マトウダイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 04:59 UTC 版)
マトウダイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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マトウダイ Zeus faber
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
DATA DEFICIENT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Zeus faber Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
John dory St. Peter's fish | ||||||||||||||||||||||||||||||
マトウダイの分布域
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名称
地方名に、カガミダイ(福島県、千葉県)、ハツバ(千葉県小湊)、カネタタキ(新潟県、愛媛県宇和島市)、クルマダイ(新潟県、富山県、石川県、福井県)、モンダイ(石川県能登町宇出津)、バト(福井県)、バトウ(京都府与謝郡[1]、島根県)、ツキノワ(鳥取県)、オオバ(山口県萩市)、ホンマト(愛知県豊橋市)、マトウオ(和歌山県太地)、マトハギ(和歌山県串本)、マトウ(兵庫県)、ワシノイオ(福岡県)などがある[3]。
漢名は「海魴」、別名に遠東海魴、日本的鯛、月亮魚などがあり、英語のdoryに基づく多利魚という言い方もある。
本種は英語で「John dory」と呼ばれるがその起源ははっきりわかっておらず、フランス語の「jaune d'orée(黄色い辺縁をもつもの)」など、由来については諸説ある[4]。一方、ドイツ語(Petersfisch)・フランス語(Saint-Pierre)・スペイン語(pez de San Pedro)など他の複数の言語では、キリスト教における十二使徒の一人、聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれる[4]。聖ペトロは貢物のお金をマトウダイの口から取り出したとする伝承があり、本種の黒色斑はこのときにつけられた聖ペトロの指紋に見立てられている[4]。また、英語でも的に見立てた「target perch」という別名もある。
分布・生態
マトウダイは西部太平洋・地中海・インド洋・東部大西洋に分布する海水魚である[2]。日本の近海にも多く、本州中部から東シナ海にかけての沿岸域に生息する。温暖な海の海底付近で暮らす底生魚で、群れは作らず単独で遊泳していることが多い[5]。
通常の食性は魚食性で、ときおり甲殻類や頭足類を捕食する[5]。産卵は冬から春にかけて行われ、具体的な時期は地域によって異なる。卵は分離性浮性卵で、仔魚および稚魚は浅い海で成長した後[5]、次第に水深50-150mの深みに移行する。成長は比較的遅く、性成熟には4年を要することもある[5]。
固有名詞の分類
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