交渉人 真下正義 作品用語

交渉人 真下正義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 21:36 UTC 版)

作品用語

東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)
劇中に登場する元政府系の地下鉄会社。東京地下鉄(東京メトロ)がモデルとされており、実際の東京メトロの駅名(但し東大前駅→本郷駅、三越前駅→日本橋室町駅、後楽園駅→小石川駅という様に、駅名が変更されている駅もある)や路線図、案内サインが登場している(元政府系という点も同じである)。渋谷線(銀座線)、八重洲線(丸ノ内線)、目黒線(日比谷線)、東陽線(東西線)、代々木線(千代田線)、桜田門線(有楽町線)、九段下線(半蔵門線)、白金線(南北線)の8路線を運行し、さらに現在・仮称14号線(副都心線、仮称13号線)の建設を進めている(括弧内はモデルとなった路線名)。ロゴは帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代のSマークをモデルにしている。
また、TTRの車両として主に神戸市営地下鉄海岸線5000形車両が登場するが、カラーリングは一緒でマークだけが異なり、さらに10両編成にされている(実車は4両)。実車はLEDによる行き先表示だが、撮影時には方向幕(シールで代行)になっている。その他、横浜市営地下鉄札幌市営地下鉄の車両も登場するが、マークはそのままになっている。また、TTRの駅名以外にも、東陽線の駅では番線標に「西船橋津田沼東陽勝田台方面」と書かれており、一部の直通先路線名も名称が変更されている。
クモE4-600
TTRが開発中の試験車両。搭載されているコンピューターによって線路の幅(軌間)が異なる路線でも自由に走ることができるフリーゲージトレイン(GCT)である。輪距の変更は作品公開時点(2005年時点)で実用化されているGCTとは異なり、車両が停止した状態で自らの車体をジャッキらしきもので持ち上げて行う。バッテリーを搭載している蓄電池電車であり、外部からの送電が停止したり、非電化路線でも走行が可能。車輪に発電機を備え、走行中に充電することができる。屋根部分に搭載されているパンタグラフは高さ調節が可能で、架線が高い地上路線でも走行が可能。また起倒式の集電靴を備え、第三軌条方式の路線にも対応する。車体の正面(赤く光っている部分)、側面、後部にカメラが搭載されている。
車体色はくすんだ銀色で、運転台付近の外観は南海電気鉄道50000系電車ラピート」に似ており、実際にラピートと南満洲鉄道で「あじあ」号を牽引した「パシナ形蒸気機関車」をデザインモチーフとしている。
クモE4-600の性能や車体の構造はあくまで架空の設定であり、同様の構造の車両は作品公開時点で実在しない。
新東京鉄道(新東線)
東京都内に4路線を運行している地下鉄事業者。TTRと共に地下鉄路線において路線のカラーコードと路線記号・駅番号制を実施している。都営地下鉄がモデルとされており、こちらはオリジナルのままの路線名を用いている。
真下のPC
小道具(持ち道具)として真下が劇中で使用しているノートPCは、IBMThinkPad X40である。真下のノートPCは、1997年の『踊る大捜査線』TVシリーズの頃から、一貫してThinkPadの上位機種を貫いている。また、これに関連して本作ではインテルが特別協賛しており、筐体には、通常のものよりかなり大きなサイズの同社の「セントリーノ・モバイル・プロセッサ」ステッカーが貼り付けられている。曖昧さ回避機能がある百科事典がインストールされており、犯人のキーワードに関しての検索などにあたった。
脇線
営業路線以外の路線。劇中ではその存在が重要機密であるかのように扱われているが、同じ軌間の複数の路線に跨って車両を回送したりイベント列車を運行するなどの際に使用する非営業用線路は現実にも各所に実在しており、こちらはその存在も公表されている。なお現実においては「脇線」という表現は用いられておらず、「短絡線」や「連絡線」などの呼称が劇中のそれに近い。詳細及び関連事項については、軍事に関する都市伝説東京地下秘密路線説を参照。
ダンパ
車両待機用の線路。現実においては「留置線」「電留線」など(または総じて「側線」)と呼ぶのが一般的で、単に「ダンパ」というと車体・台車車止めなどに使われている防振装置緩衝装置など全く別のものを指す。終点に到着した列車が乗客や貨物を全て降ろした後、後続や対向の列車に道を空けるためにこの線路に入って次の運行まで待機する、という使われ方が多く、その待機時間を利用して乗務員の移動や交代、簡単な車内清掃などを行うことがある。
ATO(Automatic Train Operation)
自動列車運転装置の略称。運転士のボタン操作で列車が発車し、地上側・車両側双方のセンサーで列車の位置を検知しながら「力行→惰行→減速→駅定位置での停車」の運転操作を自動で行う。
劇中では、ATO全体を制御する指令室のコンピューターシステムが誤作動して機能を停止した為、指令室からの指示で各列車がATOを解除し手動運転を行う、という描写があるが、現実のATO使用路線においても、訓練や乗務員の技量を維持する等の目的で、日頃から限定的に手動運転が行なわれている場合が多く、ATOが無くてもある程度の運行はできるようになっている(ATOの詳細は「自動列車運転装置」を参照)。
線引き屋
ダイヤグラムを作成する職業の人物。作中ではダイヤ改正に向けて基本ダイヤを作成する部門(いわゆる「スジ屋」)と緊急時に臨時ダイヤを組む部門が同じように描かれているが、現実ではそれぞれは全くの別部門で、前者はあくまで基本ダイヤを作成するだけの専門職で、後者はスジ屋が作成した基本ダイヤを元に日常的に運行を管理している輸送指令が車庫や駅などの現場で相談しつつ、ダイヤを修正して臨時ダイヤを組んでいる(詳しくは鉄道運行計画運転整理も参照)。そのため緊急時の度にスジ屋が呼ばれることは基本的にない。

  1. ^ 映画制作者連盟2005統計
  2. ^ TOMY. “プラレール 新製品情報”. プラレール公式ウェブサイト. 2017年9月4日閲覧。
  3. ^ 東宝 映画トピックス” (2005年6月12日). 2013年4月29日閲覧。






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