2008 HJ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 18:20 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動2008 HJ | |
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仮符号・別名 | 2008 HJ |
分類 | 地球近傍小惑星[1] |
軌道の種類 | アポロ群[2] 地球横断小惑星 火星横断小惑星 |
天文学上の意義 | |
意義 | 初の自転周期1分以内の天体 理論値と観測値の一致[1] |
発見 | |
発見日 | 2008年4月24日[3] |
発見者 | LINEAR |
発見方法 | 自動検出 |
軌道要素と性質 元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日[2]) | |
軌道長半径 (a) | 1.6319 ± 0.0002 AU[2] |
近日点距離 (q) | 0.967518 ± 0.000010 AU[2] |
遠日点距離 (Q) | 2.2963 ± 0.0001 AU[2] |
離心率 (e) | 0.40713 ± 0.00009[2] |
公転周期 (P) | 761.5 ± 0.2 日 (2.08 年)[2] |
平均軌道速度 | 0.4748 ± 0.0001 度/日[2] |
軌道傾斜角 (i) | [2] | 0.9268 ± 0.0001 度
近日点引数 (ω) | 204.0568 ± 0.0006 度[2] |
昇交点黄経 (Ω) | [2] | 47.5020 ± 0.0009 度
平均近点角 (M) | [2] | 30.7 ± 0.2 度
前回近日点通過 | JED 2456136.0 ± 0.7 (2012年7月27日) |
次回近日点通過 | JED 2456897.5 ± 0.5 (2014年8月27日)[2] |
物理的性質 | |
長短径 | 24 m × 12 m[1][4] |
質量 | 1.9 × 107 kg[5] 5 × 106 kg[1][4] |
自転周期 | 0.01185 時間 (42.66 秒) |
絶対等級 (H) | 25.8[2] |
衝突のリスク | |
トリノスケール | 0[5] |
パレルモスケール | 最大:-4.71 累計:-4.26[5] |
衝突確率 | 0.029 %[5] |
衝突速度 | 13.45 km/s[5] |
衝突エネルギー | 410 キロトン[5] (1.7 × 1015 J) |
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2008 HJ は、アポロ群に属する小惑星の1つで[2]、太陽系内で初めて発見された自転周期が1分以内の天体である。
軌道の性質
2008 HJは、2008年4月24日にLINEARで発見された。5日後の4月29日に、イギリスのアマチュア天文家リチャード・マイルズがオーストラリアにあるサイディング・スプリング天文台のフォークス南望遠鏡を遠隔操作して行なった観測によって、2008 HJ の明るさが42.66秒ごとに変化することを発見した[1][4]。これは、2008 HJ が42.66秒周期で自転することを示しており[2]、当時知られていた太陽系の天体の中では最速である。これ以前に確認されていた最速の自転周期は 2000 DO8の78秒であり、2008 HJ はそれより40%以上も短く、1分以内に自転するものとしては太陽系内で初めての発見であった[1][4]。のちに、この最速記録は 2010 WA の31秒に抜かれる事になる。
2008 HJ は地球近傍小惑星でもある[2][1]。自転周期の観測が行われたのは地球への最接近時で、地球から107万kmのところを通過している[2]。ちなみにこのときには月がより接近しており、地球への最接近からほぼ8時間後、月から87万kmのところを通過している[2]。2008 HJ の軌道は、近日点が地球軌道とほぼ一致しており、遠日点が火星軌道を超えて小惑星帯の内側にある。公転周期は約2年、761日であるが、2008 HJの自転周期を基準にすれば154万日以上経過していることになる。
物理的性質
2008 HJ は24メートル×12メートルと極めて小さな天体である。自転周期は20メートル級の天体の自転周期の理論値と完全に一致しており、数十メートル級の天体には自転周期が1分以内のものがまだ多くあると考えられる。質量は5000トンを超えると見られている[1][4]。
関連項目
- 2010 JL88
- 2010 WA
出典
- ^ a b c d e f g h 1分以内に昼夜が巡る小惑星 AstroArts
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s (2008 HJ) JPL Small-Body Database Browser
- ^ MPEC 2008-H26 : 2008 HJ MPEC
- ^ a b c d e Record spin for newfound asteroid BBC
- ^ a b c d e f “2008 HJ Earth Impact Risk Summary”. NASA Near Earth Object Program. 2014年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
「2008 HJ」の例文・使い方・用例・文例
- 2008年7月4日、地球は遠日点を通過した。
- スタンダードアンドプアーズ500種指数は2008年以降の最高水準まで急上昇した。
- 2008年の改正で割賦販売法はクレジット会社への規制を強化した。
- 2008年に乳がんのため、乳房を全摘出した。
- この鉄道はペキン(北京)とシャンハイ(上海)の間を走ることとなり,2008年のペキン五輪に向けて建設される。
- 彼女は,「2008年のペキン五輪で他の選手が同じ状態に置かれないよう,自分にできることを考えたい。」と話した。
- アテネ市長が,2008年の五輪開催都市であるペキン(北京)の市長に五輪旗を渡した。
- 2008年のペキン(北京)五輪はすぐやって来る。
- 全事業は,2008年までに完成する予定だ。
- この計画は,2008年まで同校で実施される予定だ。
- 彼女の大きな目標は2008年のペキン(北京)五輪で優勝することだ。
- 彼は,「2008年に事業を開始する計画だ。将来は宇宙ホテルも建設したい。」と話した。
- 2008年ペキン五輪のマスコット
- 2008年ペキン(北京)五輪の公式マスコットが開幕1000日前を記念するイベントで披(ひ)露(ろう)された。
- このイベントは2008年まで毎年開催される予定だ。
- マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が2008年7月からビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金での慈善事業により多くの時間を費やす予定であることを発表した。
- 現在,彼女は2008年の北京五輪に向けて練習している。
- 松坂投手(26)はフリーエージェント(FA)権を取得する2008年より前に大リーグ入りすることをかねてから希望していた。
- 阪神タイガースの前監督,星野仙(せん)一(いち)氏(60)が2008年のペキン五輪に向けた野球の日本代表監督に指名された。
- 山本選手は,2008年のペキン五輪でメダルを取りたいと思い,アマチュアレスリングに復帰した。
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