XM813
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 06:27 UTC 版)
「Mk 44 ブッシュマスター II」の記事における「XM813」の解説
Mk 44を元にして、M1126 ストライカー装甲車やM2ブラッドレー歩兵戦闘車のアップグレードやGCV歩兵戦闘車(英語版)の主武装として、XM813 ブッシュマスターの開発が進められている。砲身が1インチ延長され、統合型砲架により第一斉射の命中率を最大10%向上するとともに、命中精度を高め将来の高温発射薬にも対応できるデュアルリコイルシステムを備えるなどの改良が施されている。さらに、リンクレス給弾システムの導入も可能である。また、遮蔽物に隠れた敵を攻撃できるMk 310 プログラマブル・エアバースト弾も使用できる。加えて、5個のパーツを交換するだけで口径を40mmに拡大できる。安全性の向上や砲架の統合は主にアメリカ陸軍研究・開発・技術コマンド(英語版)が担当している。 2013年11月の時点で、アバディーン性能試験場での試験においてXM813は3ヶ月以上・平均故障間隔4万発の長期信頼性が確認されている。長期的にはブッシュマスターIII 35 mm 機関砲とともに装架することが検討されている。 2014年9月10日にはARDEC(英語版)のディジタル多目的試験複合施設でXM813のデモンストレーションが行われた。XM813は、M2歩兵戦闘車に装架され、最大1,500メートル先の標的に向けて発砲された。火器管制システムの改良により、長射程でも少ない斉射数で有効弾が得られ、時には従来10斉射必要だったところが2、3斉射で済むこともあった。XM813 30mm機関砲は、M242 ブッシュマスター 25mm機関砲を代替するものと考えられており、M2歩兵戦闘車以外の車両にも搭載される可能性がある。ただし、リンクレス給弾と曳火攻撃能力についてはデモンストレーションが行われなかった。曳火攻撃は、掩体に潜む敵と遭遇した際に極めて有効な手段である。
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