新しい歴史教科書をつくる会
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新しい歴史教科書をつくる会(あたらしいれきしきょうかしょをつくるかい)は、1997年に結成された日本の社会運動団体。従来の歴史教科書が「自虐史観」の影響を強く受けているとして、従来の「大東亜戦争肯定史観」にも「東京裁判史観」ないし「コミンテルン史観」にも与しない立場(「自由主義史観」と称する)から、戦後の歴史観を否定する新たな歴史教科書をつくる運動を進めるとしている。
注釈
- ^ この企画連載には住田良能が関わった。
- ^ 1996年12月2日の記者会見の時点の賛同者は78人。会田雄次、阿川弘之、石堂淑朗、伊藤隆、大宅映子、小田晋、河盛好蔵、川勝平太、北方謙三、木村治美、日下公人、草柳大蔵、小島直記、小室直樹、佐々淳行、佐藤愛子、佐藤誠三郎、田久保忠衛、竹内義和、芳賀徹、長谷川慶太郎、秦郁彦、馬場のぼる、林健太郎、藤本義一、村上兵衛、屋山太郎、石井公一郎、鈴木三郎助、種子島経、山本卓眞などが名を連ねた[9]。
- ^ 1997年6月6日時点の賛同者は204人。今井通子、入江隆則、上田篤、内村剛介、漆邦臣、江藤淳、賀来龍三郎、加藤芳郎、亀井正夫、川上哲治、岸田秀、久保芳和、境川尚、志賀学、白井浩司、清家清、高崎一郎、辻村明、遠山一行、常盤新平、豊田有恒、濤川栄太、西岡力、西部邁、林四郎、半村良、福田繁雄、藤原弘達、古山高麗雄、梁瀬次郎らが新しく加わった[12]。
- ^ 当初ネット上では採択反対派が白表紙本を盗難したという主張(内容に対する反論をしていたため)をしていた[要出典]。
- ^ 中国流の共産主義・毛沢東思想を称揚する著書も出版しているXは、筑波大学を卒業後に同大助手を経た後、韓国・霊山大学の講師に就任し、そこで韓国内で活動する北朝鮮工作員にスカウトされたという[40][41][42]。
- ^ 産経新聞2005年7月19日の報道では、大洗町の教育委員長と教育長が、「つくる会」教科書採用を却下した地区教科書採択協議会の決定に反発して、再協議を要求したうえ容れられない場合は決定とは別に町独自の判断で購入・使用する予定であるとした。ただし教育長は「そのような議論はしていないし、独自購入は教科書の無償配布を定めた特別措置法に違反する」と否定しており、実際に町独自で使われることもなかったので、産経の報道自体が捏造の疑いがあると批判する記事が読売新聞2005年7月25日の紙面に掲載された。
- ^ 旧大日本帝国陸軍の将校たちの親睦機関の偕行社の月刊誌「偕行」(1985年3月号)において、雑誌編集部は南京虐殺が事実であるとして、「中国人民に深くわびるしかない。まことに相すまぬ」と謝罪している。ここまでひどい!「つくる会」歴史・公民教科書―女性蔑視・歴史歪曲・国家主義批判(明石出版)引用。
出典
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- ^ 小林よしのり『ゴー宣・暫』第2巻
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- ^ 『どうちがうの? 新しい歴史教科書vsいままでの歴史教科書』(夏目書房)
- ^ そのような記載があったことを評論家・松本健一も公に証言・確認したとの記事が産経新聞2001年5月18日東京朝刊12頁に掲載された
- ^ 朝日新聞2001年4月10日朝刊12頁、北海道新聞朝刊全道2001年5月14日7頁、週刊東洋経済2001年5月5日92-93頁など
- ^ 村野・事件犯罪研究会 2002 25頁
- ^ 安田・吉村 2001 136頁~140頁
- ^ 『山崎雅弘. 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方 kindle版』集英社新書、2019年5月、位置番号22-197/3444頁。
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