V10エンジン時代 (1994年 - 2005年)
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「メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズ」の記事における「V10エンジン時代 (1994年 - 2005年)」の解説
1994年にザウバーに供給した後、1995年からはトップチームのひとつであるマクラーレンと組み、ワークス供給を開始した。 当時のマクラーレンは低迷期で、1993年の最終戦を最後に優勝から遠ざかっていた。メルセデスエンジンが供給されるようになっても、最初の2年間は結果らしい結果が出なかったが、1997年の開幕戦オーストラリアグランプリで、マクラーレン・メルセデスとしての最初の優勝を達成した。この年はエンジン出力は圧倒的な優位を築いたと評価された一方で、上位を走っている時にエンジンブローでレースを失うことも複数回あり、翌年以降に課題を残した。 マクラーレンは1997年を転機として優勝争いに復帰し、1998年にはコンストラクターズタイトルを獲得した。1998年と1999年はマクラーレン・メルセデスのドライバーであるミカ・ハッキネンがドライバーズタイトルを連覇した。 エンジントラブルの多かった1997年にイルモアは「1基もエンジンを壊すことなく、F1世界選手権の両タイトルを獲得する」ことをスローガンに掲げるようになったが、1999年はコンストラクターズタイトルこそ逃したものの、ハッキネンとデビッド・クルサードの両車両ともエンジンを1基も壊すことなくシーズンを終えることに成功した。 2000年代に入るとフェラーリとミハエル・シューマッハの黄金時代、次いでルノーのフェルナンド・アロンソの台頭があり、マクラーレン・メルセデスはタイトル争いに加わる年も多かったもののタイトルには手が届かない年が続いた。 エンジン供給先のチーム(年は供給した年) ザウバー(1994年) マクラーレン(1995年 - 2005年) 搭載チームの主な成績 コンストラクターズチャンピオン・1回 - マクラーレン(1998年) ドライバーズワールドチャンピオン・2回 - ミカ・ハッキネン(1998年、1999年)
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