社会心理学での研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 08:52 UTC 版)
社会心理学の分野で忠誠心は、1980年に組織コミットメント(英語版)という操作性の高い概念が輸入されて以来、盛んに研究されている。 組織コミットメントとは、「ある特定の組織に対する個人の同一化および 関与の強さ」が代表的な定義とされているが、研究者や目的によって定義は変化するため一概には言えない。分かりやすく書くと「組織に対して、どれだけ貢献したいのか」という傾向のことである。 ベッカーは組織コミットメントを情緒的、功利的な要素で分類し、その後、メイヤーとアレンが感情的要素、存続的要素、規範的要素に再分類を行った。感情的要素は組織への愛着,存続的要素とは給金などの損得、規範的要素とは、それまでの研究に無かった義務感・倫理観等の規範に従い、そうすべきだからするという概念である。 これらの研究の結果によって、OCQ(Organizational. Commitment Questionnaire)という尺度を用いて、従業員などの組織への忠誠心、貢献意識(コミットメント)の傾向と高さをはかることが可能となっている。
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