瀬戸中央自動車道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 00:48 UTC 版)
本州四国連絡道路 | |
---|---|
E30 瀬戸中央自動車道 | |
総延長 | 37.3 km |
開通年 | 1988年(昭和63年) |
起点 | 岡山県都窪郡早島町(早島IC/TB) |
主な 経由都市 |
倉敷市 |
終点 | 香川県坂出市(坂出TB/IC) |
接続する 主な道路 (記法) |
E2 山陽自動車道 倉敷早島支線 E11 高松自動車道 坂出支線 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E30」が割り振られている[2]。
概要
本州と四国を隔てる瀬戸内海上を、瀬戸大橋で結ばれる本州四国連絡道路の3路線のうちの一つで、神戸淡路鳴門自動車道、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の間に位置する。岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ高速道路であり、路線は一般国道30号に指定された自動車専用道路で、同国道のバイパス道路の扱いである。
瀬戸大橋部分は、上部に4車線の瀬戸中央自動車道が走り、下部に本四備讃線(愛称 : 瀬戸大橋線)[注釈 1]が通る2層構造の鉄道道路併用橋で、本州四国連絡道路3ルートでは唯一である。
本州四国連絡橋公団が日本の持つ最先端技術を駆使して建設し、1978年(昭和53年)の着工から9年6カ月を経て、1988年(昭和63年)4月10日に開通した。本州四国連絡道路3路線としては、最初に全線開通したルートでもある。現在は、本州四国連絡高速道路株式会社が道路を管理する。
世界最長の道路鉄道併用橋として、ギネス世界記録にも認定されている瀬戸大橋区間は、12.3 kmあり、路線延長の約3分の1を占める。
路線データ
- 起点 : 岡山県都窪郡早島町早島
- 終点 : 香川県坂出市川津町
- 延長 : 37.3 km
- 規格 : 第1種第2級
- 設計速度 : 100 km/h
- 車線 : 4車線
- 道路幅員 : 25.0 m
- 総事業費 : 1兆1338億円
- 工期 : 1978年(昭和53年)10月10日 - 1988年(昭和63年)4月10日
インターチェンジなど
櫃石島インターチェンジ (IC) 、岩黒島ICおよび与島ICは、利用出来るのは島民および関係者、緊急車両や路線バス、郵便物集配車両などに限って利用出来る「管理用出入口」であり、一般車両は利用出来ない。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。 - スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
- バスストップ (BS) のうち、○/●は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- 英略字は以下の項目を示す。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E2 山陽自動車道 倉敷早島支線(倉敷JCTで本線に接続) | |||||||
1 | 早島IC/TB | 国道2号(岡山バイパス) | 0.0 | ◆ | TBは倉敷JCT方面のみ | 岡山県 | 都窪郡 早島町 |
- | 有城南BS | - | 3.9 | ○ | 倉敷市 | ||
- | 粒江PA | - | 6.8 | ||||
2 | 水島IC | 県道21号岡山児島線 | 8.2 | ◆ | |||
- | 稗田BS | - | 11.7 | ◆ | |||
- | 鴻ノ池SA | - | 15.0 15.6 |
上り線 下り線 | |||
3 | 児島IC | 18.8 | ○ | ||||
- | 鷲羽山北BS | - | 20.4 | ○ | |||
- | 櫃石島IC[注釈 2] | 県道273号櫃石島線 | 22.6 | ○ | 一般車両進入禁止 | 香川県 坂出市 | |
- | 岩黒島IC[注釈 3] | 24.4 | ○ | 一般車両進入禁止 | |||
- | 与島IC[注釈 2] | 県道274号与島線 | 26.4 | 一般車両進入禁止 | |||
- | 与島PA | - | ○ | PA出口に検札所あり[注釈 4] | |||
4 | 坂出北IC | 県道192号瀬居坂出港線 | 34.7 | 早島IC/TB方面出入口のみ フルIC化事業中[3][4] | |||
- | 坂出八幡BS | - | 35.6 | ◆ | |||
- | 坂出TB | - | 37.3 | - | キロポストは37.2KPまで 坂出JCT方面のみ | ||
5 | 坂出IC | 国道11号(坂出丸亀バイパス) | [注釈 5] ◆ |
||||
E11 高松自動車道 坂出支線(坂出JCTで本線に接続) |
注釈
- ^ 下部には将来新幹線が走れるように複々線の幅員になっているが、現在は暫定的に在来線のみ設置されている。
- ^ a b 島民および緊急車両や路線バス、郵便物集配車両などが利用できるIC。
- ^ 島民および緊急車両や路線バス、郵便物集配車両などが利用できるIC。
- ^ 施設と駐車場は上下集約型になっており、Uターンが可能であるため設置されている。
- ^ IC施設外の国道11号の津の郷交差点付近に高速バス用の坂出インターバスターミナルが設置されている。
- ^ 当初はオープンカット工法の計画だったが、景観上の配慮のために変更。同構造の採用は世界初。
- ^ 鴻ノ池SAの下り線に給油所があったが、2008年(平成20年)8月31日に閉鎖した。
- ^ 単独の道路鉄道併用橋の最長は、全長3,691 mある関西国際空港連絡橋(スカイゲートブリッジ)で、世界一長い鉄道道路併用橋として知られている[6]。
- ^ a b 標識には1,400 mと記されている。[8]
- ^ a b 標識には790 mと記されている。[9]
- ^ a b 標識には790 mと記されている。[10]
- ^ a b 標識には850 mと記されている。[11]
- ^ a b 標識には1,538 mと記されている。[12]
- ^ a b 標識には1,648 mと記されている。[13]
出典
- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2018年4月26日閲覧。
- ^ “スマートインターチェンジの新規事業化、準備段階調査の箇所を決定 〜高速道路の有効利用や地域経済の活性化に向けて〜” (PDF). 国土交通省 道路局 高速道路課 (2017年7月21日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ “坂出北インターチェンジのフルインター化について新規事業として採択されました”. 坂出市. 2018年4月25日閲覧。
- ^ “「平成26年4月からの新たな本四高速料金」について” (PDF). 本州四国連絡高速道路株式会社 (2014年3月14日). 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b 浅井 建爾 2001, pp. 224–225.
- ^ 佐藤 健太郎 2014, p. 146,「橋とトンネル」より
- ^ a b c “下津井瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “櫃石島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “岩黒島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “与島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “北備讃瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “南備讃瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月30日閲覧。
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