ポテンシャルエネルギー関数とは? わかりやすく解説

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ポテンシャルエネルギー関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/12 08:17 UTC 版)

モースポテンシャル」の記事における「ポテンシャルエネルギー関数」の解説

モースポテンシャル関数形は V ′ ( r ) = D e ( 1 − e − a ( r − r e ) ) 2 {\displaystyle V'(r)=D_{\mathrm {e} }\left(1-e^{-a(r-r_{\mathrm {e} })}\right)^{2}} である。ここで r {\displaystyle r} は原子間距離r e {\displaystyle r_{\mathrm {e} }} は平衡結合距離D e {\displaystyle D_{\mathrm {e} }} はポテンシャル井戸深さwell depth, 解離状態の原子基づいて定められる)、 a {\displaystyle a} はポテンシャルの幅を調整する定数である( a {\displaystyle a} が小さいほど井戸広くなる)。結合解離エネルギー井戸深さ D e {\displaystyle D_{\mathrm {e} }} から零点エネルギー E 0 {\displaystyle E_{0}} を引くことで計算できる結合強度を見るには V ′ ( r ) {\displaystyle V'(r)} を r = r e {\displaystyle r=r_{\mathrm {e} }} のまわりでのテイラー展開すればよい。2階導関数D e a 2 {\displaystyle D_{\mathrm {e} }a^{2}} となるので、パラメータ a {\displaystyle a} は a = k e / 2 D e {\displaystyle a={\sqrt {k_{\mathrm {e} }/2D_{\mathrm {e} }}}} と表せる。ここで k e {\displaystyle k_{\mathrm {e} }} は r = r e {\displaystyle r=r_{\mathrm {e} }} 付近調和振動みなしたときのばね定数である。 ポテンシャルエネルギー基準点のとり方に任意性があるから、定数の加減によりモースポテンシャル関数形は何通りにも書くことができる。原子界面相互作用場合は、基準点調節して V ( r ) = V ′ ( r )D e = D e ( 1 − e − a ( r − r e ) ) 2 − D e {\displaystyle V(r)=V'(r)-D_{\mathrm {e} }=D_{\mathrm {e} }\left(1-e^{-a(r-r_{\mathrm {e} })}\right)^{2}-D_{\mathrm {e} }} のように改良できる。これは V ( r ) = D e ( e − 2 a ( r − r e ) − 2 e − a ( r − r e ) ) {\displaystyle V(r)=D_{\mathrm {e} }\left(e^{-2a(r-r_{\mathrm {e} })}-2e^{-a(r-r_{\mathrm {e} })}\right)} と書かれることが多い。この場合 r {\displaystyle r} は界面から垂直に測った位置表しポテンシャルは r {\displaystyle r} が無限大のときゼロ極小点(つまり r = r e {\displaystyle r=r_{\mathrm {e} }} )のとき − D e {\displaystyle -D_{\mathrm {e} }} をとる。この形に書くと、モースポテンシャルによって与えられる力が短距離での斥力第1項)と長距離での引力(第2項)との組み合わせであることが明瞭になる。この点はレナード-ジョーンズ・ポテンシャル類似している。

※この「ポテンシャルエネルギー関数」の解説は、「モースポテンシャル」の解説の一部です。
「ポテンシャルエネルギー関数」を含む「モースポテンシャル」の記事については、「モースポテンシャル」の概要を参照ください。

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