マジックパケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 07:03 UTC 版)
「Wake-on-LAN」の記事における「マジックパケット」の解説
マジックパケットは、FF:FF:FF:FF:FF:FFに続けて起動したい装置のMACアドレスを16回繰り返したデータパターン(AMD Magic Packet Format) がペイロードのどこかに含まれているようなパケットである。例えば、起動したい装置のMACアドレスが EE:EE:EE:00:00:01 の場合、 FF:FF:FF:FF:FF:FF EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 EE:EE:EE:00:00:01 このような102バイトの信号が含まれるパケットが送られ、ターゲット機器にそのパケットが届くと、102バイトの信号を認識して電源ステート(例えば ACPI S ステート)が切り替えられ、装置の電源が入る。 最初の6バイトのFFはブロードキャストを表すあて先 MAC アドレスではない。Ethernet フレームの先頭からこのパターンを開始すると EtherType フィールドが本来の意味ではなくなってしまう。通常はポート 7 または 9 の UDP パケット、あるいは EtherType=0x0842 の Ethernet フレームのペイロードに埋め込まれる。 ターゲット機器はネットワークアダプタに通電こそされているものの、マジックパケットを待ち受けることしかしない状態であり、通常の IP や ARP に反応することはない。そのため、IPアドレスや MACアドレスでの到達性が保障されないため、マジックパケットは Ethernet ブロードキャストフレームとして送信されなければならない。
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