ポテンシャル・エネルギーとは? わかりやすく解説

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ポテンシャル‐エネルギー


ポテンシャルエネルギー

英訳・(英)同義/類義語:potential energy

一般的には、ある仕事変換することができるエネルギーの高い状態。位置エネルギーや、生体内における細胞膜内外イオン濃度差など。

位置エネルギー

(ポテンシャル・エネルギー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 04:38 UTC 版)

古典力学
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。2020年8月

質点に働くが位置エネルギーの微分係数として表されることから、運動方程式とそこから導入された公式を見る限りにおいては、位置エネルギーの始点と終点での値の差だけが物理的な意味を持つ。従って、適当な積分定数を位置エネルギーにあらかじめ加えておいても構わない。ただし、特殊相対性理論においては、電磁気学との整合性から、厳密には位置エネルギーの基準値の設定には注意が必要である。

例として、手でボールを持ち上げて、静かに離す時を考える。ボールは重力に従って下に落ちる。

ここで、このボールがもつエネルギーに着目する。ボールを持ち上げた時、そのボールは位置エネルギーを得たと考える。得たエネルギーの大きさは、ボールを持ち上げるのに必要としたエネルギーに等しい。そしてボールを支える手が離れた瞬間、位置エネルギーは運動エネルギーに変化し始める。運動エネルギーとは物体が動いているときに持つエネルギーである。ボールが落ちていくにつれて位置エネルギーは減少し、代わりに運動エネルギーが増えていく。位置エネルギー+運動エネルギー、つまり物体が持つエネルギーの全てのことを力学的エネルギーという。

落下する物体のエネルギーの移り変わり

図は落下する物体のエネルギーの移り変わりを表している。h は物体のある高さ、t時間Epot は位置エネルギー、Ekin は運動エネルギー、Etot は力学的エネルギーである。物体の落下に伴って、位置エネルギー(黄色い部分)は減少し、運動エネルギー(青い部分)は増加する。

ここで重要なのはボールが落下している間、力学的エネルギーは常に一定で変わらないということである。物体が動くときには、エネルギーの種類は変わるがその総量は増えたり減ったりしない。この法則を力学的エネルギー保存則と呼ぶ。運動エネルギーをK、位置エネルギーをU、力学的エネルギーをEとすると、K+U=Eと表される。これはニュートン力学3法則から導くことができる。

重力による位置エネルギー

地表付近において、質量m の物体が基準面から h だけ高い位置にあるとする。その物体が持つ位置エネルギーは、重力加速度を定数 -g とおくと


ポテンシャルエネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 01:03 UTC 版)

ポテンシャル」の記事における「ポテンシャルエネルギー」の解説

式(1)について、F は力なので、これに関して質量 m の質点(簡単のため1質点想定)の運動方程式は、 F = m d 2 r d t 2 = − ∇ V {\displaystyle {\boldsymbol {F}}=m{\mathrm {d} ^{2}{\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t^{2}}}=-\nabla V} となる。d2r /dt 2 は質点加速度である。真中右辺それぞれ dr /dt をかけ、時間 t で積分すると次の式を得る。 1 2 m ( d r d t ) 2 + V ( r ) = c o n s t a n t {\displaystyle {1 \over 2}m\left({\mathrm {d} {\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t}}\right)^{2}+V({\boldsymbol {r}})=\mathrm {constant} } これは、 d d t ( d r d t ) 2 = 2 d r d t ⋅ d 2 r d t 2 {\displaystyle {\mathrm {d} \over {\mathrm {d} t}}\left({\mathrm {d} {\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t}}\right)^{2}=2{\mathrm {d} {\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t}}\cdot {\mathrm {d} ^{2}{\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t^{2}}}} 及び、 d d t V ( r ) = d r d t ⋅ ∇ V ( r ) {\displaystyle {\mathrm {d} \over {\mathrm {d} t}}V({\boldsymbol {r}})={\mathrm {d} {\boldsymbol {r}} \over {\mathrm {d} t}}\cdot \nabla V({\boldsymbol {r}})} から求められるconstant時間 t に関して積分から出てくる定数である。これは積分して得られた式の左辺において、第一項が運動エネルギーであり、それと第二項の V (r)との和が一定であることを意味し、この場合、V (r)のことをポテンシャルエネルギー(位置エネルギー)と呼ぶ。形式上ポテンシャルと同じ形だが、この時のV (r)のr は質点位置であり、r = r (t)である。

※この「ポテンシャルエネルギー」の解説は、「ポテンシャル」の解説の一部です。
「ポテンシャルエネルギー」を含む「ポテンシャル」の記事については、「ポテンシャル」の概要を参照ください。

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