WHAの盛衰とNHLの拡張路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:08 UTC 版)
「ナショナルホッケーリーグ」の記事における「WHAの盛衰とNHLの拡張路線」の解説
1972年にはWHA(ワールドホッケーアソシエーション)というリーグが発足した。このリーグはスタンレー・カップには臨まないこととされていたが、NHLの有力なライバルリーグとなるかどうかについては懐疑的な見方をされていた。しかしながら、才能ある選手層が各チームで希薄化するという現象は、プレーの質全体に悪影響をもたらした。さらに、ソビエト連邦・スタイルのホッケーが支配的になってくると、NHLやWHAに属するカナダ選手の多くが相対的に能力に劣るといった、ソビエト・スタイルホッケーとの純然たる違いが明らかになった。 1979年にWHAが解散するまで、NHLとWHAは選手やファンに対するサービスを巡って互いにしのぎを削った。そしてWHA解散後は、4チームがNHLに新規加入した。NHLは続く20年間においても拡張路線を歩むこととなり、2017年には31チームを数えるに至る。 なお、1967年に6チームが加入したいわゆる「ファースト・エクスパンション」以降のNHLのエクスパンションを時系列に整理すると次の通りとなる。 1970年 - バッファロー・セイバーズ、バンクーバー・カナックス加入 1972年 - アトランタ・フレームス(現カルガリー・フレームス)、ニューヨーク・アイランダース加入 1974年 - カンザスシティ・スカウツ(現ニュージャージー・デビルス)、ワシントン・キャピタルズ加入 1979年 - エドモントン・オイラーズ、ハートフォード・ホエーラーズ(現カロライナ・ハリケーンズ)、ケベック・ノルディクス(現コロラド・アバランチ)、ウィニペグ・ジェッツ(現アリゾナ・コヨーテズ)加入(WHAからの移籍) 1991年 - サンノゼ・シャークス加入 1992年 - オタワ・セネターズ、タンパベイ・ライトニング加入 1993年 - マイティーダックス・オブ・アナハイム(現アナハイム・ダックス)、フロリダ・パンサーズ加入 1998年 - ナッシュビル・プレデターズ加入 1999年 - アトランタ・スラッシャーズ(現ウィニペグ・ジェッツ)加入 2000年 - コロンバス・ブルージャケッツ、ミネソタ・ワイルド加入 2017年 - ベガス・ゴールデンナイツ加入 2021年 - シアトル・クラーケン加入 1979年シーズンよりウェイン・グレツキーはエドモントン・オイラーズでプレイし、1984年、1985年、1987年、1988年にオイラーズをスタンレー・カップ優勝に導いた。その後ロサンゼルス・キングスにトレードされアメリカでのホッケー人気復活に貢献した。
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