プロッタ
【英】plotter
プロッタとは、コンピュータで作成した図面データをベクタデータとして出力する装置のことである。
プロッタは、インクなどを用いて紙などの上に図形を出力するという点でプリンタと共通している。プリンタとプロッタの違いは、プリンタが文字や画像をドットの集合として扱っているのに対し、プロッタは文字や図形をベクタデータである曲線や直線の集合として扱っている点である。ちなみに、画像処理においては、ラスタグラフィックスは画像をドットの集合として、ベクタフラフィックスは画像を線の集合として扱っている。
プロッタのうち、プリンタの印字ヘッドに相当する機構にペンを使用して図形を描くタイプのプロッタは特にペンプロッタと呼ばれる。ペンの替わりにカッターが装着され、図形に沿った切抜きを行うものは、カッティングプロッタと呼ばれる。また、ペンプロッタのうち、平面に固定した用紙の上をペンが縦横方向に移動して図形を描くタイプのものは、X-Yプロッタと呼ばれる。
出力時にベクタデータをビットマップデータに変換し、線ではなく点の集合として図形を描くタイプのプロッタは、ラスタプロッタと呼ばれる。ラスタプロッタは、出力機構がよりプリンタに近い。
プロッター
コンピューターで処理されるいかなる情報も、三つの主要な局面を経過する。第1は、データのエントリー 1または入力 1である。これは、パンチカード(224-3*)を用いるか、あるいはコンソール(227-8)のようなオンライン 2による方法によって行われる。コンピューターにすでに保管されているデータは、中央記憶装置(226-2)からか、あるいは大容量記憶装置(226-3)の一つから得ることができ、入力データとして用いられる。第2の局面であるデータ処理(220-2)は、二つの主要なタイプ、すなわち数値処理 4と非数値処理 5とに区分される。統計的あるいは算術的計算は、通常前者に含まれる作業である。一方、データの加工操作の作業は、後者の主要なものである。しばしば、出力の段階といわれる第3の局面においては、処理結果 6またはアウトプット 6は、ライン・プリンター(227-6)上で印刷され、あるいは後の段階でのデータ処理のために大容量記憶装置(226-3)上でファイルに保存されることもある。処理結果をグラフや画像の形で得るために、結果はまた、プロッター 7に転送されることもある。
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