春日井駅 (JR東海)
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歴史
現在の中央本線にあたる路線のうち、名古屋駅 - 多治見駅間の開業は、1900年(明治33年)であるが、当初は勝川駅 - 高蔵寺駅間には駅が設置されなかった。
その後、鳥居松村の林長三郎など村民の有力者を中心に駅の開設運動が起こり、1926年(大正15年)11月に、駅の敷地を地元の地権者が寄付することを条件に鉄道省から駅の開設が認可された(請願駅[3])。1927年(昭和2年)12月16日、現在地(当時は東春日井郡鳥居松村)に鳥居松駅(とりいまつえき)として開業した。
第二次世界大戦中の1943年(昭和18年)、鳥居松村ほか4町村の合併により春日井市が発足した。それから終戦を経て、市発足3年後の1946年(昭和21年)5月1日 に春日井駅へ改称した。
年表
- 1900年(明治33年):現在の中央本線にあたる路線のうち、名古屋駅 - 多治見駅間が開業。
- 1927年(昭和2年)12月16日:中央本線の高蔵寺駅 - 勝川駅間に鳥居松駅(とりいまつえき)として開業。
- 1942年(昭和17年):駅舎を改築[1]。
- 1946年(昭和21年)5月1日:春日井駅に改称[4]。
- 1953年(昭和28年)7月:王子製紙春日井工場が操業を開始。この頃、同工場への専用線が開通。
- 1980年(昭和55年)4月1日:専用線発着を除く車扱貨物の取り扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:コンテナ貨物の取り扱いを開始。
- 1992年(平成4年)2月15日:北口に自動改札機を導入[5]。
- 2006年(平成18年)11月25日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる。
- 2008年(平成19年)9月1日:北口駅前に防犯ステーションを開設。
- 2016年(平成28年)10月30日:橋上駅舎および南北自由通路の使用を開始[6][広報 1][広報 2][広報 3]。
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北口駅舎(2008年12月)
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北口改札(2009年9月)
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南口駅舎(2008年12月)
駅名の由来
春日井市の市役所の最寄り駅であることに由来する。
なお、名鉄小牧線の春日井駅(同市春日井町に所在)は直線距離で約4キロ離れており乗換駅ではない[7]。名鉄の駅は1931年の開業当初から春日井駅という名称であり、同じ駅名になったのは当駅が1946年に改称して以降である。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 荒城聡、志沢あれん (2016年10月26日). “新春日井駅完成 ガラス張り 開放的 30日オープン 南北結ぶ自由通路も”. 『中日新聞』 (中日新聞社): p. 朝刊 近郊版 18
- ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 04号 名古屋駅・古虎渓駅・美濃赤坂駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月2日、28頁。
- ^ 都築修“『鳥居松駅』設置に尽力 林長三郎氏の直筆軸 春日井で初公開”、中日新聞、2007年4月14日朝刊、18面〔近郊版〕
- ^ 「運輸省告示第136号」『官報』1946年4月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-113-9。
- ^ a b c 浅野有紀 (2016年10月31日). “新駅舎に会話の花咲く JR春日井駅利用開始”. 『中日新聞』 (中日新聞社): p. 朝刊 近郊版 12
- ^ “名古屋・京阪神版「乗り換えが大変な駅」10選 地方にはワンダーな乗換駅がいっぱいだ!”. 東洋経済ONLINE (2016年2月21日). 2023年6月1日閲覧。
- ^ 荒城聡、志沢あれん (2016年10月30日). “新春日井駅 完成祝う”. 『中日新聞』 (中日新聞社): p. 朝刊 近郊版 22
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、100頁。
- ^ 「愛知・春日井駅周辺再開発着工 野村不など」『日刊工業新聞』2019年3月12日(建設・エネルギー・生活面)2019年4月6日閲覧。
- ^ “【重要】無料シャトルバス 運行終了のお知らせ”. イーアス春日井. 2022年8月15日閲覧。
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