TR216A 形台車装備車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 07:03 UTC 版)
「国鉄ワキ5000形貨車」の記事における「TR216A 形台車装備車」の解説
1969年(昭和44年)に330両(ワキ6235 - ワキ6514)が汽車製造、日本車輌製造、輸送機工業、川崎重工業、富士車輌、ナニワ工機、三菱重工業にて製作された。 ブレーキ装置の比較試験結果に準拠し、台車とブレーキ装置に大規模な変更がなされた区分である。 台車は TR216A 形に変更された。これは TR211 形の枕梁を耐摩レジンを用いた全側受支持方式に変更し、オイルダンパは台車側枠の取付座を突出させた「斜め取付」として、上下方向のみならず左右方向の車体振動や蛇行動の抑制を企図したもので、基礎ブレーキ装置は比較試験で性能が実証されたレジン制輪子対応の片押し式である。 ブレーキ装置は積空切替機構の設計変更がなされ、ARSD 方式(中継弁付積空切替式自動空気ブレーキ)が採用された。これは従来用いられた差動シリンダを廃し、荷重検知器と中継弁を用いてブレーキシリンダへの圧縮空気流量を直接制御する方式で、ブレーキシリンダは差動機能をもたない単圧式のゴム製ダイヤフラムに変更された。 車体は後期形量産車と同一の仕様であるが、最終製作分の280両(ワキ6285 - ワキ6514)では側扉が改良され、戸車をテフロン樹脂製に変更し、摩耗した戸車の在姿交換を可能とする点検口が追加されたほか、引戸錠を強度向上形に変更している。
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