ヤング≒アダルト
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| ヤング≒アダルト | |
|---|---|
| Young Adult | |
| 監督 | ジェイソン・ライトマン |
| 脚本 | ディアブロ・コーディ |
| 製作 | ディアブロ・コーディ リアンヌ・ハルフォン メイソン・ノヴィック ジェイソン・ライトマン ラッセル・スミス シャーリーズ・セロン(クレジット無し) |
| 製作総指揮 | ヘレン・エスタブルック ネイサン・カヘイン ジョン・マルコヴィッチ スティーヴ・M・レイルズ |
| 出演者 | シャーリーズ・セロン パットン・オズワルト パトリック・ウィルソン |
| 撮影 | エリック・スティールバーグ |
| 編集 | デイナ・E・グローバーマン |
| 製作会社 | ライト・オブ・ウェイ・フィルムズ マンデート・ピクチャーズ ミスター・マッド |
| 配給 | パラマウント映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 94分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $12,000,000[1][2] |
| 興行収入 | $18,351,027[1] |
『ヤング≒アダルト』(英: Young Adult)は、ジェイソン・ライトマン監督、ディアブロ・コーディ脚本による2011年のアメリカ合衆国の映画である。ライトマン監督、コーディ脚本の組み合わせは『JUNO/ジュノ』(2007年)以来2度目である。シャーリーズ・セロンがゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。
あらすじ
37歳のメイビスは、都会のミネアポリスでヤングアダルト小説の作家として暮らしていた。しかし連載は打ち切りとなり最終話の執筆を始めるが、そんなメイビスに昔交際していたバディから一通のメールが届く。メールはバディの赤ちゃんの誕生パーティへの招待であった。元恋人からのメールに戸惑いながらも、復縁を期待したメイビスはポメラニアンのドルチェと共にミニクーパーに乗り込み、ティーンエイジ・ファンクラブの「ザ・コンセプト」を聞きながら、片田舎の故郷マーキュリーへ向かう。
マーキュリーへ到着するや、実家に顔も出さずバディと合う約束をする。途中バーで同窓のマットに声をかけられる。マットは学生時代のいじめが原因で下半身障害者として暮らしていた。メイビスはあまり覚えていないが、マットは学生の頃ロッカーが隣であったため、メイビスに憧れていた。バディと再会したメイビスは会う度に積極的に迫るが、家族愛に満たされているバディに想いは届かない。憂さ晴らしにメイビスはマットを度々酒に付き合わせ、互いに自身の性格難を認めるなど相談相手となってゆく。
赤ちゃんの誕生パーティー当日、メイビスは勝負服でバディ・ベス夫妻の自宅へ向かう。地元の友人やメイビスの両親など大勢が集まる中、メイビスはバディと二人きりになり告白・キスを迫るがバディに痛烈に拒否・批判される。ベスが誤ってメイビスのブラウスに飲み物をこぼしてしまうと、感情が爆発したメイビスはベスや町の悪態をつき、さらにはバディには自分が相応しいと叫び、場をしらけさせてしまう。
パーティーから逃げ出したメイビスは、参加していなかったマットの自宅へ向かう。泣きながら服を脱ぎマットの体を求め、二人は一夜を共にする。翌朝、目覚めたメイビスはキッチンに向かうとマットの妹サンドラがいた。自分は嫌われ者で、町の人のように普通の生活をしたいと言うメイビスに、サンドラはそのままで良いと言う。都会暮らしで小説家として地元に名を馳せたメイビスにサンドラは憧れ続けていたこと、町の人は先の事など考えず無の生活を送っていることを話す。自分の生き方に憧れている人間がいることを知り、晴れた心境になったメイビスは、再びミニクーパーに乗り帰路に着く。(了
キャスト
- メイビス・ゲイリー
- 演 - シャーリーズ・セロン、日本語吹替 - 魏涼子
- バツイチの作家。37歳。
- マット・フリーハウフ
- 演 - パットン・オズワルト、日本語吹替 - 桜井敏治
- メイビスの高校時代の同級生。足が不自由。オタク。
- バディ・スレイド
- 演 - パトリック・ウィルソン、日本語吹替 - 咲野俊介
- メイビスの元カレ。
- ベス・スレイド
- 演 - エリザベス・リーサー、日本語吹替 - 込山順子
- バディの妻。
- サンドラ・フリーハウフ
- 演 - コレット・ウォルフ、日本語吹替 - 冠野智美
- マットの妹。メイビスに憧れている。
- ヘッダ・ゲイリー
- 演 - ジル・アイケンベリー、日本語吹替 - 久保田民絵
- メイビスの母親。
- デビッド・ゲイリー
- 演 - リチャード・ベキンス、日本語吹替 - 真田五郎
- メイビスの父親。
- ジャン
- 演 - メアリー・ベス・ハート、日本語吹替 - 鈴木れい子
- バディの母親。
- メアリー・エレン・トラントウスキー
- 演 - ケイト・ノウリン、日本語吹替 - 平野夏那子
- ベスのママ友でバンド仲間。
- ジム
- 声 - J・K・シモンズ、日本語吹替 - 國分和人
- メイビスの担当編集者。
製作
ディアブロ・コーディはスペックスクリプトを書き、そして批評してもらうため、友人で『JUNO/ジュノ』の監督でもあるジェイソン・ライトマンに草案を送った。ライトマンは製作準備中であった映画『Labor Day』を2012年まで延期し、コーディの脚本を監督することに決め、1200万ドルの予算で30日間かけて撮影した[2]。映画の大部分はミネソタ州でロケ撮影が行われ、架空の町であるマーキュリーはアップステート・ニューヨークのホワイト・プレインズ、ナニュエット、ニュー・シティ、タッパンなどで撮られた[3]。
シャーリーズ・セロンとパトリック・ウィルソンがキャストとなった後、パットン・オズワルトがライトマンの家で脚本を読み、契約した[2]。
評価
Rotten Tomatoesの集計によると、167件のレビューで支持率は82%、平均点は10点満点で7.1点である[4]。主流の批評家のレビューから加重平均値を出すMetacriticでは42件のレビューで、100点満点中71点となった[5]。
受賞とノミネート
| 映画祭・賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ゴールデングローブ賞[6] | 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) | シャーリーズ・セロン | ノミネート |
| サテライト賞[7] | 映画主演女優賞 | シャーリーズ・セロン | ノミネート |
| アメリカ映画編集者協会賞 | 長編映画編集賞(コメディ・ミュージカル部門) | デイナ・E・グローバーマン | ノミネート |
| 放送映画批評家協会賞[8] | 主演女優賞 | シャーリーズ・セロン | ノミネート |
| 助演男優賞 | パットン・オズワルト | ノミネート | |
| オリジナル脚本賞 | ディアブロ・コーディ | ノミネート | |
| ロサンゼルス映画批評家協会賞[9] | 助演男優賞 | パットン・オズワルト | 次点 |
| シカゴ映画批評家協会賞[10] | 助演男優賞 | パットン・オズワルト | ノミネート |
| 全米映画批評家協会賞[11] | 助演男優賞 | パットン・オズワルト | 3位 |
| パームスプリングス国際映画祭[12] | アンサンブル・キャスト賞 | 監督: ジェイソン・ライトマン 脚本: ディアブロ・コーディ 女優: シャーリーズ・セロン 男優: パットン・オズワルト |
受賞 |
参考文献
- ^ a b “Young Adult”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年2月25日閲覧。
- ^ a b c Lovece, Frank (2011年11月30日). “High School Disunion: Charlize Theron, Diablo Cody & Jason Reitman on 'Young Adult'”. Film Journal International. 2011年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月30日閲覧。
- ^ Lovece, Frank (2011年12月1日). “LI Bar Manager Is on Tap for 'Young Adult'”. Sidebar to story "Charlize Theron Gets an 'Adult' Education", Newsday. オリジナルの2011年12月22日時点におけるアーカイブ。 2011年12月22日閲覧。
{{cite news}}:|publisher=では太字とイタリック体は使えません。 (説明)⚠ - ^ “Young Adult (2011)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2012年2月25日閲覧。
- ^ “Young Adult Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2012年2月25日閲覧。
- ^ “HFPA - Nominations and Winners”. ハリウッド外国人映画記者協会. 2012年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月25日閲覧。
- ^ “2011”. 国際プレスアカデミー. 2011年12月22日閲覧。
- ^ “'Hugo,' 'The Artist' top nominees for Critics Choice Awards”. ロサンゼルス・タイムズ (2011年12月13日). 2011年12月27日閲覧。
- ^ “LA批評家協会賞発表 作品賞はG・クルーニー主演「ファミリー・ツリー」”. 映画.com. (2011年12月12日) 2011年12月12日閲覧。
- ^ “Tree of Life Leads CFCA Nominations with 7; Descendants, Drive Follow with 6”. シカゴ映画批評家協会. 2011年12月18日閲覧。
- ^ “2011 Awards: "Melancholia," Pitt, Dunst, Brooks, Chastain, Malick”. National Society of Film Critics (2012年1月7日). 2012年1月7日閲覧。
- ^ “Feature Festival Awards Archive”. パームスプリングス国際映画祭. 2012年2月25日閲覧。
外部リンク
ヤングアダルト
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ヤングアダルト(英: young adult)とは、子供と大人の間の世代を指す[1]。心理学と文学において対象とする年齢が異なる。
なお、精神的に子供のまま大人になりきれない大人についてはピーターパン症候群を、機能不全家庭で育ち成人してもトラウマを持つ大人についてはアダルトチルドレンを参照。
心理学におけるヤングアダルト
発達心理学では成人期前期(前成人期)を迎えた人間のこと。段階としては英語ではyoung adulthoodと呼ぶ。エリク・H・エリクソンのライフサイクル論における段階の1つで、典型的には31歳から40歳頃にこの段階に至る。発達課題としては親密性と孤独の対立があり、友達やパートナーが主な関係を構成する[2]。
文学におけるヤングアダルト
英語圏の図書館においては児童文学と文学一般の間、12歳から18歳までの読者を対象に書かれた文学に対してYoung adult (YA)というカテゴリーを設けている[3]。日本では13歳から19歳を読者層として想定している図書館が最も多い[4]。日本にはかつて「ジュブナイル」が用いられた時期があるが、21世紀初頭には「ヤングアダルト図書(YA図書)」、図書館における「ヤングアダルトコーナー(YAコーナー)」の設置など用語として用いられるようになった[4]。講談社の書籍レーベル「YA!ENTERTAINMENT」のYAはヤングアダルトの略である。
YAで扱われるジャンルは文学一般とほぼ変わらない。想定読者層である12歳から18歳を主人公に据える傾向はあるが、YAの必須条件という訳ではない。21世紀にとてもよく売れた作品として、『トワイライト』や『ハンガー・ゲーム』が挙げられる。YAは幅広い層に読まれており、その7割近くが18歳から64歳だとする市場推計がある[3]。
YAに日本のライトノベルを含める見方もある。日本の図書館においては、ライトノベルがYAコーナーに置かれるケースが多く、YA図書を占めるライトノベルの割合が高い図書館も多い[5]。一方米国では、現地出版社の意向もあり、YAにライトノベルは含めない方針が主流である。そうするに至った理由として、図書館における未成年者も手にできる本の基準がポリティカル・コレクトネスにより非常に厳しいことが挙げられる。性的暴力やマイノリティへの差別を含むもの、セクシーな少女が表紙を飾っているものなどは、YAとして認めてもらうのは困難であるという。アメリカ版の『涼宮ハルヒの憂鬱』ペーパーバック版の表紙は涼宮ハルヒが非常に小さくシルエットのみ描かれるというデザインになっている。このため北米エン・プレスではライトノベルはYAでなく漫画と同じカテゴリで販売している[6]。
関連項目
出典
- ^ “ヤングアダルト出版会(YA)”. 2018年8月31日閲覧。
- ^ Erikson, E.H. (1959). Identity and the life cycle. New York: International Universities Press エリクソン, E.H. 著、小此木啓吾 訳『自我同一性—アイデンティティとライフサイクル』誠心書房、1973年。
- ^ a b “Young Adult and New Adult Book Markets”. 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月31日閲覧。
- ^ a b 「目次」 『図書館界』 2016年 68巻 2号 p.cover1, doi:10.20628/toshokankai.68.2_cover1, 日本図書館研究会
- ^ “ライトノベル図書の変遷とメディアとしての可能性 斎藤 純 (2015年5月 春季研究発表会)”. 日本出版学会 (2015年11月20日). 2018年8月31日閲覧。
- ^ “アメリカでようやく根付き始めた日本のライトノベル”. ニューズウィーク日本版 (2018年6月22日). 2024年1月24日閲覧。
外部リンク
- ヤングアダルト出版会
- ヤングアダルトサービス研究会
- 児童・YAサービス研究グループ(日図研) - 日本図書館研究会
- ヤングアダルト小説 - コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)
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