マイケル中村 選手としての特徴・人物

マイケル中村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 23:54 UTC 版)

選手としての特徴・人物

変則サイドスローで、最速150km/hの速球スラーブスライダー等。

自身の変則的な投球フォームについては「1997年の肘の手術がきっかけで、フォーム改造を迫られた結果行き着いたフォームであり、野球をやっている子供たちには絶対に参考にしてほしくない」と語っている[17]

日本ハム時代は、主に中嶋聡とバッテリーを組んだ。当時の日本ハムは、髙橋信二鶴岡慎也が先発捕手として起用されていたが、中嶋以外とバッテリーを組んだ試合では極端に制球に苦しむなど相性が悪かったため、リリーフ登板する際はバッテリーごと交代していた(この為、中嶋は一時期リリーフ捕手と呼ばれていた)。また、試合状況で中嶋とバッテリーを組めない場合は、髙橋、鶴岡に中嶋がベンチからサインを送り、マイケルをリードしたこともあった[18]。巨人時代、埼玉西武時代は中嶋がいないため、決め球のスラーブをほとんど投げられず、成績が低迷してしまった。

選手やコーチとの会話は問題なくできるが、日本国外での生活が長く日本語自体は苦手であるため、普段は英語と片言の日本語で喋るため通訳を用いている[19]。また、日本国籍を有し、ドラフト指名を経て入団した選手でありながら日本プロ野球選手会には労働組合・社団法人ともに入会していなかった。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2003 MIN 12 0 0 0 0 0 0 1 1 ---- 62 12.2 20 4 2 0 1 14 0 0 11 11 7.82 1.75
2004 TOR 19 0 0 0 0 0 3 0 2 .000 114 25.2 27 7 7 0 2 24 3 0 23 21 7.36 1.32
2005 日本ハム 32 0 0 0 0 3 0 1 9 1.000 175 46.2 32 2 8 1 2 47 1 0 12 12 2.31 0.86
2006 64 0 0 0 0 5 1 39 4 .833 270 65.2 55 5 20 2 4 67 2 0 16 16 2.19 1.14
2007 56 0 0 0 0 1 1 34 2 .500 235 58.1 42 4 14 2 4 49 2 0 15 14 2.16 0.96
2008 46 0 0 0 0 2 2 28 2 .500 186 46.1 32 2 12 0 6 47 0 0 11 11 2.14 0.95
2009 巨人 29 0 0 0 0 1 2 0 5 .333 126 27.2 34 5 9 0 3 28 0 0 19 19 6.18 1.55
2010 37 0 0 0 0 1 0 1 5 1.000 168 42.0 35 4 9 0 1 33 0 0 12 9 1.93 1.05
2011 7 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 35 8.1 9 0 1 0 2 3 0 0 4 4 4.32 1.20
2012 西武 17 2 0 0 0 0 3 1 4 .000 96 22.0 22 1 7 1 2 20 3 0 12 7 2.86 1.32
MLB:2年 31 0 0 0 0 0 3 1 3 .000 176 38.1 47 11 9 0 3 38 3 0 34 32 7.51 1.46
NPB:8年 288 2 0 0 0 14 9 104 31 .609 1291 317.0 261 23 80 6 24 294 8 0 101 92 2.61 1.08
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

NPB

表彰

NPB

記録

MLB初記録
NPB初記録
  • 初登板:2005年3月29日、対西武ライオンズ2回戦(札幌ドーム)、7回表2死に2番手として救援登板、2/3回3失点
  • 初奪三振:2005年4月13日、対西武ライオンズ6回戦(インボイスSEIBUドーム)、9回裏に小関竜也から
  • 初セーブ:2005年5月3日、対西武ライオンズ7回戦(インボイスSEIBUドーム)、7回裏に2番手として救援登板・完了、3回2失点
  • 初勝利:2005年5月7日、対阪神タイガース2回戦(札幌ドーム)、12回表に6番手として救援登板・完了、1回無失点
  • 初ホールド:2005年5月25日、対広島東洋カープ2回戦(広島市民球場)、7回裏無死に4番手で救援登板、2回無失点
  • 初先発登板:2012年9月2日、対千葉ロッテマリーンズ18回戦(西武ドーム)、4回3安打1失点(自責点0)
NPB節目の記録
NPBその他記録

背番号

登録名

  • MICHEAL (マイケル、2005年 - 2008年、2010年 - 2012年)
  • M.中村 (マイケル なかむら、2009年)

代表歴

  • 2000年オリンピック野球オーストラリア代表

  1. ^ 「MICHAEL」ではなく、「MICHEAL」である。インタビュー等で本人は「父親が間違えたんじゃないですかね」と答えているが、父親によると「ローマ字読みでも読みやすいように付けた」。
  2. ^ MICHEAL (中村 マイケル) (埼玉西武ライオンズ) | 個人別年度成績 - NPB.jp 日本野球機構
  3. ^ 中村マイケル・大島裕行 2選手が引退を表明 - 埼玉西武ライオンズ(2012年10月2日)
  4. ^ 日本をルーツに持つメジャーリーガーたち Archived 2014年11月2日, at Archive.is
  5. ^ 日本国籍を持ち、かつ日本のプロ野球でプレーした経験がなかったため、獲得するためにはドラフト会議で指名する必要がある。
  6. ^ アルファベット7文字の登録名は、字数制限などで正しく表記されないことがある。実際に、2007年まで6文字までしか表示できなかった西武ドームの電光掲示板では「MICHEL」と表記されていたことが確認されている。また、阪神甲子園球場や西武在籍時の西武ドームなどではカタカナの「マイケル」と表記されたことがある。
  7. ^ 2014年平野佳寿が40セーブを挙げ、更新するまで記録を保持していた。
  8. ^ 一説では、高年俸がネックになったとされている。[リンク切れ]
  9. ^ 巨人では同姓の選手が存在する場合を除き、ファーストネームやニックネームでの選手登録を原則として認めていなかったため。ただし巨人主催全試合を中継する日本テレビの野球中継では「マイケル」と表記されたことがある。
  10. ^ 例えばアレックス・ラミレスは「A.ラミレス」と表記されている。
  11. ^ 選手獲得について”. 埼玉西武ライオンズ (2011年12月23日). 2011年12月23日閲覧。
  12. ^ 2012年度 任意引退選手”. 日本プロ野球機構 (2012年10月9日). 2012年10月9日閲覧。
  13. ^ 【日本ハム】中嶋、引退セレモニー「最後に日本シリーズまで連れて行って」”. スポーツ報知 (2015年10月1日). 2015年10月1日閲覧。
  14. ^ Australian roster announced”. theABL.com (2018年2月19日). 2018年3月1日閲覧。
  15. ^ 豪州代表のマイケル中村コーチ、侍J・稲葉監督らとの再会に笑顔「会えてうれしかった」”. Sanspo.com (2018年3月1日). 2018年3月3日閲覧。
  16. ^ マイケル・中村|オーストラリア代表”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2023年3月18日閲覧。
  17. ^ 『FIGHTERS magazine』2008年10月号より
  18. ^ 一例として、2007年9月24日の対福岡ソフトバンクホークス戦(札幌ドーム)の4-4で迎えた9回表二死、一打負け越しのピンチの場面で日本ハムはマイケルを起用した。しかし9回裏には打力のある捕手・髙橋信二に打順が回るため、髙橋はそのままにして中嶋が一球毎にベンチから髙橋にサインを送った。結果はマイケルが打者1人を討ち取ってこのピンチを凌ぎ、予定通り髙橋は次打席終了をもって中嶋と交代した。
  19. ^ 「パ・リーグ最多セーブ王」 マイケル中村 | Cheers インタビュー 2010年8月10日閲覧


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