国際放射線防護委員会(ICRP)
国際放射線防護委員会(ICRP:International Commission on Radiological Protection)は、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際組織である。 ICRPは、主委員会と四つの専門委員会(放射線影響、誘導限度、医療放射線防護、委員会勧告の適用)からなり、ICRPが出す勧告は国際的に権威あるものとされている。国際原子力機関(IAEA)の安全基準や世界各国の放射線障害防止に関する法令の基礎にされている。我が国の放射線防護の考え方や法令に取込まれている数値は、ICRPの勧告が基本となっている。 ICRPは新しい知見に基づいて被ばくの許容数値を絶えず見直しており、1934年に初めて「耐容線量」の値を発表して以降、1950年には「最大許容線量」の値を勧告し、1977年に「実効線量当量限度」、1990年には放射線被ばくに伴うリスクの最新データを取り入れた「実効線量限度」と放射線防護に関する基本的な考え方を勧告している。 現在、2007年勧告が公表され、放射線防護の正当化、最適化及び線量限度の原則が維持されているほか、新たな知見に基づく被ばく状況の再整理等の変更が行われている。
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