社会思想と他の用語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 21:15 UTC 版)
「社会思想」の記事における「社会思想と他の用語との関係」の解説
「社会思想」と「政治思想」の違いは、河合のモデルから言えば、目的と手段の関係にある。つまり社会思想は目的であり、政治思想は目的達成の手段、方法である。現実の思想では目的を述べるとともに、手段についても述べることが多く、社会思想であるとともに、政治思想であることが多い。 現在問題となっているのは哲学、倫理学、法哲学、政治哲学、経済哲学などで影響を増しつつある「正義論」と「社会思想」との違いである。どちらも理想の社会とか状態を述べるが、社会思想はその社会像を述べるのに対して、正義論は原理を述べる。具体的な著作で比較すれば、社会思想書では現存社会の分析や政治思想や社会運動をも加えて叙述するのに対して、正義論の書ではそういう叙述はなく、原理の可否、妥当性のみを論ずる。
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