交渉人 真下正義 交渉人 真下正義の概要

交渉人 真下正義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 21:36 UTC 版)

交渉人 真下正義
NEGOTIATOR
監督 本広克行
脚本 十川誠志
原案 君塚良一
製作 亀山千広
出演者 ユースケ・サンタマリア
寺島進
小泉孝太郎
柳葉敏郎
水野美紀
ムロツヨシ
東根作寿英
高杉亘
松重豊
石井正則
西村雅彦
金田龍之介
八千草薫(特別出演)
國村隼
音楽 松本晃彦
撮影 佐光朗
編集 田口拓也
制作会社 ROBOT
製作会社 フジテレビジョン
ROBOT
東宝
スカパー・ウェルシンク
配給 東宝
公開 2005年5月7日
上映時間 128分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 42億円[1]
前作 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
次作 容疑者 室井慎次
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キャッチコピーは「He's back up?(彼は脇役だろ?)」「真下警視、出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ。弾丸ライナーより」「TOKYO SUBWAY PANIC!」。劇中の舞台となる地下鉄は、東京地下鉄(東京メトロ)をモデルとしている。

ストーリー

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の事件終結から数時間後、事件は始まっていた。

台場会社役員連続殺人事件の翌年(2004年との設定)のクリスマスイブの午後。大混雑している東京の地下鉄で、地下鉄運営会社・東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)の最新鋭試験車両クモE4-600(通称『クモ』)が、何者かに乗っ取られて地下鉄網を暴走し始めた。

警視庁は緊急対策会議を招集、第1級テロの可能性ありと見た捜査第一課の室井慎次管理官警視正)は、緊急対応メンバーの招集を指示、その司令塔として日本初の犯罪交渉人(ネゴシエーター)、真下正義交渉課準備室課長(警視)率いる刑事部交渉課準備室CICチームを、TTR総合司令室へ急行するよう命じた。

この作品の終盤で、室井管理官は新宿北警察署の特別捜査本部に呼び出されるが、これは踊るレジェンドムービー第2弾『容疑者 室井慎次』の事件へと間接的に繋がることになる。

ロケ地等

実際の御崎公園駅。作中でクモE4-600はこの付近に停車した(2008年12月26日撮影)。
実際の加島駅。作中では駅名標永田町駅に差し替えられ、階段には他の路線の案内表示が貼られた(2008年12月26日撮影)。

本作は東京の地下鉄内で起こるパニックを扱ったものであるが、地下鉄サリン事件を想起させることから東京地下鉄東京都交通局から撮影許可が下りなかった。そのため地下鉄内シーンの撮影は、札幌市営地下鉄埼玉高速鉄道横浜市営地下鉄JR西日本大阪市営地下鉄神戸市営地下鉄福岡市営地下鉄で行われた。

撮影場所が分散しており、かつ地下鉄構内での撮影には時間制限があることから、効率よく撮影するため撮影隊は役割ごとに4つの班に分かれ、それぞれ別の場所で同時に撮影を行った。特に神戸市・横浜市ではフィルム・コミッション活動が熱心であることなどから、大掛かりなシーンのほとんどは、神戸市営地下鉄および横浜市営地下鉄内で行われた。神戸市営地下鉄では海岸線で行われ、車両など大半は海岸線のものを使っている。そのため、実際の東京の地下鉄とは全く異なる描写が多い(対面式ホームの駅がモデルだが、ロケ地は島式ホームである点など)。

なお、東京地下鉄が撮影協力した映画作品は、前身の営団地下鉄時代に主人公が改札係(兼性犯罪者)を演じた『水のないプール』、本作から1年後に公開された『地下鉄に乗って』等がある。

地下区間であることは間違いないが、ロケ地の詳細は公表されていないため不明。作中では(建設中の)新宿駅という設定だが、現実には新宿三丁目駅にあたる。

都内での撮影シーンとしては、SAT隊員が暴走するクモE4-600を狙撃する為に幹線道路上にある地下鉄工事現場(道路覆工板を敷いてある箇所)に車を停めて降車するシーンがある。このシーンは東京都建設局第四建設事務所の撮影協力によるもので、クレジットタイトルにも撮影協力の表記がある。撮影当時、工事中だった東京都道311号環状八号線井荻トンネル練馬トンネル接続部上、現在の環八南田中交差点付近の路面で撮影が行われた。

キャスト

※役職等は2004年12月24日事件発生時。

  • 真下 正義 - ユースケ・サンタマリア
    • 警視庁刑事部交渉課準備室 課長(ネゴシエーター) 警視
  • 木島 丈一郎 - 寺島進
    • 警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査一係(SIT)係長 警視
  • 小池 茂 - 小泉孝太郎
    • 警視庁刑事部交渉課準備室CICルーム 係長 警部
  • 草壁中 - 高杉亘
    • 警視庁警備部警備第一課特殊部隊(警視庁SAT)中隊長 警視正
  • 眉田克重 - 松重豊
    • 警視庁警備部警備第二課特科車両隊爆発物処理班 班長 警視
  • 倉橋 大助 - ムロツヨシ
    • 警視庁刑事部交渉課準備室 交渉人補 警部補
  • 片岡 文彦 - 國村隼
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 総合指令長
  • 矢野 君一 - 石井正則
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 広報主任
  • 緒方 薫 - 甲本雅裕
  • 森下 孝治 - 遠山俊也
    • 警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
  • 室井 慎次 - 柳葉敏郎
    • 警視庁刑事部捜査第一課 強行犯(三-十係)担当管理官 警視正
  • 柏木 雪乃 - 水野美紀
    • 警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
  • 安住 武史 - 大和田伸也
    • 警視庁組織犯罪対策部 部長 警視監
  • 町屋 忠正 - 辻萬長
  • 菅野 - 矢島健一
    • 警視庁公安部 部長 警視長
  • 片岡 智代 - 八千草薫(特別出演)
    • 片岡文彦の母
  • 前主 十路 - 西村雅彦
    • クラシック指揮者
  • 熊沢 鉄次 - 金田龍之介
    • 元東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 運行ダイヤ編成担当者(通称:線引屋)
  • 長田 篤嗣 - 中村育二
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 運輸指令長
  • 山越 孝雄 - 小林隆
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 施設指令長
  • 蒲生 克哉 - 樋渡真司
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 電力指令長
  • 清水 将介 - 若杉宏二
    • 東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 車両指令長
  • 宮武 久美子 - 神野美紀
    • 警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部
  • 渡辺 敬祐 - 石田剛太
    • 警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補
  • 三島 希美 - 清水智子
    • 警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補
  • 上戸 伸也 - 古山憲太郎 
    • 警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補

  1. ^ 映画制作者連盟2005統計
  2. ^ TOMY. “プラレール 新製品情報”. プラレール公式ウェブサイト. 2017年9月4日閲覧。
  3. ^ 東宝 映画トピックス” (2005年6月12日). 2013年4月29日閲覧。


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