TV番組と映画と漫画
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2008年5月26日、NHKで「[証言記録 兵士たちの戦争]ペリリュー島 終わりなき持久戦 ~茨城県・水戸歩兵第2連隊~」が放映された。土田は(水戸歩兵第2連隊ではないが)前年12月22日に証言を行っていた。 2014年8月13日、NHKスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー ~“忘れられた島”の記録」が放映された。土田の証言は同年1月に収録されていた。 2015年2月23日、日本テレビNNNドキュメント「“じいちゃん”の戦争 孫と歩いた激戦地ペリリュー」が放映された。これは、前年9月15日に行われたペリリュー戦70年記念式典に出席するために土田が孫娘とともにペリリュー島を訪れたときの様子を取材したものであった。土田が戦争の記憶を孫娘に引き継ぐという意趣で、戦争中に見張りをしていた施設、潜んでいた洞窟、仲間が眠る墓地などを訪ねて回った。 同年4月の天皇皇后の慰霊訪問に触発され、ペリリューの戦いに関する映画や漫画が製作された。土田はドキュメンタリー映画『追憶』にキャストとして出演し、2016年11月5日の初日舞台挨拶に登壇した。自分が生き残ったことについて「何回ももう駄目だと思っていたけれど、弾がひとつも当たらなかった。あの時、どうして弾が当たらなかったのだろうと思いますが、戦争の激しさを皆さんに伝えて欲しいという何かしらの力が働いて、こうして日本に還って来られたのではないかなと思っています」と語った。 2017年夏、武田一義による戦争漫画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』の原画展が開催された。8月1日、土田は熊本の会場を訪れ、作者の武田と対談した。「島の記録が漫画として永遠に残っていくことは良いことだ。じっくり読んでいきます」と言って武田を激励した。武田は土田と会えたことに感激し、土田の明るい性格を登場人物に投影したいと述べた。武田の戦争漫画は、対談の後に発売された第4巻(2018年1月28日発売)から土田を「証言協力」としてクレジットしている。同年5月には武田が福岡県の土田の自宅を取材に訪れた。武田の取材の様子をNHKのカメラが追っていた。同年10月に土田が亡くなり、その月の翌月2日、武田による取材の様子がNHKの番組として放送された。
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