正義論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/21 08:05 UTC 版)
正義論(せいぎろん)
- アメリカの哲学者ジョン・ロールズの著作、『正義論』(原題:A Theory of Justice)。
- 1に端を発する同名の規範政治理論の研究分野の一つ。社会正義(英語:social justice)。
- 法哲学 における最古の問題領域の一つ。以下に記述。
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正義論(せいぎろん)は、法哲学における最古の問題領域の一つである。
論じられる項目は次のとおり。
- どのような行為が既存のルールに照らして「正しい」のか。
- どのようなルールが「(ありうべき)正しさの規準」に照らして「正しい」のか。
- そもそも 「正しさの規準」 というものは存在するのかどうか、もし存在するのであれば一体どのようなものなのかという規準。
一般に、法価値論を含む広義の倫理学は、規範的部門と分析的部門とを区別する。正義論をめぐっても同様に規範的法価値論とメタ法価値論(分析的法価値論)という二つの分野を区別することが可能である。おもに前述の 1. と 2. のレベルが規範的法価値論の対象となり、3. のレベルがメタ法価値論の対象となる。
正義論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 13:51 UTC 版)
井上によれば、普遍主義的正義理念(the universalistic idea of justice)の根幹は普遍化不可能(non-universalizable)な差別の排除であり、反転可能性テストはその前提である。井上は反転可能性テストにおいては、自他の身体的・社会的条件だけでなく、主観的な選好や価値観をも入れ替えることを想定しなければならないという点を強調する。例えば虐待をされて喜ぶマゾヒストが他者を喜ばせるためと称して他者に虐待を与えることは(自分の主観を他者と交換せずそのまま維持する前提に立っているため)正当化されない。井上は主観的な条件を含めて自他の反転をすることは困難だと認めた上で、「普遍主義的正義理念が課す自他の視点の反転可能性テストは、自我の檻からわれわれを離脱させないとしても、自我の檻の内部でのわれわれの倫理的自己変容を促す」とする。
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