佐々木望
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 07:18 UTC 版)
ささき のぞむ 佐々木 望 | |
---|---|
プロフィール | |
本名 | 佐々木 望[1][2] |
愛称 | のぞむさん[3] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・広島県広島市[4] |
生年月日 | 1967年1月25日(57歳) |
血液型 | O型[5][6] |
職業 | 声優、歌手 |
事務所 |
インスパイア (ダーナワークス業務提携) |
公式サイト | 佐々木望 OFFICIAL WEB SITE |
公称サイズ(時期不明)[1] | |
身長 / 体重 | 160 cm / 50 kg |
活動 | |
活動期間 | 1986年[5] - |
デビュー作 | 短鬼(『ドテラマン』)[7] |
音楽活動 | |
活動期間 | 1989年 - |
ジャンル | J-POP、アニメソング、キャラクターソング |
職種 | 歌手 |
担当楽器 | ボーカル |
レーベル |
東芝EMI (1989年 - 1993年)、 メディア・レモラス (1995年 - 1996年)、 バップ (1997年) |
共同作業者 | NG5(1989年 - 1990年) |
経歴
日本ナレーション演技研究所の2期生に特待生として入学[5]。声優になったきっかけは大学に行こうと思って勉強をしていた頃にドラマに興味を持ち始めたという[9]。しかし「劇団とかってお金もかかるから無理だろうなあ」と思っていたという[9]。その頃、新人育成オーディションの受験を声優志望の友人に誘われ一緒にオーディションを受けたところ合格したからである[3][7][9]。
1980年代末から1990年代前半にかけては、『AKIRA』(鉄雄)、『ここはグリーン・ウッド』(蓮川一也役)、『おぼっちゃまくん』(柿野修平役)、『桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND』(桃太郎役)、『21エモン』(21エモン役)、『幽☆遊☆白書』(浦飯幽助役)、『うしおととら』(蒼月潮役)、『ゲンジ通信あげだま』(源氏あげだま/あげだマン役)、『キャプテン翼』(大空翼)、『銀河英雄伝説』(ユリアン・ミンツ役)など、多くの作品で主人公やメインキャラクターの声を演じた。1990年代は、声優雑誌やテレビ番組『はなきんデータランド』の人気声優ランキングで1位を獲得した。アニメ部門では『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助、OVA部門では『うしおととら』の蒼月潮がそれぞれ1位を獲得した。
1989年にテレビアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の主演男性声優5人で声優音楽ユニット「NG5」を結成。このユニットはアニメ業界のみならず、多くの一般マスコミに取り上げられるほどの人気となった。
アーツビジョン[12]を退所後、長い間フリーで活動していたが[2]、2001年に81プロデュースの所属となる。2013年11月をもって81プロデュース[1]を退所し、再びフリーとして活動することになった。
2014年11月4日、株式会社アールアールジェイは「kikubon(キクボン)」(声優による小説の朗読を聞くことができる、スマートフォン限定のサービス)において、『銀河英雄伝説』のOVAで唯一アニメ化されていなかった「ユリアンのイゼルローン日記」販売を発表した[13]。
2013年、東京大学文科一類に一般前期試験で合格し、声優の仕事のかたわら休学期間を挟みながら通学。2020年に法学部を卒業した[14][15]。卒業まで、入学していたことを公表していなかった。同年、全国通訳案内士(英語)を合格取得していることを発表した[16]。
人物
冷静な少年役から熱血野郎役、3枚目役まで、演じる少年の役柄は幅広い[5]。
趣味は読書、語学。特に英語は、海外でのアニメコンベンションで通訳を介さず英語でインタビューに答えるほどの実力であり、英語検定1級を取得していることを2009年に発表した。
声の変化
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年10月) |
「昔からヘンな声だから」と自分の声は嫌いだった[5]。小学生の時、初めて自分の声をテープに録って聞き、大きなショックを受けた[5]。その後、3日ぐらい喋らなかったぐらいで、1996年時点でもあまり好きではないという[5]。
かつては高めの声が特徴であったが、経歴を重ねるにつれ低くなっている。声の変化について、「煙草や酒で喉を壊した」「咽の手術をした」といわれていたが、佐々木はFC内で「手術はしていないし、するような病気もしていない」とコメントしている。近しい人々によると、実際は「ある作品で声を非常に酷使したため」とも言われる。佐々木本人は「その作品に迷惑がかかるといけないから」との理由で、公にコメントは行っておらず、今後もする予定はないという。
2008年4月に発売された声優雑誌『hm3 SPECIAL』において「叫びの多い役とライブが重なったことで喉が炎症を起こし、スケジュールの調整がきかず、仕事を続けた結果悪化した。若い頃からの発声法に無理があったと指摘され、トレーニングをして発声法を変えていった」と語っている。
ユニットメンバー
シリーズ一覧
- ^ 第1作(1987年)、第4作『'91』(1991年)
- ^ 第1作(1989年 - 1990年)、第2作『PEACH COMMAND 新桃太郎伝説』(1990年 - 1991年)
- ^ 第1期(1998年)、第2期『Glühen』(2002年)
- ^ 第1期『〜円盤石の秘密〜』(1999年 - 2000年)、第2期『〜伝説への道〜』(2000年)
- ^ 第1作(2001年 - 2002年)、第2作『新テニスの王子様』(2012年)、第3作『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』(2022年)
- ^ 第1シリーズ(2004年)、第3シリーズ(2008年)
- ^ 第1作(2005年 - 2009年)、第2作『がんばれ! おでんくん』(2013年 - 2014年)
- ^ 『ゼロ デュエル・マスターズ』(2007年)『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』(2013年)
- ^ テレビシリーズ(2007年)、特別編『リライト2 Lを継ぐ者』(2008年8月22日)
- ^ 第1期(2010年)、第3期『〜時を駆ける少年ハンターたち〜』(2012年)
- ^ 1stシーズン(2015年)、2ndシーズン(2021年)
- ^ 第1期(2020年)、第3期『アーバンラマ編』(2023年)、第4期『聖域編』(2023年)
- ^ 第1作(2021年 - 2022年)、第2作『勇気の宝箱』(2023年)
- ^ 『アーシアン』(1989年)[52]、『アーシアンⅡ EARTHIANⅡ』(1990年)[53]、『アーシアンⅢ』(1996年)[54]
- ^ 『ZERO』(1999年)、『F』(2000年)、『F.I.F』(2001年)、『NEO』(2002年)、『SEED』(2004年)、『PORTABLE』(2006年)、『SPIRITS』(2007年)、『WARS』(2009年)、『WORLD』『3D』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『GENESIS』(2016年)、『CROSSRAYS』(2020年)
出典
- ^ a b c 『日本タレント名鑑(2013年版)』VIPタイムズ社、2013年1月29日、170頁。ISBN 978-4-904674-04-8。
- ^ a b c 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、128-129頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ a b “『アニ民303人目』声優の佐々木望さん”. スワッチのアニメ日記. 日本テレビ. 2023年3月15日閲覧。
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- ^ a b c d e f g h 「[極東声優解体新書]Vol.14 佐々木望」『Magazine MEGU』1996年10月号、青磁ビブロス、1996年10月1日、40-45頁。
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- ^ a b c “佐々木 望”. 声優講演会. 東京声優アカデミー. 2019年10月22日閲覧。
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- ^ a b c d 鈴木倫太郎(編)「ジ・インタビュー 佐々木望」『月刊OUT』1989年12月号、みのり書房、1989年12月1日、80-81頁、雑誌01587-12。
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- ^ “声優”. 合同会社ダーナ・ワークス. 2021年3月25日閲覧。
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- ^ 佐々木望 Nozomu SASAKI [@nozomu_s_staff] (2020年3月28日). "【記・佐々木望】私事で恐縮ですが、このたび東京大学法学部を卒業しました。声優の仕事のかたわら通学と勉強をしてきました。センター試験から大学卒業まで、長かったようでとても短く感じます。濃密で豊かな時間でした。学べる環境にいられた幸せに深く感謝し、声の仕事を今後も頑張ってまいります!". X(旧Twitter)より2020年3月29日閲覧。
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