天照大神 全国の天照大神伝承

天照大神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/07 03:35 UTC 版)

全国の天照大神伝承

天岩戸神話の天照大御神(春斎年昌画、明治20年(1887年))

天照大神の伝承は各地に存在する。

  • 木曽山脈恵那山には天照大神誕生の際に、胞衣(えな)が埋設されたという伝承が残る[33]
  • 長野県戸隠山の戸隠神社には天岩戸の伝承が残る[14]
  • 三重県のめずらし峠は、天照大神と天児屋根命が出会ったという伝承が残っている[34]
  • 奈良県の與喜(よき)山には天照大神が降臨した伝承が伝わっている[35]。また、長谷寺の本尊十一面観世音菩薩立像の左脇侍雨宝童子立像は、天照大神として信仰されており、頭髪を美豆良に結って冠飾を付け、を着し袍衣を纏った姿をしている[36]
  • 島根県隠岐は天照大神が行幸の際、そこに生育していた大木を「おおき」と感動して呼んだことが隠岐の名の起源であるという伝承が残る[37]
  • 鳥取県因幡八上郡には、天照大神がこの地にしばらくの間行宮する際、白兎が現れて天照大神の裾を銜(くわ)えて、行宮にふさわしい地として、現在も八頭町鳥取市河原町の境にある伊勢ヶ平(いせがなる)にまで案内し、そこで姿を消したとされる[38]。八頭町の青龍寺の城光寺縁起と土師百井(はじももい)の慈住寺記録には、天照大神が国見の際、伊勢ヶ平付近にある御冠石(みこいわ)に冠を置いたという伝承が残っている[38]。この伝承と関連して八頭町に3つの白兎神社が存在し、八頭町米岡にある神社は元は伊勢ヶ平にあった社を遷座したものと伝えられるが、の具体的な伝承に基づく全国的に見ても極めて珍しい神社である。
  • 同じく鳥取県八上の氷ノ山(ひょうのせん)の麓、若桜町舂米(つくよね)には天照大神が大群を従えての行幸伝承とともに、天照大神が作ったとされる和歌が伝わっている[39]2007年(平成19年)、若桜町舂米地区内で天照大神が腰掛けをしたさざれ石が発見された[40]
  • 氷ノ山の名は、天照大神が樹氷の美しさに感動して日枝(ひえ)の山と呼んだことが起源とされ、氷ノ越えの峠(ここにもかつて白兎を祀る因幡堂があった)を通って因幡をあとにしたとされる[41]
  • 現在は存在しないが、熊本県八代市には上古に天照大神の山陵が在ったと伝えられる[42]
  • 宮崎県高千穂町岩戸にあり天照大神を祭神とする天岩戸神社の周辺には、岩戸隠れ神話の中で天照大神が隠れこもったとされる天岩戸をはじめ、複数の神話史跡や関連の地名が残る。



注釈

  1. ^ 「皇大神宮は、内宮(ないくう)とも呼ばれ、御祭神は皇室の御先祖神と尊ばれ、また booty pump motivations 仰がれている天照大神(あまてらすおおみかみ)です。」[1]
  2. ^ 布波能母遅久奴須奴神、八島牟遅能神などにも見られる。
  3. ^ 「我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。」[19]
  4. ^ 中世神話では主に男性神として、中世に編纂された『日諱貴本紀』には両性具有神として描写される。
  5. ^ 1871年12月22日、政府は伊勢神宮の神宮大麻を地方官を通して全国700万戸に1体2銭で強制配布することに決め、翌年から実施した。1878年(明治11年)以後は受不受は自由となったが、依然として地方官が関与してトラブルを生ずることがあった[31]

出典

  1. ^ 鹿児島県神社庁 2017年12月9日閲覧。
  2. ^ a b 『八百万の神々』
  3. ^ 『日本書紀上』p.86、日本古典文学大系、岩波書店
  4. ^ Akimitsu (2013年). “神戸市東灘区 西岡本からのお知らせ”. 神戸市東灘区西岡本. 2013年6月16日閲覧。
  5. ^ 石川県神社庁 (2008年). “神社を探す ― 大日霊神社/おおひるめじんじゃ”. 石川県神社庁. 2013年6月16日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 岐阜県神社庁 (2011年). “大日女神社 (おおひめじんじゃ)”. 岐阜県神社庁. 2013年6月16日閲覧。
  7. ^ a b 『日本の神々の事典』[要文献特定詳細情報]
  8. ^ 次田潤『新版祝詞新講』p.506、戎光祥出版、2008年。
  9. ^ 『古事記の本』学研、2006年、81頁。
  10. ^ 『日本国語大辞典』[要文献特定詳細情報]
  11. ^ 1927-2016., Ueda, Masaaki,; 1927-, 上田正昭, (Heisei 22 [2010]). Nihon shinwa (Shinpan, saihan ed.). Tōkyō: Kadokawa Gakugei Shuppan. ISBN 9784044094249. OCLC 650211550. https://www.worldcat.org/oclc/650211550. 
  12. ^ 溝口睦子『アマテラスの誕生』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  13. ^ 斎藤英喜『読み替えられた日本神話』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  14. ^ a b 『神道の本』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  15. ^ 溝口睦子『アマテラスの誕生』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  16. ^ 山海経
  17. ^ 淮南子
  18. ^ 概説日本思想史 編集委員代表 佐藤弘夫(吉田一彦)[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  19. ^ 『古事記』
  20. ^ 佐藤弘夫『アマテラスの変貌』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  21. ^ 上島享「中世王権の創出とその正統性」『日本中世社会の形成と王権』[要文献特定詳細情報]
  22. ^ 斎藤英喜『読み替えられた日本神話』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  23. ^ 伊藤聡天照大神=大日如来習合説をめぐって(上)」、茨城大学人文学部紀要. 人文学科論集 39、 2003年03月、六六-六八頁
  24. ^ 『日蓮聖人の国神観』日蓮聖人と国神観 山川智應 1940年5月[要ページ番号]
  25. ^ 『日蓮宗辞典』日蓮宗事典刊行委員会 1999年5月
  26. ^ 『日蓮聖人の国神観』日蓮聖人と国神観 山川智應 1940年5月[要ページ番号]
  27. ^ 『曼陀羅国神不敬事件の真相―戦時下宗教弾圧受難の血涙記』小笠原日堂、礫川全次 2015年2月[要ページ番号]
  28. ^ a b c d 『古神道の本 甦る太古神と秘教霊学の全貌』学研[要ページ番号]
  29. ^ 『日本史大事典』 平凡社 1993年
  30. ^ 芥川龍之介 『澄江堂雑記』
  31. ^ 安丸良夫・宮地正人『宗教と国家-日本近代思想大系第5巻』岩波書店、1998年、p443,535,562。
  32. ^ 京都府宮津市 (2016年). “籠宮大社”. 2016年4月9日閲覧。
  33. ^ 『日本の山1000』 山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月、p.355。ISBN 4635090256
  34. ^ めずらし峠の観光施設・周辺情報‐観光三重” (日本語). 三重県観光連盟. 2011年12月24日閲覧。
  35. ^ 與喜天満神社公式サイト ご由緒” (日本語). 與喜天満神社. 2011年12月24日閲覧。
  36. ^ 寺宝(像)” (日本語). 奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺. 2017年3月3日閲覧。
  37. ^ 成り立ち” (日本語). 西ノ島町観光協会. 2011年12月24日閲覧。
  38. ^ a b うさぎが導く縁結びバスツアー 因幡の旅特集ページ 鳥取いなば観光ネット 鳥取県東部の観光ポータルサイト” (日本語). 鳥取・因幡観光ネットワーク協議会. 2011年12月25日閲覧。
  39. ^ 大江幸久『もう一つの因幡の白兎神話 天照大神行幸と御製和歌の伝わる八上神秘の白兎と天照大神伝承』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]
  40. ^ 日本海新聞平成21年6月10日
  41. ^ 若桜町の位置/若桜町” (日本語). 若桜町. 2013年5月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年12月25日閲覧。
  42. ^ 森本一瑞『肥後国誌』[要文献特定詳細情報][要ページ番号]





天照大神と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「天照大神」の関連用語


2
100% |||||


4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

天照大神のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



天照大神のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの天照大神 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2018 Weblio RSS