火 火の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 01:21 UTC 版)

マッチの火

火は、を発生させると共に、様々な化学物質も生成する[1]気体が燃焼することによって発生する激しいものはと呼ばれる。煙が熱と光を持った形態で、気体の示す一つの姿であり、気体がイオン化してプラズマを生じている状態である[2]。燃焼している物質の種類や含有している物質により、炎のや強さが変化する。

人類の火についての理解は大きく変遷してきている。象徴的な理解は古代から現代まで力を持っている。また理知的には古代ギリシアにおいては4大元素のひとつと考えられた。西欧では18世紀頃までこうした考え方がされた。18世紀に影響力をもったフロギストン説も科学史的に重要である。

人類は古来、火を照明調理暖房合図のために用いており、また近代以降は動力源としても火を利用してきた。「火の使用により初めて人類は文明を持つ余裕を持てた。」と考える人もおり、火を文明の象徴と考える人もいる。これはギリシャ神話における「プロメーテウスの火」の話を思い起こさせる。その後も火は人間の生活の中で非常に大きな地位を占め、火を起こすための燃料の確保は全ての時代において政治の基本となっている。とくに20世紀中盤以降はもっとも広く使用される燃料は石油であり、石油を産出する産油国はその生産によって莫大な利益を上げ、また石油価格の上下は世界経済に大きな影響を及ぼす。

火は火災を引き起こし、燃焼によって人間が物的損害を被ることがある。また、世界的な生態系にも影響する重要なプロセスである。火はある面では生態系を維持し、生物の成長を促す効果を持つ。また、火は水質・土壌・大気などを汚染する原因という側面もある[3]


  1. ^ Glossary of Wildland Fire Terminology, National Wildfire Coordinating Group, (November 2009), http://www.nwcg.gov/pms/pubs/glossary/pms205.pdf 2008年12月18日閲覧。 
  2. ^ Helmenstine, Anne Marie. “What is the State of Matter of Fire or Flame? Is it a Liquid, Solid, or Gas?”. About.com. 2009年1月21日閲覧。
  3. ^ Lentile, Leigh B.; Holden, Zachary A.; Smith, Alistair M. S.; Falkowski, Michael J.; Hudak, Andrew T.; Morgan, Penelope; Lewis, Sarah A.; Gessler, Paul E.; Benson, Nate C. (2006). “Remote sensing techniques to assess active fire characteristics and post-fire effects”. International Journal of Wildland Fire 3 (15): 319-345. http://www.treesearch.fs.fed.us/pubs/24613. 
  4. ^ フレイザー, J. G.『火の起原の神話』青江舜二郎訳、筑摩書房ちくま学芸文庫 フ18-3〉、2009年12月。ISBN 978-4-480-09268-7  [要ページ番号]
  5. ^ 山田仁史「発火法と火の起源神話」『東北宗教学』第2巻、東北大学大学院文学研究科宗教学研究室、2006年、183-200[含 英語文要旨]、ISSN 18810187NAID 120002511902 
  6. ^ 「図説 火と人間の歴史」p142-143 スティーヴン・J・パイン著 鎌田浩毅監修 生島緑訳 原書房 2014年2月4日第1刷
  7. ^ a b c 岩波哲学・思想事典[要ページ番号]
  8. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p56-58 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  9. ^ 後藤 淳. “ヘラクレイトスの認識論” (PDF). 2021年9月21日閲覧。
  10. ^ 小坂 国継. “初期ギリシア哲学者の実在観” (PDF). 2021年9月21日閲覧。
  11. ^ 幸田清一郎「炎の構造と温度(<特集>燃焼と爆発)」『化学と教育』第35巻第3号、日本化学会、1987年、224-225頁、doi:10.20665/kakyoshi.35.3_224ISSN 0386-2151NAID 1100018265212022年4月1日閲覧 
  12. ^ 「図解よくわかる 火災と消火・防火のメカニズム」p6-7 小林恭一編著 鈴木和男・向井幸雄・加藤秀之・渋谷美智子・清水友子著 日刊工業新聞社 2015年6月30日初版1刷発行
  13. ^ Spiral flames in microgravity, National Aeronautics and Space Administration, 2000.
  14. ^ Flame Temperatures”. 2010年7月13日閲覧。
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  17. ^ シャクリー, マイラ『ネアンデルタール人 - その実像と生存説を探る』河合信和訳、学生社、1985年11月、p. 94頁。ISBN 978-4-311-20080-9 
  18. ^ 「図説 人類の歴史 別巻 古代の科学と技術 世界を創った70の大発明」p76 ブライアン・M・フェイガン編 西秋良宏監訳 朝倉書店 2012年5月30日初版第1刷
  19. ^ 「産業革命歴史図鑑 100の発明と技術革新」p60-61 サイモン・フォーティー著 大山晶訳 原書房 2019年9月27日初版第1刷発行
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  21. ^ 「食と人の歴史大全」p15 リンダ・チヴィテッロ 栗山節子・片柳佐智子訳 柊風社 2019年7月8日第1刷
  22. ^ 「火と人間」p4 磯田浩 法政大学出版局 2004年4月20日初版第1刷
  23. ^ 「図説 火と人間の歴史」p44-45 スティーヴン・J・パイン著 鎌田浩毅監修 生島緑訳 原書房 2014年2月4日第1刷
  24. ^ 「図説 人類の歴史 別巻 古代の科学と技術 世界を創った70の大発明」p114-115 ブライアン・M・フェイガン編 西秋良宏監訳 朝倉書店 2012年5月30日初版第1刷
  25. ^ 「火と人間」p9 磯田浩 法政大学出版局 2004年4月20日初版第1刷
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  29. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p76-78 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  30. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p85-89 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  31. ^ "In Pictures: German destruction". BBC News.
  32. ^ a b Napalm”. GlobalSecurity.org. 2010年5月8日閲覧。
  33. ^ "Key World Energy Statistics "”. International Energy Agency (2009年). 2010年7月13日閲覧。
  34. ^ 「火と人間」p3-4 磯田浩 法政大学出版局 2004年4月20日初版第1刷
  35. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p37-39 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  36. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p37 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  37. ^ 「火の科学 エネルギー・神・鉄から錬金術まで」p39-42 西野順也 築地書館 2017年3月3日初版発行
  38. ^ 「図解よくわかる 火災と消火・防火のメカニズム」p20-21 小林恭一編著 鈴木和男・向井幸雄・加藤秀之・渋谷美智子・清水友子著 日刊工業新聞社 2015年6月30日初版1刷発行
  39. ^ 「図説 火と人間の歴史」p91-93 スティーヴン・J・パイン著 鎌田浩毅監修 生島緑訳 原書房 2014年2月4日第1刷
  40. ^ 「図解よくわかる 火災と消火・防火のメカニズム」p76-77 小林恭一編著 鈴木和男・向井幸雄・加藤秀之・渋谷美智子・清水友子著 日刊工業新聞社 2015年6月30日初版1刷発行
  41. ^ https://www.bousaihaku.com/ffhistory/11275/ 「江戸時代の大火」消防防災博物館 2022年2月16日閲覧
  42. ^ 「図説 火と人間の歴史」p71-72 スティーヴン・J・パイン著 鎌田浩毅監修 生島緑訳 原書房 2014年2月4日第1刷
  43. ^ 「森林保護学の基礎」p57-58 小池孝良・中村誠宏・宮本敏澄編著 2021年4月25日第1刷発行



火曜日

( から転送)

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火曜日(かようび)または火曜(かよう)は、月曜日水曜日の間にあるの1日。




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