Wake On LANの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 07:03 UTC 版)
「Wake-on-LAN」の記事における「Wake On LANの利用」の解説
マジックパケットを送信し、目標のPCを起動させ、Secure Shellを使ってそのPCに保存したファイルをネットワーク越しに取り出したり、VNCやWindowsのリモートデスクトップなどを利用してGUIそのものを遠隔操作することが出来る。 システム管理者にとってはメンテナンスなど、時間やコストの削減となるため重宝される。複数のPCを同時に使う必要のある研究室などで、一人で複数台のPCを操作する場合、KVMスイッチで三台の本体に対して一組のモニタ、キーボード、マウスで操作する方法が採られることがあるが、環境によってはWOLで電源を操作し、VNCで様々な操作をすることで作業効率をあげる手段になりうる。 ブロードキャストドメイン単位に管理コンピュータを設置し、そこから起動対象となるコンピュータを一斉起動し、装置のメンテナンスを自動的に実行するソリューションがある。その一例として、Microsoft Systems Management Serverがある。管理コンピューターにエージェントをインストールしておき、Systems Management Serverからメンテナンススクリプトを起動すると、エージェントは管理対象のコンピュータを順次起動し、Microsoft Updateやシステム設定の変更等を実施し、最後にシャットダウンを行う。System Management Serverは管理対象に企業や学校といった大規模設備を想定しているシステムであるが、同様のことはUNIXでシェルスクリプトとリモートシェル(SSH等)、wolコマンドを組み合わせることで実現することができる。AppleのmacOS Serverには前述のUNIXにおけるメンテナンスを行う機能が搭載されている。
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