個人資産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 05:20 UTC 版)
「マハトマ・ガンディー」の記事における「個人資産」の解説
ガンディーは金融資産も不動産も、全く持っていなかった。個人的な所有物は、以下のものだけだった。 インド綿布の衣と草履。 眼鏡と入れ歯。 竹の杖。 糸車。糸車を廻すガンディーのイメージは、ライフ誌1945年3月25日号の表紙を飾り、世界的に著名となった。政治指導者の彼が自ら糸を紡ぐのは、インド綿花を輸入加工してインドに再輸出するイギリスの植民地経済政策に対する抵抗の意思表示であり、また彼の「働かない日に食べるパンは、盗んだパンである」という信条の実践であった。 いわゆる「見ざる言わざる聞かざる」の三猿の像。日本人から貰ったものという。 人と会う約束の時間に遅れないための、インガーソルの懐中時計。紐で首にかけていた。 携帯用便器。彼はインドの平均寿命の短さは、野糞があたりまえの国民の衛生観念の欠如のためであると信じており、ガンディーがいかに衛生を重んじているかを示す意味があった。 食事のための乳をとる雌ヤギが1匹。 習字用の鉛筆と、古い封筒を切り開いた練習用紙。鉛筆は、かならずちびて持てなくなるまで使った。物を無駄にすることは、それを作るための同胞の労働をないがしろにすることになるという思想からであった。 一冊の『バガヴァッド・ギーター』。 彼はこれらを側近に持たせ、ガンディーの行くところには必ず携帯便器を担ぎ、ヤギを曳いた弟子が従った。
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