新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 その他

新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 14:51 UTC 版)

その他

死海文書
ゼーレが所持する謎の古文書。使徒の出現とサードインパクトの預言が記されている。実際に存在する死海文書とは別のものであり、ゼーレが所持するものはそれと区別して「裏死海文書」と呼ばれる。こちらはテレビアニメOPの最後のカットに出てくる天使文字(エノク語)で書かれている[11]
新世紀エヴァンゲリオン2』によれば、アダム(第一始祖民族ともされる)が地球に来て使徒を生んだ後に、自身を見失った時のために記した生命の種やロンギヌスの槍の使い方を記したマニュアルや運用時の計画書を、ゼーレの前身となる宗教団体が自身の教義に当てはめつつ写本したものが死海文書であり、そのうち特に重要でゼーレが秘匿したものが裏死海文書だとされる。なお、リリスも同様の計画書を残していたかは語られていない。
新劇場版では裏死海文書に該当するものは「死海文書外典」と名称が変更されている。
ファーストインパクト
ジャイアントインパクトを元に作られたエヴァンゲリオンの世界では約40億年前に起きたとされる出来事。最初、アダムの卵である「白き月」が地球の南極に落下する。第1使徒アダムは第3 - 第17使徒を生み出した。その後、リリスの卵である「黒き月」が地球の箱根(後のネルフ本部)に落下した。この黒き月との衝突がファーストインパクトであると漫画版と新世紀エヴァンゲリオン2で述べられている。この時の衝撃で、アダムやその他の使徒も眠りにつく。また、その時の小天体の残骸が衛星である月になったとされる。ただし、アニメ本編では「白き月」の場面でジャイアントインパクトと併記されており、エヴァンゲリオン・クロニクルもこれに付随する形で説明されている。
セカンドインパクト
2000年9月13日に起きた世界規模の大災害。一般には大質量隕石[注 8]が超高速で南極大陸に衝突したことによると説明されている。40億年前に起きたとされるファーストインパクト以来の大災害ということで、セカンドインパクトと称された。地軸が移動するほどの大爆発により南極大陸は消滅し、津波と海面水位の上昇により多くの都市が水没、日本では四季が無くなり夏が年中続くようになった。また、印パ国境の難民同士の衝突を契機に地域紛争が世界各地で発生し、戦争による被害も甚大なものとなった。それに巻き込まれたことによって当時の日本の首都東京に新型爆弾が投下され、東京は消滅した。
NERV職員など情報筋には、調査中であった第1使徒アダムが謎の大爆発を起こしたと説明されているが、それすらも欺瞞であった。実際は、アダムと使徒の接触で起こるとされる大爆発(後に「サードインパクト」と呼称されることになる現象)による人類の滅亡を防ぐため、他の使徒が目覚める前にアダムを卵にまで還元しようとした結果、その際に生じた副次的なエネルギーによるものであった。緊急避難的だったとはいえ、ゼーレによる仕組まれた人災と評することもできる。
新劇場版では発生日時や具体的な出来事は明言されず、「15年前に発生し、人類の半数が失われた」とのみ語られる。旧世紀版とは異なり世界中の海が赤く染まり、海洋生態系は完全に失われている。爆心地である南極は同心円状の模様に覆われ、中心のくぼみには4本の十字架が立っている。
14年後の『シン』では爆心地にはカルヴァリーベースが存在し、中心には地獄の門(ガフの扉)が、上空は厚いL結界の層で覆われ、その上層には多数のエヴァインフィニティが浮遊している。新劇場版におけるセカンドインパクトは副次的な災害ではなく、ミサトの父である葛城博士が自らの仮説を実証するために人為的に起こした海の浄化の儀式であったことがゲンドウにより明かされた。サードインパクトと同等の現象が起きたとすると、赤い海はコア化していると考えられる。
サードインパクト
使徒がNERV本部地下のアダム(リリス)と接触することで起こるとされるセカンドインパクトと同等の現象のこと。
人類補完計画を目論むゼーレや碇ゲンドウらは、これを使徒の手ではなく、条件を整えた上で人の手で起こすことで、人類を完全な単体生物へと人工進化させようと目論んでいた。
新劇場版では『破』から『Q』までに至る空白の14年間にセントラルドグマ最深部を爆心地として発生した。その結果リリスは死に、地球全土が赤く染まり、大量のエヴァインフィニティが発生、文明社会は崩壊。最終的に加持リョウジが自らを犠牲として収束させた。現象そのものの描写はほとんどなく、その結果としての跡地のみ登場している。『シン』ではサードインパクトは大地の浄化の儀式であったことがゲンドウにより明かされる。なお、『Q』以降では、サードインパクトの発端となる事象はニアサードインパクトニアサー)と呼ばれている。
E計画
人類補完計画、アダム計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つであり、その中でも最初に着手された計画。「アダム再生計画」の通称であり、アダムのコピーを生み出す計画である。これにより建造されたのがEVAであり、2015年までに3体のEVAの実用化に成功していた。
アダム計画
人類補完計画、E計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つ。セカンドインパクトで消滅した第1使徒アダムの復元を目的とした計画であり、補完計画と同時に立案された。それは肉体と魂の両方からアプローチがなされ、加持リョウジから碇ゲンドウに横流しされた胎児状のアダムが肉体を復元したものであり、魂はゼーレにより人型の肉体を与えられ、渚カヲルとして復活する。
人類補完計画
本作品における最大の謎。E計画、アダム計画と並ぶNERVが進める3大計画の一つだが、その中でも最も重要なものとされる。テレビ版ではその発動が暗示されたものの「自己啓発セミナー」(大塚英志)のような描写にとどまり詳細は明らかにされなかった(詳細は新世紀エヴァンゲリオン#最終2話を参照)。
ゼーレの補完計画については、旧劇場版で「(エヴァを使って)出来損ないの群体として既に行き詰まった人類を完全な単体としての生命に人工進化させる補完計画」というセリフがある。しかしゼーレとゲンドウ(冬月)では、方向性が異なっており、最終的には亀裂が顕在化し対立することになる。
ゼーレの補完計画に必要なマテリアルは、リリス・アダム・ロンギヌスの槍・EVAだとされ、ゼーレの当初の計画では、EVAシリーズにより人類のガフの部屋であるリリスの卵・黒き月を掘り起こしたのち、ロンギヌスの槍を用い、リリスを依り代にサードインパクトを発生させ[1]、ガフの部屋への回帰から新生を目指すものだったとされる。
しかしほとんどのマテリアルがゲンドウの手中にある上、ゼーレはロンギヌスの槍を失ったことでリリスによる直接の補完は不可能と判断し、唯一リリスの分身たる初号機による遂行を望み、パイロットの抹殺および残るEVA2体の確保を目指すが、失敗。ゼーレは量産型9体のEVAを投入し、初号機が出現してロンギヌスの槍を召還したのを契機に、シンジを乗せたままではあるが、半ば強制的に初号機を依り代とした補完計画の儀式を開始する。
S2機関を解放しアンチA.T.フィールドを展開したEVAシリーズにより黒き月が掘り起こされ、初号機の元にアダムを取り込んだリリス=レイが現れたことで、全てのマテリアルが揃う。初号機はシンジのデストルドーによりロンギヌスの槍の侵食を受け、知恵の実と生命の実が融合され生命の樹へと還元される。そしてシンジが世界の終わりを望んだことで、リリスによりガフの扉が開かれ、強大なアンチA.T.フィールドにより全ての生命はL.C.L.へと還元され、初号機もリリスに取り込まれる。そして人類の魂はリリスを介して黒き月=ガフの部屋に導き還され、魂は一つに補完される。
しかし完全な単体生命として新生する直前に、レイ=リリスの呼びかけにシンジのリビドーが復活し、シンジが他者の存在を望んだことで黒き月は崩壊し、人々の魂はバラバラに地上へと散らばり、人類は完全な単体生命として新生する事なく補完計画は失敗に終わる。
一方、ゲンドウの補完計画は『新世紀エヴァンゲリオン2』によれば、自身のアダムと、レイ=リリスとの融合を経て、旧劇場版同様に巨大なレイの姿となったリリスの強大なアンチA.T.フィールドにより全ての生命をL.C.L.へと還元し、人類の魂を二つの実を持ち神と等しき存在となっている初号機(ユイ)の元へと導き、合一させる計画だとされる。ただし実際はユイと再会することが真の目的であり、ゲンドウが初号機にこだわり、初号機において神への道を目指したのはそのためだとされる。しかし、旧劇場版ではレイがシンジとの絆を選び、離反したために失敗に終わる。
漫画版でも同様の補完計画が展開されるが、二つの計画の違いは、神に贖罪し神の子としての新生を目指すのがゼーレの計画であり、神そのものを目指すのがゲンドウの計画だと示唆されている。
また『新世紀エヴァンゲリオン2』では、アダムやリリスなる生命の創造主は、元々遥か遠くの失われる運命にあった星より、多くの魂と共に月に乗り飛来してきた存在であり、旅立つ前には生命の実知恵の実かを選ばされたという。しかしリリスが選ぶ時にはすでに生命の実はアダムにより持ち去られた後であり、リリスは知恵の実だけでなく生命の実をも欲し、アダムを追って地球へ飛来したとされる。そしてアダムから生命の実を奪い返し(奪い取り)、自らの子である人類を完全にしたいという思いがあり、人類もまた同様に生命の実を欲していることから、自身に生命の実をもたらして欲しいと述べる描写が存在する。
新劇場版でもゼーレとゲンドウが人類補完計画を推進しており、旧世紀版と同様にそれぞれ別の思惑を持っていることが描写されている。ただし、計画の提唱者はミサトの父である葛城博士とされた。
『Q』でのカヲルのセリフによれば、「(リリンが)自らを人工的に進化させるため」「古の生命体を贄とし、生命の実を与えた新たな生命体を作り出す」のがNERVの人類補完計画である。『シン』でのゲンドウのセリフによれば、一連の儀式によって全ての魂を浄化しコアに変え、エヴァインフィニティに同化させるのが葛城博士の人類補完計画である。また知恵の実を食した人類は使徒に滅ぼされるか、使徒を滅ぼし知恵を失い永遠に生きる神の子と化すしかなく、後者を選択したゼーレのアダムスを利用するのがNERVの人類補完計画であるという。
バレンタイン休戦臨時条約
前年に起きたセカンドインパクトによる混乱が続き、東京への新型爆弾投下、世界規模の紛争などが相次いだ2001年2月14日にそれらの終息を目的として調印された条約。
MAGI(マギ)
NERV本部施設の運用やEVAシリーズのサポート、第3新東京市の市政に利用されている、スーパーコンピュータシステム。第7世代有機コンピュータとされる。メルキオール(MELCHIOR)、バルタザール(BALTHASAR)、カスパー(CASPER)という3つの独立したシステムによる合議制をとり[注 9]、人間の持つジレンマを再現している。MAGIシステム自体は赤木ナオコ博士によって開発された人格移植OSの第1号でもあり、メルキオール、バルタザール、カスパーのそれぞれに、自身の科学者としての、母としての、女としての思考パターンが移植されており[12]それぞれプログラムも異なっている。第3話の第4使徒シャムシエルを分析中、「解析不能」を意味する「601」を出力するが、これはSF映画『アンドロメダ…』を元ネタとしている[注 10]。旧劇場版第25話で「MAGIの占拠は本部のそれと同義」と言われるほど重要な存在であり、ゼーレはMAGIオリジナルのハッキングに失敗したために戦自による実力行使に乗り出すことになった。第14使徒ゼルエル戦で第一発令所が損傷したため、予備の第二発令所に移設された。
第3新東京市のオリジナル以外に少なくとも、松代(日本)、マサチューセッツ(米国)、北京(中国)、ベルリン(ドイツ)、ハンブルク(ドイツ)にも同様のコンピュータシステムがある[13]。名称の由来はイエス・キリスト誕生の際現れた東方より来たりし3賢者マギ)から[12]
なお、産業技術総合研究所生命情報科学研究センターMagi systemと呼ばれる、Casper、Balthazar、Mary、Melchiorと名付けられた4つのシステムから構成される実在の大規模PCクラスタがあるが、これは「超並列ゲノム情報解析システム」の英語の頭文字を組み合わせである「MAGI」と、関係者に本作品のファンがおり、本作品に因んだ命名をしたとのインタビューが明らかにされている[14]
実際の二子山(右が下二子山)
ヤシマ作戦
第6話で実施された第5使徒ラミエル殲滅作戦の名称で、作戦立案者で実施責任者の葛城ミサト一尉によって命名された。強固なA.T.フィールドを展開し、一定範囲内に侵入する敵に対して強力な荷電粒子ビームを放つ第5使徒に対して、日本中から接収した大電力を用いた陽電子砲による超長距離狙撃を行なう作戦である。MAGIの計算によるこの作戦の成功確率は、8.7%であった。
陽電子砲は戦略自衛隊技術研究所で開発中のものを徴発、狙撃は箱根下二子山から行われた。第1射は敵過粒子砲との干渉で失敗、反撃から初号機を庇った零号機が大破するも、第2射の命中によって第5使徒は撃破された。
作戦名の由来は、狙撃戦ということから屋島の戦いにおいて那須与一が平家の揚げた扇の要を射落とした故事と、日本全国から電力を集めたことから古事記巻第一神代上第四段に見られる日本の古称である「大八洲国」の2つに拠る[15]。旧世紀版では前者、新劇場版では後者の由来のみが赤木リツコによって語られている。
2011年の東北地方太平洋沖地震による東日本の火力発電所などの被災、ならびに同地震に誘発された福島第一原子力発電所事故によって、東京電力東北電力管内において深刻な電力不足が発生節電の徹底が必要となった。このときアニメファンを中心にこれを本作品になぞらえ「ヤシマ作戦」と呼称してTwittermixiなどで呼びかける動きが広まり、本作品出演者のブログや劇場版制作者の公式ブログにもこれを歓迎するコメントが掲載された[16][17][18]。ただし原作とは節電以外に何の共通点もない。また、現実には東日本と西日本では供給されている交流電流の周波数が異なり、周波数境界を越えて送電できる電力は2011年3月時点で100万kW(不足すると予想される電力の10分の1以下)に過ぎなかった。当時、西日本の電力会社各社は既に限度一杯の送電を行っており、過度の節電は不要とコメントした[19][20]。この運動について、ネット上ではスラックティビズムであるとして否定的な意見もあったとされる[21]
白き月
アダムの卵。アダムより生み出される使徒の魂が生まれ、また還るところでもあるガフの部屋であり、南極に位置するジオフロントはこれである。ゼーレの出資により派遣された葛城調査隊により第1使徒アダムが発見され、その調査中に起こったセカンドインパクトにより消滅したとされる。
黒き月
リリスの卵。漫画や『新世紀エヴァンゲリオン2』では、この黒き月を運んできた小天体との衝突が、衛星である月の形成の原因だとされる(ファーストインパクト)。全ての人間の魂が生まれ、また還るところでもあるガフの部屋である。日本の第3新東京市地下のジオフロントに位置し、その実体でもある[22]。第2使徒リリスはここにいた。
新劇場版では『Q』で初めて全容が露わになる。形状が大幅に変化しており、クレーターがある隕石と螺旋の紋様が刻まれた杯が結合したかのような形状をしており、横たわった時の大きさは富士山を軽々と凌駕するほどのもの。フォースインパクトの始まりの儀式の際に地中から現れ、空に浮かぶNERV本部にかなり接近したが、関連性は不明。また『序』では内部は生物的な様相を呈していた。『シン』ではNERVによって「槍」の素材に強制流用され、旧南極・セカンドインパクト爆心跡のガフの扉に投下されてフォースインパクトを起こした。
OPに出てくるセフィロトの樹
生命の樹
旧劇場版第26話において、生命の実知恵の実の両方を手にし神と等しき存在となっていた初号機が、ロンギヌスの槍の侵食を受け、二つの実が融合され、命の胎芽たるものへと還元された姿。上下だけでなく前後にも幹が生えており、立体的な十字架のような形をとる。ユダヤ教カバラにおける生命の樹の一つである「さかさまの樹」と呼ばれるもの。
『シン』では、フォースインパクト発生時にセカンドインパクト爆心跡から発生したエヴァインフィニティが同様の形に集合した。
セフィロトの樹
旧劇場版第26話において、EVAシリーズによって空中に描かれた巨大な紋様。ユダヤ教カバラにおける代表的な生命の樹であり、精神界の三次元的イメージの実体を図形的に表現したもの。また人間にとって到達可能な最高度の精神までの道筋が示されている他、瞑想の階梯図として、認識に至る地図として、人類の予定された歴史など、様々に読み解くことができるとされる[9]。碇ゲンドウの執務室やOPにも同様のものが描かれていた。
ガフの部屋
全ての生命の魂が入れられている部屋、場、座であり、生命はこの部屋で魂を授かり、生まれ、また魂が還るところでもある。白き月と黒き月がガフの部屋に該当し(つまり2つある)、白き月は使徒(アダム系)の、黒き月は人間(リリス系)のガフの部屋である。第23話におけるリツコの「ガフの部屋は空っぽだった」という台詞が初出であり、これは白き月のガフの部屋が空っぽだったことを示す(人間のガフの部屋は空っぽではない)。それ以外の説明はなかったため、旧劇場版公開まで謎とされていた。
ガフの扉
旧劇場版のスクリプトや絵コンテから、ガフの扉は始祖(アダムやリリス)の掌に開く亀裂だと思われ、その扉が開くことは、世界の始まりと終局がもたらされることと同義だとされる。旧劇場版では、巨大化したリリスの掌のガフの扉が開くと同時にサードインパクトが発生し、人類の魂はこのリリスのガフの扉を通して、ガフの部屋=黒き月へと導き還されていった。またビデオフォーマット版第21話のセカンドインパクトの映像でも「ガフの扉が開くと同時に…」というセリフが登場する。
新劇場版では『破』の時に擬似シン化形態の初号機が、『Q』の時に第13号機がガフの扉を開いた。その有様は旧とは異なり、トリガーとなったEVAの頭上に開くブラックホールのような穴であり、それを中心に赤黒い同心円状の渦が世界中に広がっていく描写となっている。
デストルドー反応
第20話および劇場版26話で登場。「きゅうえりあ」に登場し、自我の再構成を拒んだり(第20話)具体化(形而下化)されると自我がもたない(劇場版26話)とされる。第20話では、デストルドー反応の発生によりシンジのL.C.L.からのサルベージが阻害された。
元は心理学用語で、フロイトの提唱した精神分析学用語で「死へ向かおうとする欲動」のこと。デストルドー参照。
S-DAT
シンジがいつも持ち歩いているオーディオプレイヤーの対応規格、またはそのもの。DATの一種であるが、現実世界ではS-DATは商品化されていない。
新劇場版では、シンジが持っているS-DATプレイヤーは父・ゲンドウから幼いときに貰ったものであると語られている。
非常事態宣言(特別非常事態宣言)
使徒が日本に接近すると、日本政府より「非常事態宣言[注 11]」が発令される。当宣言が発令されると発令範囲内の全市民(政府要人含む)がシェルターなどに避難する。この時、鉄道は直ちに運行を停止し、高速道路は通行止めとなり、公衆電話も不通となる。
『破』ではモノレールに乗車中に発令された場合、最寄りの「退避ステーション」に退避するもよう。発令範囲は旧世紀版では「東海地方を中心とした関東中部全域」。
なお、実際の日本では現行法において「緊急事態宣言」が存在する。1954年(昭和29年)までは「国家非常事態」を布告する権限が定められていたが、法改正などにより現在の「緊急事態」に統一された。しかし、緊急事態宣言と非常事態宣言の意味の違いは無い。

注釈

  1. ^ ゲンドウのセリフは「システムをダミープラグに切り替えろ」だが、第19話でシンジが初号機から強制排除されるシーンでは白色の通常型プラグが映っている。
  2. ^ 前述のテレビ版の描写とは矛盾している。
  3. ^ 「UN NERV」とも表記される。
  4. ^ 第一発令所と造りは同じだが、マヤ曰く「ここは椅子はキツイし、センサーは固いし、やりづらい」とのこと。
  5. ^ ただし、旧世紀版第11話では「第3管区航空自衛隊」の名称や灰皿には「JASDF(航空自衛隊の略称)」の表記がされており、編入前の名称はところどころ残っている模様であるが、組織としては基本的に「国連軍」で統一されている。
  6. ^ 旧世紀版第7話にて登場する人型ロボット「ジェットアローン(J.A.)」の起動算譜では開発メンバーに日本重化学工業共同体、通産省(1995年の旧世紀版放送当時。正式名称・通商産業省。現実では2001年の中央省庁再編により経済産業省に改組)と共に防衛庁(1995年の旧世紀版放送当時。現実では2007年に防衛省に改組)が名を連ねている。このジェットアローン開発には「戦自の介入は認められない」ため、防衛庁と国防省は別組織であることが示唆されている。
  7. ^ 本編中、起動(暴走)時のOSは「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム. Ver.2.2.1c」であったのに対して、爆発を回避した際には「ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム. Ver.2.1.1b」になっており、改ざんがあったことを匂わせている。
  8. ^ 質量とその物体の大きさは、鉛と真綿の例に見られるように全く無関係。
  9. ^ 形式的には初代新幹線やアポロ宇宙船なども「多数決制」を採っていた
  10. ^ 映画当時のIBMなどのコンピュータは、アブノーマルエンドなどの異常終了を3桁の16進数で表しており、現在のようなヒューマンフレンドリーなメッセージを出力する余裕はなかった経緯がある。
  11. ^ 特別非常事態宣言」の表示もみられる。例えば、『序』でのヤシマ作戦時に、相田ケンスケが視聴していたテレビ番組に表示されるL字型画面(L字型画面は災害時などに表示される)には「非常事態宣言」「特別非常事態宣言」の両方の表示がみられた。
  12. ^ カヲル曰く、「元々は自分を恐れたリリンが作った物」であるため、カヲル自身がいずれは装着するつもりだった。
  13. ^ ラストシーン直前にマリが取り外す。
  14. ^ "ABOVE THE LINE IS JURISDICTIONAL AREA OF NERV"(線より上はNERV管轄区域)、"BELOW THE LINE IS JURISDICTIONAL AREA OF UN IPEA"(線より下は国連IPEA管轄区域)との記述が確認できる。

出典

  1. ^ a b c d e エヴァンゲリオン・クロニクルより。
  2. ^ Yahoo! JAPANの企画で行われた中川翔子との対談にて。
  3. ^ 『新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック』(角川書店)1巻の40ページより。
  4. ^ 『エヴァンゲリオン・クロニクル 新訂版』、4号、23ページ。
  5. ^ 『エヴァンゲリオン・クロニクル 新訂版』、14号、22ページ。
  6. ^ ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト(ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト実行委員会 2015/01/30 公開) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)、2023年5月10日閲覧。
  7. ^ 例として、漫画『新世紀エヴァンゲリオン』(貞本義行)の第1巻など。
  8. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.20
  9. ^ a b 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.19
  10. ^ ニュータイプ(編) 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序―ENTRY FILE 1』 角川書店 p.62
  11. ^ オープニングの絵コンテより。エッセネの持つ死海文書の1ページ[1]
  12. ^ a b 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.17
  13. ^ 『劇場版 Air/まごころを、君に』より
  14. ^ 『グッズプレス』(徳間書店)2009年8月号、81ページ
  15. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の1000円版パンフレットの用語解説より。
  16. ^ ヱヴァンゲリオン新劇場版ブログ:破 2011年3月13日2011年7月23日閲覧
  17. ^ エヴァ・ファン「ヤシマ作戦」で節電へ団結…東日本大震災 スポーツ報知大阪版 2011年3月14日閲覧
  18. ^ ツイッターで節電呼び掛け=アニメの作戦名で展開 時事通信 2011年3月23日閲覧
  19. ^ “節電協力チェーンメール出回る-関電「転送しないで」”. 梅田経済新聞. (2011年3月14日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 
  20. ^ “節電 支援につながらず”. 朝日新聞岡山版. (2011年3月21日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 
  21. ^ Company, The Asahi Shimbun. “ネットでお手軽貢献の可能性 節電ゲームで連帯も”. asahi.com. 2022年5月21日閲覧。
  22. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.18
  23. ^ エヴァの次は999「シンカリオン」コラボへの執念 制作者たちが語る「絶対聞けないウラ話」が満載”. 東洋経済オンライン (2021年11月19日). 2022年3月25日閲覧。
  24. ^ 南拡大朗「「エヴァ」映画モデル 天竜二俣駅の看板を第3村に交換」『中日新聞』、2021年8月2日。2021年8月22日閲覧。
  25. ^ シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 パンフレット p.60
  26. ^ この用語の出典。中川大地 (2021年5月15日). “総括・「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(後編)──真希波・マリ・イラストリアスはなぜ昭和歌謡を歌い続けたのか【平成後の世界のためのリ・アニメイト 第9回】”. アキバ総研. カカクコム. 2021年7月17日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」の関連用語

新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS