天照大神
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全国の天照大神伝承
天照大神の伝承は各地に存在する。
全国の天照大神伝承
- 木曽山脈の恵那山には天照大神誕生の際に、胞衣(えな)が埋設されたという伝承が残る[67]。
- 長野県戸隠山の戸隠神社には天岩戸の伝承が残る[13]。
- 三重県のめずらし峠は、天照大神と天児屋根命が出会ったという伝承が残っている[68]。
- 奈良県の與喜(よき)山には天照大神が降臨した伝承が伝わっている[69]。また、長谷寺の本尊十一面観世音菩薩立像の左脇侍雨宝童子立像は、天照大神として信仰されており、頭髪を美豆良に結って冠飾を付け、裳を着し袍衣を纏った姿をしている[70]。
- 島根県隠岐は天照大神が行幸の際、そこに生育していた大木を「おおき」と感動して呼んだことが隠岐の名の起源であるという伝承が残る[71]。
- 鳥取県因幡の八上郡には、天照大神がこの地にしばらくの間行宮する際、白兎が現れて天照大神の裾を銜(くわ)えて、行宮にふさわしい地として、現在も八頭町と鳥取市河原町の境にある伊勢ヶ平(いせがなる)にまで案内し、そこで姿を消したとされる[72]。八頭町の青龍寺の城光寺縁起と土師百井(はじももい)の慈住寺記録には、天照大神が国見の際、伊勢ヶ平付近にある御冠石(みこいわ)に冠を置いたという伝承が残っている[72]。この伝承と関連して八頭町に3つの白兎神社が存在し、八頭町米岡にある神社は元は伊勢ヶ平にあった社を遷座したものと伝えられるが、具体的な伝承に基づく全国的に見ても極めて珍しい神社である。
- 同じく鳥取県八上の氷ノ山(ひょうのせん)の麓、若桜町舂米(つくよね)には天照大神が大群を従えての行幸伝承とともに、天照大神が作ったとされる和歌が伝わっている[73]。2007年(平成19年)、若桜町舂米地区内で天照大神が腰掛けをしたさざれ石が発見された[74]。
- 氷ノ山の名は、天照大神が樹氷の美しさに感動して日枝(ひえ)の山と呼んだことが起源とされ、氷ノ越えの峠(ここにもかつて白兎を祀る因幡堂があった)を通って因幡をあとにしたとされる[75]。
- 現在は存在しないが、熊本県の八代市には上古に天照大神の山陵が在ったと伝えられる[76]。
- 宮崎県高千穂町岩戸にあり天照大神を祭神とする天岩戸神社の周辺には、岩戸隠れ神話の中で天照大神が隠れこもったとされる天岩戸をはじめ、複数の神話史跡や関連の地名が残る。
天照大御神=卑弥呼説
注釈
- ^ 布波能母遅久奴須奴神、八島牟遅能神などにも見られる。
- ^ 「我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。」[16]
- ^ 日本書紀には6柱とする説もある
- ^ 1871年12月22日、政府は伊勢神宮の神宮大麻を地方官を通して全国700万戸に1体2銭で強制配布することに決め、翌年から実施した。1878年(明治11年)以後は受不受は自由となったが、依然として地方官が関与してトラブルを生ずることがあった[41]。
- ^ 「皇大神宮は、内宮(ないくう)とも呼ばれ、御祭神は皇室の御先祖神と尊ばれ、また、国民の総氏神と仰がれている天照大神(あまてらすおおみかみ)です。」[42]
- ^ 中世神話では主に男性神として、中世に編纂された『日諱貴本紀』には両性具有神として描写される。
出典
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