新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧 兵器

新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 14:51 UTC 版)

兵器

N2兵器(エヌツーへいき)
国連軍・戦略自衛隊が保有する武器のなかで、最大級の破壊力を持つ兵器のこと。地図を描き直さなければならないほど地形を吹き飛ばす威力があるが、使徒に対しては足止め程度にしかならない。N2地雷、N2爆雷、N2航空爆雷などがある。N2とはNo Nuclearの頭文字をとったものとされるが、水素爆弾の起爆剤に「反物質」を使用した純粋水爆という説もある(反応兵器窒素爆弾も参照)。漫画版当初では「NN兵器」と表記されていた。庵野秀明と親しく本作品にも参加している樋口真嗣が監督した、2006年版の映画『日本沈没』にもN2爆薬が登場する。
J.A.(ジェットアローン/JET ALONE)
第7話に登場。EVAの開発に対抗して日本重化学工業共同体・通産省・防衛庁が共同で開発した人型ロボット。遠隔操作で制御されており、パイロットは搭乗しない。核分裂炉を搭載し、150日間無補給で行動が可能だが、メルトダウンなど現行の原子炉と同等の危険も抱えている。 ロボットゆえにA.T.フィールドの展開や中和はできないが、開発責任者の時田シロウは「それも時間の問題」と意に介していない。戦略自衛隊は表向きは開発に関与していないとされるが、実際は技術提供などを行っている。J.A.の存在を邪魔と考えたゲンドウの策略によってOSを書き換えられて暴走し、計画は中止された[注 7]
名前の由来は『ゴジラ対メガロ』に登場したロボットの名前「ジェットジャガー」と、この元になった映画公開前に発表された一般公募作品「レッドアローン」より。
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、条件を満たすと改良型「J.A.改」(ジェットアローン改)が登場する。デザインは新規に描き起こされたものである。動力源にN2リアクターを採用したために放射能汚染の心配は無くなったが、機体冷却用に水源を近辺に確保し、常に冷却用の水を取り込み続ける必要がある。NERVへの対抗意識から完成を早めるため、本来手足の駆動実験機に過ぎなかった機体に原子炉を搭載して間に合わせたものがJ.A.と設定されている。攻撃方法は、胴体ごと腕を1回転させて持っているハンマーで殴りつける、相手を掴んで手首にある放電装置から強力な電流を相手に送り込むという、2つの方法がある。これらの攻撃は、A.T.フィールドを持たないJ.A.改でもEVA量産型の撃破に十分なほどの威力を持っている。なお、同名の機体が『エヴァンゲリオン ANIMA』にも登場する。
『シン』では同型機「J.A.-02」が登場。NERVユーロ支部に残存していたものをWILLEが奪取し、EVA 2号機の修復のために流用した。

注釈

  1. ^ ゲンドウのセリフは「システムをダミープラグに切り替えろ」だが、第19話でシンジが初号機から強制排除されるシーンでは白色の通常型プラグが映っている。
  2. ^ 前述のテレビ版の描写とは矛盾している。
  3. ^ 「UN NERV」とも表記される。
  4. ^ 第一発令所と造りは同じだが、マヤ曰く「ここは椅子はキツイし、センサーは固いし、やりづらい」とのこと。
  5. ^ ただし、旧世紀版第11話では「第3管区航空自衛隊」の名称や灰皿には「JASDF(航空自衛隊の略称)」の表記がされており、編入前の名称はところどころ残っている模様であるが、組織としては基本的に「国連軍」で統一されている。
  6. ^ 旧世紀版第7話にて登場する人型ロボット「ジェットアローン(J.A.)」の起動算譜では開発メンバーに日本重化学工業共同体、通産省(1995年の旧世紀版放送当時。正式名称・通商産業省。現実では2001年の中央省庁再編により経済産業省に改組)と共に防衛庁(1995年の旧世紀版放送当時。現実では2007年に防衛省に改組)が名を連ねている。このジェットアローン開発には「戦自の介入は認められない」ため、防衛庁と国防省は別組織であることが示唆されている。
  7. ^ 本編中、起動(暴走)時のOSは「ジェット・アローン起動用オペレーティングシステム. Ver.2.2.1c」であったのに対して、爆発を回避した際には「ジェット・アローン再起動用オペレーティングシステム. Ver.2.1.1b」になっており、改ざんがあったことを匂わせている。
  8. ^ 質量とその物体の大きさは、鉛と真綿の例に見られるように全く無関係。
  9. ^ 形式的には初代新幹線やアポロ宇宙船なども「多数決制」を採っていた
  10. ^ 映画当時のIBMなどのコンピュータは、アブノーマルエンドなどの異常終了を3桁の16進数で表しており、現在のようなヒューマンフレンドリーなメッセージを出力する余裕はなかった経緯がある。
  11. ^ 特別非常事態宣言」の表示もみられる。例えば、『序』でのヤシマ作戦時に、相田ケンスケが視聴していたテレビ番組に表示されるL字型画面(L字型画面は災害時などに表示される)には「非常事態宣言」「特別非常事態宣言」の両方の表示がみられた。
  12. ^ カヲル曰く、「元々は自分を恐れたリリンが作った物」であるため、カヲル自身がいずれは装着するつもりだった。
  13. ^ ラストシーン直前にマリが取り外す。
  14. ^ "ABOVE THE LINE IS JURISDICTIONAL AREA OF NERV"(線より上はNERV管轄区域)、"BELOW THE LINE IS JURISDICTIONAL AREA OF UN IPEA"(線より下は国連IPEA管轄区域)との記述が確認できる。

出典

  1. ^ a b c d e エヴァンゲリオン・クロニクルより。
  2. ^ Yahoo! JAPANの企画で行われた中川翔子との対談にて。
  3. ^ 『新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック』(角川書店)1巻の40ページより。
  4. ^ 『エヴァンゲリオン・クロニクル 新訂版』、4号、23ページ。
  5. ^ 『エヴァンゲリオン・クロニクル 新訂版』、14号、22ページ。
  6. ^ ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト(ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト実行委員会 2015/01/30 公開) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)、2023年5月10日閲覧。
  7. ^ 例として、漫画『新世紀エヴァンゲリオン』(貞本義行)の第1巻など。
  8. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.20
  9. ^ a b 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.19
  10. ^ ニュータイプ(編) 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序―ENTRY FILE 1』 角川書店 p.62
  11. ^ オープニングの絵コンテより。エッセネの持つ死海文書の1ページ[1]
  12. ^ a b 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.17
  13. ^ 『劇場版 Air/まごころを、君に』より
  14. ^ 『グッズプレス』(徳間書店)2009年8月号、81ページ
  15. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の1000円版パンフレットの用語解説より。
  16. ^ ヱヴァンゲリオン新劇場版ブログ:破 2011年3月13日2011年7月23日閲覧
  17. ^ エヴァ・ファン「ヤシマ作戦」で節電へ団結…東日本大震災 スポーツ報知大阪版 2011年3月14日閲覧
  18. ^ ツイッターで節電呼び掛け=アニメの作戦名で展開 時事通信 2011年3月23日閲覧
  19. ^ “節電協力チェーンメール出回る-関電「転送しないで」”. 梅田経済新聞. (2011年3月14日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 
  20. ^ “節電 支援につながらず”. 朝日新聞岡山版. (2011年3月21日). http://umeda.keizai.biz/headline/1001/ 2011年3月24日閲覧。 
  21. ^ Company, The Asahi Shimbun. “ネットでお手軽貢献の可能性 節電ゲームで連帯も”. asahi.com. 2022年5月21日閲覧。
  22. ^ 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット p.18
  23. ^ エヴァの次は999「シンカリオン」コラボへの執念 制作者たちが語る「絶対聞けないウラ話」が満載”. 東洋経済オンライン (2021年11月19日). 2022年3月25日閲覧。
  24. ^ 南拡大朗「「エヴァ」映画モデル 天竜二俣駅の看板を第3村に交換」『中日新聞』、2021年8月2日。2021年8月22日閲覧。
  25. ^ シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 パンフレット p.60
  26. ^ この用語の出典。中川大地 (2021年5月15日). “総括・「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(後編)──真希波・マリ・イラストリアスはなぜ昭和歌謡を歌い続けたのか【平成後の世界のためのリ・アニメイト 第9回】”. アキバ総研. カカクコム. 2021年7月17日閲覧。





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