神々のワードプロセッサ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 10:05 UTC 版)
『神々のワードプロセッサ』(かみがみのワードプロセッサ、Word Processor of the Gods)は、スティーヴン・キングの短編小説である。1983年に「PLAYBOY」誌に掲載された『Word Processor』が初出であり、後に短編集『en:Skeleton Crew』(1985年)に収録された。
日本語訳は本作を表題とした短編集『神々のワードプロセッサ』に収録されている。
あらすじ
リチャードはハイスクールの教職にあり、ろくでなしの兄を持ち、心の通わない妻子と暮らしている。リチャードはかつて小説家を志しており、現在もその夢を捨てられないでいる。機械いじりの得意な甥のジョナサンを可愛がっていたが、彼は交通事故により帰らぬ人となる。
自身の何度目かの誕生日、彼の元にジョナサンからのプレゼント―手製のワードプロセッサが届く。リチャードはそのワードプロセッサに現実世界を改変する力があることを発見する。ワードプロセッサである単語を削除すると現実世界の実物も「削除」され、単語を挿入すると現実世界にも実物が「挿入」されるのだ。
いくつか試してみると、ワードプロセッサはあきらかに不具合を起こしはじめた。火花を散らすワードプロセッサをリチャードは操作しながら、妻と結婚し子供が出来た事実を入力し「削除」。以前は自分の恋人であり兄が奪った兄嫁と結婚し甥のジョナサンが産まれたと「挿入」した。
同作に関連するもの
- 『Skeleton Crew』の序文には本作の原稿料にまつわるエピソードが収録されている(日本語版では『骸骨乗組員』に収録されている)。
- フロム・ザ・ダークサイド 死霊の配達人 en:Tales from the Darksideにおいてテレビドラマ化されている。
短編集『神々のワードプロセッサ』
『Skeleton Crew』は分冊形式で3回に分けて日本語訳されている。短編集『神々のワードプロセッサ』はその第2分冊にあたり、タイトル作品を含む6編が収録されている。
収録作品
- パラノイドの唄 - Paranoid: A Chant(1985)訳:矢野浩三郎
- 神々のワードプロセッサ - Word Processor of the Gods(1983)訳:矢野浩三郎
- オットー伯父さんのトラック - Uncle Otto's Truck(1983)訳:矢野浩三郎
- ジョウント - The Jaunt(1981)訳:大村美根子
- アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』に登場するジョウント効果に由来する。
- しなやかな銃弾のバラード - The Ballad of Flexible Bullet(1984)訳:山本光伸
- 猿とシンバル - The Monkey(1980)訳:深町眞理子
出版情報
- スティーヴン・キング短編傑作全集2 神々のワードプロセッサ
- 出版所:サンケイ出版
- 出版日:1987年2月
- ISBN 4-383-02590-0
- スケルトンクルー2 神々のワードプロセッサ
- 発行所:扶桑社
- 出版日:1988年5月
- ISBN 4-594-00285-4
関連項目
「Word Processor of the Gods」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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