元亀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 18:31 UTC 版)
改元
義昭は自らが将軍に就任した際、元号を「元亀」と改元するべく朝廷に奏請した(『言継卿記』永禄12年4月8日条ほか)。義昭は朝廷を説得するために下行費用の名目で5000疋もの朝廷への献金を実施(『康雄記』同4月6日条)し、信長が朝倉氏討伐に出陣した4月23日、改元を実行している。
信長は信長包囲網の中で悪戦苦闘を続けていた。『信長公記 巻六』によると、元亀3年(1572年)9月に足利義昭に提出した17か条の意見書で、「元亀の年号、不吉に侯間、改元然るべしの由、天下の沙汰につきて、申し上げ侯」と改元するよう申し出ている。これは、義昭が改元した元亀の年号を信長が嫌ったというわけではなく、元来存在していた朝廷主導の改元が、義昭の反信長姿勢によって滞っていたことから出た一文である。
出典
『毛詩』の「憬彼淮夷、来献其琛、元亀象歯犬賂南金」と『文選』の「元亀水処、潜竜蟠於沮沢、応鳴鼓而興雨」から。勧進者は式部大輔高辻長雅。
元亀期におきた出来事
- 元年(1570年)
- - 6月28日(7月30日) - 姉川の戦い
- - 8月26日 - 野田城・福島城の戦い(織田信長と石山本願寺との10年余に亘る抗争の発端)
- 2年(1571年)
- 3年(1572年)
- 4年(1573年)
誕生
死去
- 2年(1571年)
- 4年(1573年)
脚注
元亀と同じ種類の言葉
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