で暗黒怪獣の操縦も群を抜いていた。知略にも優れ、奇策を用いて大空魔竜内部に暗黒鳥人を潜入させ内部破壊を行わせ、暗黒怪獣バラゴスで止めを刺そうとするが、ヤマガタケの思わぬ活躍によりガイキングに反撃の機会を許してしまい、バラゴスもろとも海中に没する。 リーザ 声 - 杉山佳寿子 第8話に登場。デスクロス騎士団スパイ1号。暗黒鳥人に追われていると見せかけて大空魔竜内部に潜入し撹乱波長でシステムを混乱させ発狂状態にするのが任務。兄のデスクロス騎士ゼーラ2号を殺された復讐のために自ら志願した。正体をミドリに見られ中央機関室を破壊するための人質にしようとするが失敗し、ダンケルから胸に埋め込まれた時限爆弾で大空魔竜もろともに自爆するよう指示される。正体を明かしてなお自分を信じて必死で爆弾を解除しようとするサコンの姿に心を打たれ、非常ハッチを開けて一人大空に身を投げ出して自爆して果てる。 ドンゲル 声 - 山田俊司 第9話に登場。ナスカの地下にある宇宙人の遺産を元に暗黒怪獣を製造していた秘密を守るため、古賀博士ら調査団を殺害し、蒸発処理しようとしていた。恩師を殺されたヤマガタケの活躍により秘密基地は破壊され、暗黒怪獣ジャガーに乗り込んで戦うがガイキングによって倒される。 ライダー 声 - 徳丸完 第10話に登場。デスクロス騎士でファン・リーに復讐心を燃やすリュウゲンに近付き、ファン・リーの生き別れの弟、サン・リー(声- 井上和彦)を人質に取り、リュウゲンにファン・リーを殺害させようとするが、落ちている銃を拾う瞬間サンシローに倒されてしまい、その間にリュウゲンはファン・リーに敗れてしまう。意識を取り戻しファン・リーを撃とうとするが手元が狂いサン・リーを撃ち殺してしまう。直後にサンシローに銃で撃たれて死亡する。 マドマッド 声 - 八奈見乗児 第11話に登場。ゼーラ星に住む一介の発明狂。マジックファイヤーボールという遠隔破壊兵器を開発してダリウスに莫大な特許料目当てで売り込む。大金だけが目的で地位に興味はなかったが、キラーに無理矢理デスクロス騎士に改造されてしまう。大空魔竜の動力室の位置を突き止めるべく地球人、間遠(まどい)博士に化けてハチローに近づき、言葉巧みに大空魔竜の動力室の位置を聞き出し大空魔竜の動力室破壊に成功するが、ガイキングにより大空魔竜2号と呼ぶ暗黒怪獣と共に呆気なく倒される。ひょうきんな性格で四天王相手に軽口を叩いたり、ハチロー専用メカを作ってやる等していた。最後の言葉は「銭儲け」。 ガイラ 声 - 緒方賢一 第12話に登場。アシモフ直属のデスクロス騎士で瞳が二つある。ミドリを洗脳して暗黒怪獣ギガントのパイロットとしてガイキングと戦わせるが、サコンの機転で洗脳が解けるやアシモフの指示で自爆攻撃でギガントもろともガイキングを葬ろうとするが失敗する。その後はアシモフと帰還したと思われる。 ユンカー 声 - 緒方賢一 第15話に登場。暗黒怪獣ガンタロスを手足のように使いこなす100年に一人の逸材と言われる程のデスクロス騎士。誇り高く四天王の協力要請も断った上でガイキングを一度倒しておきながら止めを刺さず、自らの力を過信した驕りから、無用な再戦の機会を与えたことにより、猛特訓によりパワーアップしたガイキングに敗れ去った。 サン博士 声 - 伊武雅之 第18話に登場。職業は医者で地球人との話し合いによる移住を希望していたが、移民船、箱舟のベム船長に悉く要求をはねつけられ、最後は致命傷を負わされてしまう。瀕死の状態で村人とサンシローが閉じ込められている牢獄を開錠し、仲間や家族の死も知らぬまま、ゼーラ星人の仲間を頼むと息絶えた。 ヘレン、ジョージ、カレン 声 - 小山茉美 18話に登場するサン博士の家族。ヘレンが妻、ジョージが長男、カレンが長女。3人ともサン博士と同じく地球人との平和的共存を望みながら、箱舟で脱出中に錯乱した暗黒怪獣マンモスノアから発射された熱線の直撃を受けて箱船の全乗組員と共に死亡した。 ベム 声 - 矢田耕司 第18話に登場。移民船、箱舟の船長。軍部の人間であるがデスクロス騎士ではない。サン博士の和平論に全く耳を貸さず、囚人の解放を要求して詰め寄る彼に銃で致命傷を負わせる。移住計画が露見し、一旦地球から箱船で脱出しようとした所を暗黒怪獣マンモスノアの砲撃に遭い箱舟ごと死亡する。 プロメス 声 - 増岡弘 第20話に登場。数千年前、地球調査にやって来たゼーラ星人の内、地球に残って未開な地球人を支配しようとした一族の末裔。ダリウス大帝により彼らの祖先は反逆者として扱われ、醜い姿に生体改造された上、地球に遺棄された。イランの古代遺跡の地下で地底人として生き永らえて来たが、キラーにゼーラ星帰還を条件に大空魔竜を地下洞窟へ生き埋めにしようとする。だがキラーに裏切られ大空魔竜ごと生き埋めにされそうになり、落石で致命傷を負う。瀕死の状態でキラーへの復讐を誓い、ヤマガタケに重力コントロール装置のありかを教えて息絶える。 エリカ 声 - 小原乃梨子 第21話に登場。恋人のスタール(声- 神谷明)を大空魔竜との戦いで失い、ダリウスに直接志願して暗黒怪獣デビルジャガーのパイロットとしてガイキングに戦いを挑む。ほぼ相打ち状態でガイキングを倒し、意識を失ったサンシローを殺そうとするが、サンシローが死んだ恋人スタールに瓜二つだったため、洗脳されて地球側に利用されていると思い込み止めを刺さずにその場を退却する。サンシローを拉致して調べた結果、地球人であることに落胆して殺そうとするが、恋人に内面まで似ていたサンシローを憎みきることが出来ず、自ら洗脳してデスクロス騎士として戦う決意をする。デスクロス騎士として再び暗黒怪獣デビルジャガーに乗り込みガイキングに戦いを挑み、あと一歩の所まで追い詰めるが、大空魔竜のビッグホーンに敗れ去る。死の直前に正気を取り戻し、恋人の名を一言呟き死を遂げた。 ヘスラー 声 - 徳丸完 第27話に登場。デスクロス騎士で、太平洋のズラク島でゾルマニウム鋼の鉱脈を発見した山中大尉(声-矢田耕司 )の娘さゆり(声- 吉田理保子)に8年前から島の青年タキーネとして近付き、鉱脈のありかを突き止めるのが任務。暗黒怪獣ヤドカリーに乗り込み大空魔竜に襲い掛かるがハイドロブレイドで破壊され脱出用戦闘機で逃走中、スカイラーにより撃墜される。 ウミボーズン 声 - 兼本新吾 第29話に登場。ゼーラ星一の怪力を誇るデスクロス騎士。ヤマガタケの古巣である大山部屋を襲い、親方と大関に重傷を負わせる。国技館に殴り込みをかけ、横綱の北の海、貴乃花、輪島まで倒してしまう。化粧回しを付けた”縦綱”ヤマガタケと土俵で勝負し、彼の放った屁が原因で負けてしまう。暗黒怪獣ニオコーンに乗り町を火の海にして暴れ回り、スカイラーとネッサーを苦も無く倒すがバゾラーの奮戦で身動きが取れなくなった所を、ガイキングと大空魔竜の集中攻撃を受けて敗れ去る。 ミルン 声 - 清水マリ 第38話に登場。ゼーラ星人の少年で、ゼーラ星動物保護官(声- 田中崇)の息子。5年前ある惑星の動物保護地域で暗黒ホラー軍団の無法な攻撃で父を殺されて以来、現住生物のモールと共に暗黒ホラー軍団の探索隊の目を逃れながら地球に辿り着いた。地球不時着の際、負傷してモールの世話になっていた。モールの仲間が暗黒ホラー軍団により暗黒怪獣に改造されているのを見て、モールを説得に行かせるが果たせず、モールと共に新天地へと旅立って行く。 モール 第38話に登場。怪力、催眠能力、テレパシー能力を持つ雪男に似た宇宙生物。成長すると大空魔竜並の巨体に成長するため、暗黒怪獣の素材として暗黒ホラー軍団により乱獲されていた。心を許したミルンには非常に優しい。 スネイカー 声 - 矢田耕司 第41話に登場。ダンケル配下の科学者で、光子エネルギーで巨大化する暗黒怪獣キングコブラを開発した功績によりデスクロス騎士に取り立てられる。大空魔竜にキングコブラを潜入させる機会を伺っていたが、ハチローに感づかれたため、彼と喧嘩仲間3人ごと基地内に閉じ込める。ハチローが大空魔竜の乗組員と知り、3人の人質の命と引換えにキングコブラが封印されたケースを大空魔竜に持ち込むことを命じる。潜入したキングコブラで大空魔竜の内部破壊に成功し、用済みの3人を銃殺しようとした所をガイキングに踏み潰される。 博士 声 - 山田俊司 第43話に登場。ゼーラ星市民代表の科学者。ゼーラ星があと数時間でブラックホールに飲み込まれる事態になり、ダリウスが強制移住を開始して市民にも侵略の片棒を担がせようとした所、その要請を拒否した。彼の意見に同意した市民達が平和的手段での移民政策を取らなかったダリウスを詰問したため、ダリウスが怒り市民を見捨ててゼーラ星を脱出した後、自ら秘密裏に開発した重力場エンジンで都市ごとバリアで包み込み、市民をゼーラ星から脱出させる。ゼーラ星の最後を見届けた後、安住の地を求めて宇宙へ旅立って行く。第44話で地球の近くを流れ星として通過しており、平和な移民団として地球への移住を暗喩している。
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