Yが一部自供
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:42 UTC 版)
「北九州市病院長殺害事件」の記事における「Yが一部自供」の解説
捜査本部は3月7日、家宅捜索令状と鑑定処分許可状を取って「ピラニア」の店内の強制捜査を行い、店の床の部分など複数箇所から血液反応を検出した。また、S宅やSのマイクロバス、Yの女友達の家なども捜索対象となり、毛髪などが採取された。この捜索は、Aに対する死体遺棄容疑で行われたため、それまで2人を匿名で報道していた新聞各紙は、「A殺害事件に関連する死体遺棄容疑が強まった」として、実名報道に切り替えた。 しかし、その後もSはポリグラフの検査を拒否し、検査に応じたYも頑なに否認を続けた。Yは3月7日、ポリグラフ検査を受けることに同意し、小倉南署で検査を受けた、この時、Yは犯人しか知り得ない情報(Aが事件当時着ていた下着=褌など)について質問を受けると、異常な反応を見せるなどした が、その後も否認を続けた。 また、当初はホテルに金を受け取りに来た男について、ホテルの従業員が「SやYとは違う男だった」と証言したことや、11月4日深夜に小倉北区内のスーパーへ大量のガーゼを買いに来た男がいたことなどから、「第三の男」の関与の可能性も囁かれていたが、百数十人を対象とした捜査でも、別の共犯者の存在を示唆する証拠は出てこなかった一方、Yはポリグラフ検査を受けた際、「犯人は何人か」という質問で、「2人」に大きな反応を示した。結局、金を受け取りに来た男や、大量のガーゼを買っていた男の正体は、口髭を剃り落としたYだったことが判明した。 3月9日になって、Yはそれまでのアリバイ主張を翻し、自分がAを殺害したことや、「はやとも丸」船内や宿泊先から「ピラニア」、絨毯の交換を依頼した内装業者などに複数回電話した旨などを自供した。この時、Yは興奮状態となり、調べの途中で湯呑を割り、発作的にその破片を首に当てて自殺を図るなどしたが、かすり傷のみで出血はほとんどしなかった。
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