青酸カリとは? わかりやすく解説

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せいさん‐カリ【青酸カリ】

読み方:せいさんかり

シアン化カリウム俗称


物質名
シアン化カリウム
慣用名
青酸カリ
化学式
KCN
原子量
65.1
融点(℃)
634.5
密度(g/cm3
1.52

無色個体溶けやすい。青酸カリという劇薬として、一般に知られている。

シアン化カリウム

(青酸カリ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 01:55 UTC 版)

シアン化カリウム
識別情報
CAS登録番号 151-50-8 
EC番号 205-792-3
国連/北米番号 1680
RTECS番号 TS8750000
特性
化学式 KCN
モル質量 65.12 g/mol
外観 白色結晶
密度 1.52 g/cm3
融点

634 °C, 907 K, 1173 °F

沸点

1625 °C, 1898 K, 2957 °F

への溶解度 71.6 g/100 ml (25 ℃)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -113.0 kJ mol-1
標準モルエントロピー So 128.49 J K-1 mol-1
標準定圧モル比熱, Cpo 66.27 J K-1 mol-1
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 0671
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
EU分類 猛毒 (T+)
環境への危険性 (N)
EU Index 006-007-00-5
NFPA 704
0
4
0
Rフレーズ R26/27/28, R32, R50/53
Sフレーズ (S1/2), S7, S28, S29, S45, S60, S61
引火点 不燃性
発火点 無し
半数致死量 LD50 5 - 10 mg kg (ネズミマウスウサギ)[1]
関連する物質
その他の陰イオン シアン酸カリウム
チオシアン酸カリウム
その他の陽イオン シアン化ナトリウム
関連物質 シアン化水素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シアン化カリウム(シアンかカリウム、 Potassium cyanide)、青酸カリウム(せいさんカリウム)は、青酸カリ(せいさんカリ)、青化カリ(せいかカリ)とも呼ばれ、毒物の代名詞的存在だが工業的に重要な無機化合物である。毒物及び劇物指定令で「シアン化合物」として毒物に指定されている。

性質

化学式 KCN で表される代表的なシアン化アルカリ化合物。固体はカリウムイオンとシアン化物イオンよりなるイオン結晶である。シアン化物イオン中の炭素と窒素は三重結合を形成している。

白色の粉末状結晶潮解性があり、水は易溶、メタノールエタノールグリセリンに少溶。水溶液は強アルカリ性を示す。溶解度は、文献によっては溶液100g中に溶解する最大質量として41.7g/100g(26℃)という値が見られる。しかし、表は100gに溶解する最大質量を、出典から挙げている。

乾燥状態では無臭だが、潮解により空気中の二酸化炭素と反応し、シアン化水素を放出しながら炭酸カリウムに変化するため、シアン化水素による特徴的な臭気を発する。特に太陽光に当たる状態では反応が進み易いため、空気に触れないように、太陽光に当たらないように保管する必要がある。

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  • 青酸カリ

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:38 UTC 版)

    サンゴ礁」の記事における「青酸カリ」の解説

    ダイバーにとって一種憧れであるメガネモチノウオナポレオンフィッシュ)は、高級食材としても有名である。これを漁獲するためにシアン化カリウム(青酸カリ)を使用する漁業者がおり、そのためにインドネシアなどのサンゴ礁ぼろぼろになっている

    ※この「青酸カリ」の解説は、「サンゴ礁」の解説の一部です。
    「青酸カリ」を含む「サンゴ礁」の記事については、「サンゴ礁」の概要を参照ください。

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